愛情深く家族想いなイタリアングレイハウンド

[2017/03/21 11:11 am | 編集部]

ペトハピ編集部が実際に取材し、自信をもって紹介できる “真の優良ブリーダー” です。
掲載基準はこちらからご覧いただけます。

犬種:イタリアングレイハウンド
犬舎名:Fata IG Kennel (ファータアイジー犬舎)
ブリーダー/動物取扱責任者名:荒瀬 紀代子
登録情報:E2501028号(販売)
繁殖歴:11年
住所:福岡県福岡市西区生の松原
電話:092-834-3139
携帯:090-3190-3424(10:00~20:00)
メール:mail@fataig.com
Webサイト:https://www.fataig.com

福岡県・福岡市の生の松原にほど近い閑静な住宅地にある「Fata IG Kennel(ファータアイジー犬舎)」。ここはサイトハウンドの中でも小型犬であるイタリアングレイハウンドを繁殖する犬舎です。2003年に縁があって2頭の女の子を迎えることになり、そのお相手として知人の紹介でアメリカより男の子を迎えました。同じ犬種であってもそれぞれ違う性格を持ち、一緒に生活するうちにイタリアングレイハウンドと多頭飼育の魅力を大いに体感することになります。

彼らの充分な運動場所を確保するために、農業をするということを条件に1000坪の土地を借りるくらい日々の生活が一変したのです。その後、日本やアメリカのショーで男の子がチャンピオンを取得したことをきっかけに、本格的なブリーダーとしての道がスタートします。

「イタグレをこよなく愛し、イタグレに少しでも興味を持たれた方に、本当のイタグレの素晴らしさを実感していただきたい。そして、イタグレとの楽しい生活を過ごしていただきたいと思っています」と荒瀬ブリーダー。飼育環境を重視し、健全で魅力溢れる理想的なイタグレの繁殖を目指している、とても信頼のできるブリーダーです。

※サイトハウンドとは視覚狩猟犬を意味します。このグループの犬たちは、遠くまで見渡せるように体高が高く、視覚(サイト)で獲物を見つけ、その獲物が力尽きるまで追いかけることができる脚力を持っています。流線型の体は空気抵抗を少なくし、呼吸器の発達が顕著な厚みのある胸部は長距離を走り切ることを可能にしています。

イタリアングレイハウンドの特徴と魅力

イタリアングレイハウンドは、数千年にわたり伴侶犬として飼われてきました。その歴史は古代エジプトやギリシャ、ローマにおいても記述が残るなど、とても大切に飼育され親しまれていたことがうかがえます。その後もイタリアやイギリスの王室や貴族の間で人気が高まり、優雅で気品のある身のこなしから、高貴なステータスの高い犬として君臨するようになります。

そのため、サイズを小さくすることだけを考えた健康に配慮のない交配が繰り返され、徐々に頭数が減り、絶滅の危機を迎えます。幸いなことに1800年代に良質な血統がアメリカに持ち込まれていたことで、のちにヨーロッパでのイタリアングレイハウンドの復活にひと役買うことになったのです。真剣なブリーダーたちにより、本来の頑丈な強い犬に戻り始め、現在では再び高い人気を誇る犬種となっています。

グレーハウンドと同じようにダブルサスペンションギャロップ(前足と後足をそろえて動かし、背中を使って走る歩様)を使って、最速のスピードで走ることができます。流線型のしなやかな体を持ち、のびのびと優雅に動きます。短い被毛は艶があり、サテンのように輝いています。穏やかな性格で、家族に対して忠実で献身的に接します。感受性が強いため、見知らぬ人には距離を置くこともありますが、子どもやほかの犬種とも仲良くできる犬です。

「わが家のイタリアングレイハウンドの魅力は何といっても健全であることです。どんなときも自然体で育てています。寒いなら洋服を着せるという育て方ではなく、寒いなら寒さに耐える体をつくるという育て方です。暑いときも同じです。本来の頑丈で強い犬をつくることを目指していますから、過保護にはしていません。また、愛らしい顔立ちも魅力のひとつですね」と荒瀬ブリーダー。確かに、冬場でも外で遊んでいる犬たちは、寒がる様子もなく元気に遊んでいます。その動作からは、健康的な活力を感じます。そして、ぱっと目を引く愛らしい顔立ちで、人懐っこく接してくれる犬たちはとても魅力にあふれています。愛情をかけて育てられていることがうかがえます。

飼育環境

犬たちが生活する場所は、自宅敷地内に併設された犬舎+事務所+ドッグランです。犬たちが快適に過ごせるように数年前に移住をし、全面リフォームをしています。犬舎内は断熱材を入れて季節による温度変化を少なくし、冷暖房を使わなくてもよいように工夫されています。床は全面がフラットになっていて、掃除がしやすく、犬の足にもやさしいつくりです。

ケージやクレートは基本的に使用せず、犬たちは広い空間で自由にのびのびと過ごしています。窓は鳴き声などが漏れないよう2重サッシにしてあり、住宅街にある犬舎ならではの配慮を感じます。犬舎横から自宅裏の庭まで広がるドッグランは、犬たちが走り回れる広さが確保されています。ゼオライトと粉砕加工された瓦素材の石が敷き詰められていて、消臭対策も万全です。

事務所は基本的に出産子育てのために使用しています。いくつかのケージが設置され、必要に応じて使用しています。これらすべての飼育場所は清潔に保たれていて、嫌なニオイは一切ありません。犬たちにとって快適な飼育環境といえるでしょう。

ブリードの考え方

「イタリアングレイハウンドは丈夫で強い犬です。その本来の姿を目標に自然体で強く育てることと良質な食事を与えることを大切にしています。冷暖房を使わずに日本の四季を体験してもらい、犬自身の調整力を高めます。また、質のよい食事を与えることで、骨や筋肉を強くするとともに免疫力も高めます」と荒瀬ブリーダー。特別に配合したフードや生の馬肉等を与え、根本から犬質の向上を考えた繁殖をしています。

また、交配はラインブリードを基本とし、何代かに1度はアウトブリード(異系交配)を行うことで、遺伝的疾患を引き継がないよう配慮しています。

「タイプ的にはアメリカタイプとヨーロッパタイプの中間が好きで、わが家の繁殖で目指すところです。それが日本ならではのジャパンタイプとして愛される存在になればいいなと思っています」と荒瀬ブリーダー。日々、学ぶ姿勢を保ちながら、しっかりとした繁殖をしています。

※イタリアングレイハウンドには「アメリカライン」と「ヨーロッパライン」の2系統が存在しています。これは各ドッグ協会が設定したスタンダード基準の違いからきている流れです。

遺伝的疾患についての対応

「イタリアングレイハウンドは特にめだった遺伝的疾患はありません。PRA(進行性網膜萎縮症)などに気を付けた方がよいと目にすることがありますが、原種に近いこともあり、長い歴史の中で遺伝的疾患は淘汰されてきていると考えています。わが家の繁殖でも遺伝的疾患が出たことがないので、特別な検査などはしていません。毎年のワクチン接種時にしっかりとした健康診断を行い、健康な親犬だけを繁殖のラインに入れています」と荒瀬ブリーダー。遺伝的疾患については大きな心配のない犬種と言えるでしょう。

引き渡しまでの生活環境

出産が近くなると、事務所または自宅の部屋にケージと産箱が設置されます。母犬はその中で、荒瀬ブリーダーに見守られながら出産をします。

「ときどき、出産に立ち会いたいという飼い主がいるので、そのときは事務所に寝袋を用意して対応しています。(笑)」と荒瀬ブリーダー。貴重な体験を通して、命の大切さを伝えています。

生後1カ月が過ぎると、自宅で出産した場合も事務所に移動し、子犬たちの離乳が始まります。それとともに、少しずつケージの外で遊ぶようになり、ほかの成犬たちとも徐々に接するようになります。荒瀬ブリーダーやスタッフなどとも接することで、子犬たちはしっかりと社会性を身に付けていきます。生後2カ月で1回目のワクチン接種。その後、1週間を経て、子犬の体調がよいときに引き渡しが可能となります。飼い主の要望で引き渡し時期を延ばすことも可能です。こうして、子犬たちはたくさんの愛情を受け、新しい家族のもとへ巣立っていきます。

しつけ・お手入れ・アフターフォロー

イタリアングレイハウンドは、外で走り回ったり飛び跳ねたりすることを好みます。毎日の運動としては、室内を歩かせたり、ゲームで遊んだりするとよいでしょう。また、フェンスなどで区切られた安全な場所で走り回らせても喜びます。屋外での飼育はオススメしません。

被毛の手入れとしては、ときどきブラッシングをして抜け毛を取り除く程度で十分です。加えて、歯を定期的に磨いてあげることもオススメします。特に注意すべきことは骨折です。手足が細いので骨折しないような生活を心がけることが大切です。犬の生涯に渡ってアドバイスをしているそうで、飼い主は安心して子犬を迎えられます。

犬舎トピックス

飼育頭数が少ないため、常時、子犬が産まれているわけではありません。興味がある人はお気軽にお問い合わせください。また、犬舎では毎週日曜日にしつけ教室を行っています。その他、オフ会やコーシング会、ドッグダンス講習などのイベントも行っています。開催の情報はWebサイトをご覧ください。

[編集部]