テディベアやアフロなど、いろいろなカットが似合うトイ・プードル

[2016/09/20 6:00 am | 編集部]

ペトハピ編集部が実際に取材し、自信をもって紹介できる “真の優良ブリーダー” です。
掲載基準はこちらからご覧いただけます。

犬種:トイ・プードル
犬舎名:モコアンファミリー犬舎
ブリーダー/動物取扱責任者名:渡部桂子
登録情報:第59-0008号(販売)
繁殖歴:15年
住所:埼玉県所沢市中新井
連絡先:ブログの「お問い合わせ用メールフォーム」より
Webサイト:http://mocoanfamily.blog79.fc2.com/

埼玉県・所沢市にある「モコアンファミリー犬舎」。閑静な住宅街に自宅兼犬舎があります。トイ・プードルの中でもタイニーとばれる、サイズの小さいプードルを繁殖しています。親戚がブリーディングをしていた関係で、海外から輸入した血統のよいトイ・プードルを小さいころから飼っていました。その後、兄弟がブリーダーを始めた影響もあって、一般家庭でもできる小規模のブリーダーをスタートさせました。

「愛情をかけて育てているトイ・プードルから産まれた子犬を、愛情をもって大切に育ててくれる飼い主にお譲りする、というのがわが家の方針です。健康で、目が丸くて、愛らしい顔立ちが自慢です」と渡部ブリーダー。この犬舎のトイ・プードルたちは、一般家庭の中で家族の一員として生活し、日々、深い愛情に包まれて過ごしています。リピーターが多い犬舎です。

トイ・プードルの特徴と魅力

プードルの祖先はヨーロッパ各地にいた鳥獣猟犬で、約500年前にフランスに渡ったと言われています。水中での作業に適するようにと施された被毛のカットスタイルが、次第に人気となっていきます。現在は、さまざまなカットスタイルが考案され、その愛らしい容姿から、多くの人が愛玩犬として飼っている人気犬種です。日本ではサイズによりスタンダード、ミディアム、ミニチュア、トイの4種類に分類されます。体型は四角く、跳ねるような軽やかな足運びが特徴的です。抜け毛が少なく、快活で賢い、表情豊かで愛らしい容姿。それらがトイ・プードルの魅力です。

「わが家のトイ・プードルは、家庭犬としてかわいがっていただくことを第一に考えたブリードなので、ショータイプではありません。鼻(マズル)が短く、目は丸型、かわいらしい顔立ちをしています。健康的で穏やかな性格で、誰もが愛らしいと感じるような子犬の産出を目指しています」と渡部ブリーダー。親犬たちは確かに顔立ちが愛らしく、とても人に慣れていて、穏やかな性格をしています。家族の一員として、愛情をかけて育てられていることがうかがえます。

飼育環境

犬たちが生活しているのは、自宅兼犬舎のリビングです。そこには、頭数分のケージが設置され、就寝時、または必要に応じて使用されています。床はフローリングですが、滑らないように犬たちの動線にはマットが敷かれています。エアコンは季節に応じて24時間稼働させており、快適な温度を保っています。

「日ごろから犬たちを清潔にしておくことで、ニオイは防げると考えています。トイ・プードルは体臭が少ない犬種なので、定期的なシャンプーをすることで、無臭に近い状態になります」と渡部ブリーダー。トイ・プードルに必要不可欠なトリミングもローテーションでしっかりと管理し、実行しています。犬たちはキレイな状態を保っているので、ニオイはありません。人と犬との共同生活の場であるリビングは、嫌なニオイがなく整理整頓された清潔感あふれる空間となっています。また、一般家庭ではなかなか見られない20帖ほどの広さのベランダがあり、そこで犬たちは十分なフリー運動や日光浴を楽しむことができます。そして、犬たちのために庭を改装してつくった屋根付きカーポート兼ドッグランは、散歩に行けない雨の日でも、思い切り遊んでストレスを発散することができます。住宅街にある犬舎ならではの工夫がなされています。

ブリードの考え方

「遺伝子疾患などのない質のよい犬同士を交配し、健康で性格がよく、愛らしい顔立ちの子犬を産出するように努めています。子犬の気質は遺伝的に親から引き継ぐ要素が高いと考えているので、親犬の気質や性格も重要視しています。親子で同じような行動や癖があるのを見つけると、遺伝はすごいと思いますね」と渡部ブリーダー。遺伝子疾患を引き継ぎにくいと言われるアウトブリード(血統を5代さかのぼっても同一の祖先が現れない交配)を中心とした交配で、より健康的なブリーディングをしています。

遺伝的疾患についての対応

トイ・プードルに遺伝的疾患はいくつかありますが、その中で多いのは、PRA(進行性網膜萎縮症)とパテラ(膝蓋骨脱臼)です。PRAは、発病すると徐々にものが見えにくくなり、やがて失明に至る治療が不可能な眼疾患です。パテラとは、膝蓋骨(膝のお皿)が本来の位置からずれ、歩行に支障がでる疾患です。

「わが家では今までそのような遺伝的疾患をもつ子犬は出ていません。それらの疾患は症状に出てきますので、そのような症状がない親犬だけで繁殖しています。日々、健康状態を確認すること。毎年のワクチン時の健康診断等で対応しています」と渡部ブリーダー。何か問題があれば、それを解決するように努力しています。

引き渡しまでの生活環境

母犬は日ごろから生活しているリビングのケージの中で出産します。「私はいつも犬たちと一緒にリビングで生活しているので、出産時も同様に24時間つきっきりでサポートしています」と渡部ブリーダー。その手厚いサポートを受けながら、子犬たちはすくすくと育っていきます。成長に合わせて子犬たちはケージから出て遊ぶようになります。生後2カ月、1回目のワクチン接種の時期まで、親犬と渡部ブリーダーの愛情を受けながら、兄弟姉妹やほかの犬たちと過ごします。

「お引き渡しは生後65日くらいです。その時期までいろいろな犬たちと過ごすことで、社会性をしっかりと身に付けていきます。お引き渡し後に問題行動等があれば、すぐに対応したいので、なるべく近くの方にお譲りしたいと考えています」と渡部ブリーダー。リビングで育ちながら、生活音にも慣れていくそうです。こうして、愛情をたっぷり受けて育った子犬たちは、新しい飼い主のもとへと巣立っていきます。

しつけ・お手入れ・アフターフォロー

「その子犬の生涯に渡ってサポートしています。近くの方にお譲りしている子が多いので、パピー会、ファミリー会、子犬のお披露目会などいろいろな集まりを企画していますので、みんながわが家に集合しています。遠方からも兄弟姉妹犬に会えるなら、と参加される方も多いですね。健康やしつけやお手入れなど、何か問題があればそこでリセットして見直すことができるので、犬にもご家族にもよい機会となっています」と渡部ブリーダー。兄弟姉妹とその飼い主が交流する機会があり、そこでいろいろな知識や情報を得られるのは、飼い主にとってはとても心強いことです。トイ・プードルは抜け毛が少ない犬種ですが、伸びてくると毛玉ができてしまいます。キレイな状態を保つには、日々のブラッシングと最低でも1カ月半に1回は専門のトリマーにトリミングしてもらうことをオススメします。最近ではいろいろなカットがあるので、トリミングがおおいに楽しめる犬種です。

犬舎トピックス

繁殖はそれほど多くありません。できるだけ近くに住んでいる方へのお譲りを希望していますが、家族として愛情をもって育ててくれる方であれば、相談に応じているそうです。なお、成犬譲渡の予定はありません。ブリードを引退した後も家族の一員として、愛情と責任をもって生活を共にしています。子犬に興味がある方は、「お問い合わせ用メールフォーム」よりお問い合わせください。

[編集部]