ふわふわの毛並がたまらないノルウェージャンフォレストキャット

[2017/02/10 6:02 am | 編集部]

ペトハピ編集部が実際に取材し、自信をもって紹介できる “真の優良ブリーダー” です。
掲載基準はこちらからご覧いただけます。

猫種:ノルウェージャンフォレストキャット
猫舎名:Cattery Little Mew(キャッテリー リトルミュー)
ブリーダー/動物取扱責任者名:高橋 和男/高橋 啓子
登録情報:埼玉県 第74-0153号(販売)
繁殖歴:11年
住所:埼玉県日高市横手
メール:information@littlemew.jp
Webサイト:http://littlemew.jp/

埼玉県・日高市の自然に囲まれた住宅地の中にある「Cattery Little Mew(キャッテリー リトルミュー)」。一般家庭の中での繁殖ですが、猫たちは各部屋を自由に動き回り、のんびりゆったりと暮らしています。ノルウェージャンフォレストキャットとの出会いは2004年。先住猫を病気で亡くしたあと、たまたま本屋で見つけた1冊の本で、たくさんの純血種の猫を見ました。その中に載っていたノルウェージャンフォレストキャットの子猫の写真にひと目で魅了されます。

「ちょっと吊り上がったアーモンドアイ、大きな耳、ふわふわの被毛、太い足に心がときめきました」と高橋ブリーダー。その日からインターネットでブリーダーのWebサイトをチェックしては、子猫を探す毎日。そして、念願の子猫を迎えることになりました。実際のノルウェージャンフォレストキャットとの生活はとても素晴らしく、その魅力を多くの人に伝えたいと考え、ブリーダーとしての道がスタートしました。アメリカラインのノルウェージャンフォレストキャットの愛らしい顔立ちを求めて、日々ブリードに力を注いでいます。

ノルウェージャンフォレストキャットの特徴と魅力

ノルウェージャンフォレストキャットは北欧の神話にも登場し、別名「森の妖精」と呼ばれる美しい猫です。原産地はスカンジナビア半島を中心とした北ヨーロッパで、厳しい自然条件の中、力強く生き伸びてきました。一時は絶滅の危機に瀕したこともありましたが、1979年にアメリカへ送られ繁殖が始まったことにより、世界中にその存在が知られることになりました。

ノルウェージャンフォレストキャットの大きな魅力は、何といってもダブルコートのゴージャスな被毛です。輝くオーバーコートとふわふわで暖かいウールのようなアンダーコートの2重構造の被毛からは、極寒の自然を生き抜いてきた歴史がうかがえます。筋肉質で体格もよく、少し吊り上がった目、豊かなタフトの耳、逆三角形の顔が特徴的です。成猫として完成するまでに3~4年の年月がかかると言われており、成長過程も楽しみな猫種です。

「スタンダードに沿っていることはもちろんですが、目が大きく、誰からも愛される容姿と性格を持つ猫の産出を常に目標としています。愛らしい顔立ちと甘えん坊な性格がわが家の自慢です」と高橋ブリーダー。確かに、成猫を見ても子猫のような愛らしさを保った顔立ちをしています。初めての人にも臆することなく、甘えてすり寄ってきます。テーブルにも上がってきて、目の前にゴロン……。癒し度100%です。愛情をかけて育てられていることが十分にわかります。

飼育環境

自宅兼猫舎は静かな環境の住宅地の中にあります。周辺は自然が豊かで鳥のさえずりが聞こえてきます。猫たちが生活するのは1Fリビングと、2Fの4つに区切られた空間。それぞれの部屋が用途別に使用されており、猫たちはそれらの部屋で自由に過ごしています。ケージはスプレーをする雄猫用に設置してあり、そのときの猫の状態に応じて使用。各部屋にはキャットタワーが置かれ、好奇心旺盛な猫も楽しく過ごせます。

エアコンは各部屋に完備し、冬場には石油ファンヒーターやホットカーペットなども併用。空気清浄機は必要に応じて使用しています。1Fは雄猫が多いため、万が一粗相があっても大丈夫なように、フローリングの床の上にクッションフロアが敷かれています。2Fはフローリング仕様で、汚れても拭き取りが可能で清潔です。過度な除菌・消臭はしていないそうですが、各部屋は嫌なニオイもなく清潔な飼育環境が整えられています。十分な飼育スペースが確保された猫舎です。

ブリードの考え方

「スタンダードをしっかりと理解した上で、アメリカラインとかヨーロッパラインということではなく、自分の理想に近いノルウェージャンフォレストキャットを作出するように努力しています。そのためにラインブリード(系統交配)とアウトブリード(異系交配)を組み合わせて交配しています」と高橋ブリーダー。

近親交配の度合いを表す数値である近交係数を組み合わせごとにきちんと計算し、その数値で問題がないことを確認しながら交配をしているそうです。また、母猫の健康を考え、出産は基本的に年1回と決めています。血統、スタンダード、健康を考えた上で、目が大きく、愛らしい顔立ちのノルウェージャンフォレストキャットを作出するために、努力を続けています。

※ノルウェージャンフォレストキャットには「アメリカライン」と「ヨーロッパライン」の2系統が存在しています。これは各キャット協会が設定したスタンダード基準の違いからきている流れです。

遺伝的疾患についての対応

「ノルウェージャンフォレストキャットではメインクーンのようにHCM(肥大型心筋症)に対する遺伝子検査がまだ確立されていないことと、わが家の猫の発症例がないため、特別な対策はしていません。ただ、糖尿病を多く発現する血統などが知られており、そのような血統を繁殖ラインに濃く取り込まないように注意しています。子猫は、ワクチン接種時に健康診断を受けることで健康を確認しています」と高橋ブリーダー。子猫に何か問題があれば、どんな小さなことでもすぐに対応しているそうです。病気に関しては引き渡し時に飼い主にもわかりやすく説明をしているそうで、飼い主にとって頼りになるブリーダーです。

引き渡しまでの生活環境

出産が近くなると、母猫は産箱が用意された2Fの子育て部屋に移動します。母猫はその部屋を自由に動き回ることができるので、ストレスなく、安心できる環境で出産をすることができます。出産後、生後1カ月程度で離乳が始まります。子猫は自分で産箱から出られるようになると、広い空間で思いっきり遊んで、たくさん食べて、たっぷり寝て、すくすく育っていきます。

子猫は引き渡しの時期(生後3カ月以降)まで、高橋ブリーダーと親猫の愛情を受けながら兄弟姉妹と過ごします。ほかの猫たちとはガラス越しに対面しながら、社会性を身に付けていきます。できるだけ人と過ごす時間も長くとるようにして、人懐っこい子猫に育てていきます。生後80日前後で体重が1kgになるころに、ひととおりの健康診断で健康を確認してから1回目のワクチンを接種します。その後、生後90日を過ぎた、体調のよいタイミングで引き渡しとなります。こうして、子猫たちはすくすくと成長し、新しい飼い主のもとへ巣立っていきます。

しつけ・お手入れ・アフターフォロー

「飼い主には猫の生涯に渡ってアドバイスをしていきます」と高橋ブリーダー。引き渡し時には、基本的な猫の飼い方や病気、お手入れについてわかりやすく説明してくれます。ダブルコートの被毛のお手入れは櫛1本でできます。2~3日に1回、強すぎるとフワフワの毛が切れてしまうので、無駄毛をとるくらいでOKです。室内飼育ですので、シャンプーは数ヶ月に1回程度でキレイに保てます。ただし、コートが厚いのでシャンプーあとのドライヤーはたいへんです。きちんと乾かさないと逆に毛玉ができてしまいますので、しっかりと乾かしましょう。

猫舎トピックス

年間を通じて子猫がいる時期は多いので、興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

[編集部]