北欧神話にも登場する“森の妖精”ノルウェージャンフォレストキャット
ペトハピ編集部が実際に取材し、自信をもって紹介できる “健全なブリーダー” です。
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猫種:ノルウェージャンフォレストキャット
猫舎名:Cattery Avantgarde(キャッテリー アバンギャルド)
ブリーダー/動物取扱責任者名:土屋 照代
登録情報:第11-1-24(販売)
繁殖歴:23年
住所:千葉県柏市高田
電話:04-7143-8826
FAX:04-7143-8826
メール:Webサイトのお問い合わせから
Webサイト:http://avantgarde.la.coocan.jp/
千葉県・柏市の住宅地の中にある「Cattery Avantgarde(キャッテリー アバンギャルド)」。一般家庭での繁殖で、猫たちは家の中を自由に動き回り、十分なスペースが確保された猫舎です。飼育環境を大切に考えているため、「必要に応じてケージを使用しますが、基本的に家の中は猫たちのフリースペースで、ストレスの少ない環境で育てています」と土屋ブリーダー。
チンチラの男の子を飼い始めたことをきっかけに、女の子を迎えたところからブリーダーとしての道がスタートしました。その後、猫図鑑で見たノルウェージャンフォレストキャットに魅了され、アメリカやイギリスから猫を迎えるなど、外産の血統を中心に独自のラインで魅力的なノルウェージャンフォレストキャットの産出に力を注いでいます。ノルウェージャンフォレストキャットのパイオニア的存在のブリーダーです。
ノルウェージャンフォレストキャットの特徴と魅力
ノルウェージャンフォレストキャットは大型の猫種で、北欧の神話にも「森の妖精」として登場する猫です。スカンジナビア半島の寒さ厳しい自然条件に適応しながら、数百年もの進化を遂げてきました。強く頑丈な体格とダブルコートと呼ばれる厚手のゴージャスな被毛が、その歴史を物語ります。筋肉質でがっしりとした体形、ふさふさの被毛で覆われた尾、太く筋肉質な四肢を持ちます。少し吊り上がったアーモンド形の目、逆正三角形の頭部、大きく幅広い耳などが理想とされています。
「スタンダードに近いことはもちろんですが、まずは、ノルウェージャンフォレストキャットは美顔でなければならないと思っています。美しくて、愛らしさがある顔立ちが私の理想です。成猫になってもその愛らしさが残った美しい顔立ちです。どんな血統が入ったとしてもその理想を追求しながら繁殖をしています」と土屋ブリーダー。子猫が愛らしいのはもちろんですが、確かに、成猫たちも愛らしい顔立ちをしています。ふとした瞬間の表情は、まるで子猫のような愛らしさです。
「健康で元気であることも大切ですので、おとなしい子が欲しいという方はお断りしています。わが家の子はやんちゃにおてんばで元気あふれる子猫です」と土屋ブリーダーは続けます。個体差はありますが、日ごろから運動量も多く、好奇心旺盛な面もあるので、飼育スペースなどに工夫をしてあげるといいようです。一緒に遊びたいと考えている飼い主には、とてもよい猫種と言えます。
飼育環境
自宅兼猫舎は静かな住宅地にあります。2Fに飼育部屋、1Fに子育て部屋がありますが、基本的に猫たちは家の中を自由に動いています。各所にキャットタワーなども設置され、十分な飼育スペースが確保されたストレスフリーの猫舎です。冷暖房・空気清浄機なども備えられていて快適。床はクッションフロア仕様で、汚れても拭き取り可能です。猫独特のスプレー臭などもありません。
「清潔な環境づくりも兼ね、壁や床は定期的にリフォームしています。わが家全体が猫舎ですね」と笑います。家の中はキレイに清掃され、整えられています。2Fの飼育部屋にはケージがいくつか設置されていますが、必要に応じて使用しているそうです。猫たちは、好きな場所でのびのびと暮らしています。
ブリードの考え方
「理想とする、美しくて愛らしい顔を継承していくことがもっとも大切と考えています」と土屋ブリーダー。血統が比較的近いラインブリードで理想とするタイプに近い子を残しながらも、血が濃くならないように、定期的に血統が重ならない猫を迎えているようですが、なるべく理想に近いタイプの猫を探すようです。ノルウェージャンフォレストキャットの美を長年守り続けています。また、親猫の健康は子猫の健康に繋がるため、定期的な健康診断を行いながら、健康な子猫の産出に努めています。毎日の健康チェックを欠かさず、小さなことも見逃さない姿勢は、猫に対する深い愛情が感じられます。
遺伝的疾患についての対応
ノルウェージャンフォレストキャットは、遺伝的疾患がない猫種と言われています。数年前にHCM(肥大型心筋症)がノルウェージャンフォレストキャットにもあるのではないかと疑われましたが、遺伝子検査はまだ確立されておらず、心臓超音波検査(心エコー)や心電図などを行うしかありません。
「うちではこれまで遺伝的疾患が出たことがないので、健康についてはワクチン接種時の健康診断で管理しています。ほかの疾患など、何かあればその都度しっかりと対応しています」と土屋ブリーダーが説明するように、ノルウェージャンフォレストキャットは長い間、土着猫として生きてきました。それゆえ、強い猫種であるようです。飼い主にとっては、遺伝的疾患の心配をする必要が少ないので、その点でも安心できる猫種と言えます。
引き渡しまでの生活環境
出産が近くなると、土屋ブリーダーの寝室にテントゲージが用意されます。母猫は土屋ブリーダーに見守られながら、そこで出産をします。その後、子猫は生後2カ月のワクチン接種時期まで、土屋ブリーダーと親猫の愛情を受けながら兄弟姉妹と過ごします。もちろん、ほかの猫たちとも接しながら、さまざまなことを学んでいきます。その後、健康診断をしてクリアした段階でお引き渡しとなります。
「子猫はこのストレスフリーな環境で、自由気ままに育っていきます。健康で元気に過ごすのが一番と考えていますので、飼育環境を重視しています。病は気からというように、それは猫も同じだと考えています」と土屋ブリーダー。子猫たちは一般家庭と同じ環境の中で過ごしているので、例えば掃除機の音、水道の音、来客のチャイムの音など、さまざまな生活音に慣れています。お引き渡し後は、新しい環境に慣れるのも早いそうで、飼い主にとってはうれしいことです。こうして、さまざまなことを学び、社会性を身に付け、新しい飼い主のもとへ巣立っていきます。
しつけ・お手入れ・アフターフォロー
「猫は自分でグルーミングして綺麗にするので、ブラッシングを定期的にしていれば、特にシャンプーは必要ありません」と土屋ブリーダー。換毛期には毛が抜けるので、その時期のブラッシングは頻繁にするといいそうです。爪切りや耳掃除などは日々チェックをしながら、定期的に行います。子猫の譲渡後も土屋ブリーダーはさまざまな相談に応じており、その都度、飼い主と猫に合った適切なアドバイスをしています。猫の生涯に渡ってサポートしてもらえるので、飼い主は安心して子猫を迎えられます。リピーターが多いブリーダーなのもうなずけます。
猫舎トピックス
不定期な出産なので、美しく愛らしい子猫がたくさん産まれている時期もあれば、いない時期もあります。興味のある人は、定期的にWebサイトをチェックしたり、お問い合わせをしておくことをオススメします。きっと素敵な出会いがあることでしょう。
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