世界中で愛されるラブラドール・レトリーバー

[2016/07/19 11:20 am | 編集部]

ペトハピ編集部が実際に取材し、自信をもって紹介できる “真の優良ブリーダー” です。
掲載基準はこちらからご覧いただけます。

犬種:ラブラドール・レトリーバー
犬舎名:SNAKE WOOD犬舎
ブリーダー/動物取扱責任者名:横田 タカ子
登録情報:第71-0014号(保管)・第71-0013号(販売)・第71-0015号(訓練)
繁殖歴:33年
住所:埼玉県久喜市松永
電話:0480-52-1447
FAX:0480-52-7747
メール:snakewoo@nifty.com
Webサイト:http://kennel-snakewood.la.coocan.jp/

 

埼玉県・久喜市の田園風景が広がるのんびりとした住宅街にあるSNAKE WOOD (スネークウッド)犬舎。自宅横にドックランと飼育施設を備えています。訓練に来ていたラブラドールの雌を譲り受けたことをきっかけに、その子犬をドッグショーに出し、そして、繁殖の道へと進みました。甘い顔立ちのラブラドール・レトリーバーが好きという横田ブリーダー。雰囲気がきつい印象のあるチョコレートカラーは繁殖せず、イエローとブラックにこだわっています。スタンダードにより近く、ショードックとしても家庭犬としても、性格の明るい活動的な犬づくりを目指しています。リピーターが多いことでも知られています。

ラブラドール・レトリーバーの特徴と魅力

水辺の漁を得意とするラブラドール・レトリーバー。その名のとおり、水鳥を回収する犬(レトリーバー)として改良された世界中で愛されている犬種です。筋肉が発達した強固な体格で、幅広の頭部と頑丈な顎を持ち、回収した水鳥を傷付けることなく運ぶことができます。被毛のダブルコートは水をはじき、泳ぐときに舵の役目をするというオッター・テール(カワウソの尾)も大きな特徴です。

「わが家のラブは顔がよいと言われます。ラブの顔は甘くないといけない。きりっとしているのはラブじゃないと思っています。甘くて、利口そうで、品がある。そんな顔立ちが特徴です」と横田ブリーダーは話します。確かに、親犬も子犬も利発で愛らしい顔立ちをしています。また、親犬たちの性格は明るく、とても愛想がよいのも印象的です。精神的にほがらかな親犬から産まれた子犬もその性格を引き継いでいます。1頭1頭、愛情をかけて育てていることが犬の性格からうかがえます。

飼育環境

犬舎は住宅街の一角にあり、きちんと整備されています。屋根付きドッグランがあり、天候に関わらず十分な運動をし、隣にある清潔な犬舎で日々を過ごしています。驚いたのは、犬舎もドックランも無臭であること。多頭数の犬が暮らしているとは思えないほどです。

「ニオイがあるのは犬の良し悪し以前の問題。犬舎やドックランは1日に4~5回洗います」と横田ブリーダー。本当に清潔に管理されています。犬の健康に必要なのは良質な食事と適度な運動、そして日光浴だと考え、1頭ごとの体調を注意しながら、食事や運動を調節しています。犬たちも清潔なドックランで走って、転がって、楽しそうです。横田ブリーダーの飼育環境に対する強いこだわりと、ラブラドール・レトリーバーへの深い愛情が感じられます。

ブリードの考え方

横田ブリーダーはドッグショーに定期的に参加し、海外のブリーダーともやり取りをしながら、ラブラドール・レトリーバーのスタンダードについてさまざまな角度から勉強をされています。「その犬種がどういう目的でつくられたのかという使役目的を知ることで、おのずとスタンダードが理解でき、犬の姿が思い浮かぶと思うのです。スタンダードを深読みすることが大切ですね」と話します。

水鳥を咥えるためには長く幅のある顎は不可欠ですし、水の中でバランスを取るためには太い尻尾が必須です。さらに、水の中で泳ぐためには体力が必要となりますので、強固な体格が求められます。ただ、日本ではスタンダードがビジュアルで示されていないため、文章から読み取らなければいけません。

そのため、それぞれのブリーダーの理解の仕方で、少しずつタイプが異なってくるそうです。犬の顔を見ればどこの犬舎の犬であるかがわかるとか。それぞれの犬舎により特徴的な顔立ちや体型があるのは、そういう日本の事情が背景にあったのです。海外ではドックショーなどでブリーダー同士がスタンダードについてディスカッションする場があるため、スタンダードが統一されやすいと言えます。横田ブリーダーは知識の深い国内のブリーダーや、歴史がある海外のブリーダーたちとディスカッションをしながら、スタンダードにより近い犬の産出を常に心がけています。

「ブリーダーなので犬のスタンダードを追求する繁殖をしなければいけない。なおかつ、健康な子犬を産出することが重要です」と語る横田ブリーダーは、どうつくるか、どう守るか、ブリーダーとしての使命を心に刻みながら、日々努力しています。

遺伝的疾患についての対応

ラブラドール・レトリーバーには、股関節形成不全が多いと聞きます。横田ブリーダーは、繁殖するすべての親犬のレントゲン検査を行い、それをJAHD(ジャード)という機関に送り、スコアを出してもらっています。

繁殖可能なスコアの親犬だけをブリードのラインに入れて繁殖をします。そのスコアは、JKCの血統書にも記載しているそうです。「遺伝的疾患は3~4代前の遺伝子を引いてきて発症することもあるので、クリアな親犬を使っても100%防げるとは言えないのですが、できる限り不幸な子犬を産出しないように努めています」というように、遺伝的疾患にもきちんと対応しています。

引き渡しまでの生活環境

子犬は生後2カ月、最初のワクチン接種の時期まで親犬の愛情を受けながら兄弟姉妹と過ごします。横田ブリーダーも1頭1頭とのスキンシップを大切にし、時間の許す限り子犬たちと接します。成長過程で問題行動を起こさないように、この時期にさまざまなことを子犬たちは学ぶ必要があるからです。

また、クレート(ハウス)に入った時にはおとなしくしていられるように、クレート訓練もこの時期(離乳後)に行っています。「犬はもともと穴の中で暮らしていた動物なので、クレートが安心できる場所だと思えばおとなしくしていられます。クレートに慣らしておくことにデメリットはないので、引き渡しまでに訓練しています」とのこと。いざというときにストレスを感じないようにするのも、横田ブリーダーの子犬に対する「親心」を感じます。こうして、子犬たちは新しい家族のもとへ旅立っていきます。

しつけ・お手入れ・アフターフォロー

「子犬が家族になったら、その子が虹の橋を渡るまでブリーダーとのお付き合いは続きます」と飼い主になる方にはつねに伝えているそうです。しつけやお手入れに関するアドバイスは、いつでもOKということで、とても安心できます。ラブラドール・レトリーバーはグルーミングが必要な犬種ではないので、お手入れは楽。汚れたら拭いてあげる程度で大丈夫だそうです。抜け毛対策としては、ブラッシングをしてあげるとよいそうです。

犬舎トピックス

横田ブリーダーは、JKC公認のA級ハンドラーでもあります。ハンドラーは純粋犬種の品評会であるドッグショーなどに出場する犬の調教師のことで、ハンドリングを行う人です。いわばドッグトレーナーのプロで、犬の飼育やトリミングなど犬に関する幅広い知識を持つ専門家です。犬についてわからないことがあったら、横田ブリーダーご夫妻に相談すれば安心です。

[編集部]