賢く温厚で甘え上手なメインクーン

[2016/08/19 6:00 am | 編集部]

ペトハピ編集部が実際に取材し、自信をもって紹介できる “真の優良ブリーダー” です。
掲載基準はこちらからご覧いただけます。

猫種:メインクーン
猫舎名:Cattery Amangroup(キャッテリー・アマングループ)
ブリーダー/動物取扱責任者名:阪根 美果
登録情報:16-習健福226-6
繁殖歴:16年
住所:千葉県八千代市
電話:080-1525-4220 FAX:047-458-0305
メール:amancats@yahoo.co.jp
Webサイト:http://www.amancats.com

千葉県・八千代市の住宅街にある「Cattery Amangroup(キャッテリー・アマングループ)」。自宅兼猫舎は眺めのよいマンションの5Fにあります。一般家庭の中での繁殖ですが、飼育部屋が2室あり、猫の飼育に適した仕様にリフォームされています。京都のブリーダーから1頭の雄のメインクーンを迎えたことをきっかけに、その大きさと凛とした雰囲気に魅了され、繁殖の道へと進みました。健康管理を徹底し、スタンダードにより近い、誰からも愛される性格のよいメインクーンの産出を心がけています。「人懐っこく、穏やかな性格が何よりも自慢です」と阪根ブリーダーは話します。また、ヨーロッパやニュージランドからも猫を迎え、遠い血統同士での繁殖を行うなど血統にも配慮しています。驚くほど性格のよい猫たちに出迎えられると、リピーターが多いというのも納得できます。

メインクーンの特徴と魅力

大型の猫であるメインクーンは、ジェントルジャイアント(穏やかな巨人、大きな紳士)という愛称のとおり、賢く温厚な猫種です。寒さの厳しい北東アメリカの自然条件に適応しながら進化をしてきたメインクーンは、たくましい骨格と耐久性のあるダブルコートの被毛をもつ、エネルギッシュな猫となりました。

大きくて長い体形、ボディと同じくらいに長い尾、高い位置にある大きな耳、耳の先の長い飾り毛も魅力的です。卵型で少し吊り上がった目、幅が広く強い顎、太く筋肉質な四肢などが理想とされています。

「穏やかで親しみやすい性格と、気品のなかにも愛らしさのある顔立ちを理想にしています」と阪根ブリーダー。生後間もないころから人を好きになるようにと、時間が許す限り子猫と接するようにしているそうです。親猫も相想がよく、その人懐っこさには驚かされます。初めての来客者を迎えても、膝の上に乗ったり、ゴロゴロ喉を鳴らしながらお腹を見せたり、名前を呼ぶと返事をしながら寄ってきます。猫好きにはたまらないほど、甘え上手な猫たちです。家族として迎えたら、楽しい毎日が過ごせそうです。

飼育環境

飼育部屋は2室。親猫たちが通常過ごす部屋、子育てする部屋と、用途によって分けられています。床はホモジニアス・タイル、壁はポリ合板と、すべて防水・拭き取り可能な素材にリフォームされています。エアコンの配線にもプラスチックカバーがされており、猫たちに危険がないようにしています。空気清浄機も常時稼働しているので、浄化された空気環境になっています。

さらに、オゾン脱臭機も設置されており嫌なニオイがありません。ケージ内はもちろんのこと、床や壁も殺菌消毒は毎日かかさず行っているそうです。「何よりも清潔であること。それが健康につながります」と阪根ブリーダーはこだわりをみせます。清潔感の高い飼育環境は、飼い主にとって安心できる要素です。

ブリードの考え方

「まずは健康であること、そして穏やかで人懐っこい性格であること、さらにスタンダードにより近いタイプであること」これが目指す猫の条件だそうです。飼い主と猫が楽しい時間を長く過ごすためには、健康でなければいけません。そして、飼い主が幸せや癒しを感じるためには、猫が穏やかで人懐っこい性格であることに越したことはないとのことです。

さらに、阪根ブリーダーは続けます。「ブリーダーとして、メインクーンという種を保存し、その魅力を伝えていくためには、スタンダードにより近い猫を産出する使命があると考えています。そのためには、健康・性格・タイプなど親猫の条件はとても重要なことなのです」

そんな親猫から産まれた子猫だからこそ、健康的で性格のよい、愛らしい家族になることでしょう。健康面では獣医師から、性格面ではセラピストから、スタンダード面はキャットショーへ参加したり、国内外のブリーダーと交流したりしながら、新たな知識や情報を入手しているそうです。また、海外から親猫を輸入し、離れた血統で交配をすることで、活力のある強い子猫を産出するような努力もしています。

遺伝的疾患についての対応

メインクーンはHCM(肥大型心筋症)、PKD(多発性嚢胞腎)、股関節形成不全などの遺伝的疾患が多いと言われています。「HCMとPKDは、DNAを採取して海外の遺伝子検査機関で有無を調べています。さらに、国内の獣医師によるエコー検査、股関節形成不全についてはレントゲン検査もしています。これらのすべてに問題ないと判断された猫だけを繁殖しています。しかしながら、検査をして問題がないからといって100%防げるわけではありません。遺伝的疾患は何世代にもさかのぼって遺伝子を引いてくることもあるからです。だからこそ、できる限り不幸な子猫を産出しない努力をしています」とブリーダーとしての責任を語ります。そのほかにも、毎年のワクチン接種時に健康診断を受けるなど徹底しています。

引き渡しまでの生活環境

子猫は生後2カ月の最初のワクチン接種時期まで、阪根ブリーダーと親猫の愛情を受けながら兄弟姉妹と過ごします。その後、子猫の成長具合や体調を見つつ、さらに飼い主の受け入れ体制や状況を確認しながら、2カ月以降で引き渡しの時期を決めているそうです。

「新しい飼い主のもとへ行ってから、飼い主も猫も楽しく暮らしていけるように、子猫にはさまざまなことにチャレンジしてもらっています。爪切り、耳掃除はもちろんのこと、口を開けることや体のさまざまな部分を触られること、ブラッシングやシャンプーなどは嫌なことではなく、楽しいことと思えるように、遊びながらするようにしています」と阪根ブリーダー。

アマングループの猫たちは人懐っこく性格がよいと聞きますが、その理由はこのチャレンジにあるのかもしれません。飼い主のもとへ行く前にさまざまな経験をしているので、苦手なことが少ないのでしょう。例えば、薬を飲ませるときには口を開ける必要があります。しかし、アマングループの猫にとっては口を開けるのはいつも遊びながらしていること。飼い主も楽に薬を飲ませることができ、猫もストレスには感じません。「子猫のチャレンジ」は、阪根ブリーダーの猫に対する深い愛情なのです。

しつけ・お手入れ・アフターフォロー

「猫の生涯を通じて、アドバイスはいつでもさせていただきます。また、『AMAN NEWS PAPER』という手づくりの新聞を作成して、飼い主のみなさんへお送りしています」。季節に合わせた猫のお手入れ方法やオススメの猫グッズの紹介、子猫の情報などを知らせているそうです。「メインクーンは長毛種の中でも比較的お手入れが楽です。個体差もありますが、ふだんの被毛のお手入れは、気が付いたときにブラッシング、シャンプーは抜け毛の多い季節の変わり目にするとよいですね」と阪根ブリーダーは説明してくれます。きめ細かいアフターフォローがあるので、飼い主も安心して猫と過ごしていけます。

猫舎トピックス

阪根ブリーダーはボルゾイの繁殖経験もあり、犬に関する知識も豊富です。また、専門分野の方と交流しペット業界にも詳しいブリーダーであり、用品や施設などのアドバイスもしています。自身でもペット介護士やペットシッターの認定資格も取得しているので、困ったときには頼りになるブリーダーです。

[編集部]