猫界のゴージャスなスター、ノルウェージャンフォレストキャット

[2017/03/14 6:00 am | 編集部]

ペトハピ編集部が実際に取材し、自信をもって紹介できる “真の優良ブリーダー” です。
掲載基準はこちらからご覧いただけます。

猫種:ノルウェージャンフォレストキャット
猫舎名:Cattery Nzurisana(キャッテリー ンズリサナ)
ブリーダー/動物取扱責任者名:関 更
登録情報:12-君健福287-9(販売)
繁殖歴:18年
住所:千葉県木更津市
電話:080-1154-0070
メール:nzurisana.mamuta@gmail.com
Webサイト:https://nzurisanamamuta.wixsite.com/nzurisana

千葉県・木更津市の田園風景に囲まれた住宅地の中にある「Cattery Nzurisana (キャッテリー ンズリサナ)」。一般家庭の中での繁殖ですが、猫たちは各部屋を自由に動き回り、のんびり気ままに過ごしています。小さいころから実家では猫を飼っていましたが、結婚後は犬に興味を持ち、ラブラドールレトリーバーのブリーダーになりました。しかし、猫への思いが強く、再びメインクーンを飼い始めます。その後、長女の「自分の猫がほしい」という希望から、1頭のノルウェージャンフォレストキャットと出会います。

「成長とともに愛らしい性格と素晴らしいタイプを持つ猫に育ち、この子の血を引く子猫がほしいと強く感じたのです」と関ブリーダー。そのときからブリーダーとしての知識を得るために、積極的にキャットショーにも参加。そして、1999年にブリーダーとしての道がスタートしました。最初のノルウェージャンフォレストキャットの血統は、現在もキャッテリーの男の子に受け継がれているそうです。猫との出会いと血統を大切にしながら、健全で魅力あふれるノルウェージャンフォレストキャットの産出に力を注いでいます。

ノルウェージャンフォレストキャットの特徴と魅力

ノルウェージャンフォレストキャットはその名のとおり、ノルウェーが発祥の大型の猫種です。その起源は10世紀ごろにさかのぼり、トルコから渡って来たアンゴラとドメスティック(土着猫)との自然交配が始まりと言われています。また、北欧神話にもさまざまな伝説が残されていることから、古くからノルウェーの地に生きてきたことがうかがえます。

ポピュラーな猫として知られていたにも関わらず、20世紀に入るまで正式な品種として認められていませんでした。しかしながら、その後の頭数激減やほかの猫種との違いを明確化したことで、1993年にCFAから独立した品種として認められることになりました。それ以降は、人気の猫種としてつねに上位にランクインし、多くの人に愛されています。

ノルウェージャンフォレストキャットの最大の特徴は、ダブルコートと呼ばれるゴージャスな毛並みです。また、指の間には長い毛束があり、雪の上でも容易に歩ける工夫がなされています。極寒の気候から身を守るために自然に進化してきた歴史を物語っています。身体能力が発達していて、大きな体は骨太で筋肉質です。逆三角形の顔、タフトが豊かな耳、少し吊り上がった目が特徴的です。

「わが家のノルウェージャンフォレストキャットは、何といっても鼻のラインがまっすぐなのが自慢です。目型や大きなボディも褒めていただいています」と関ブリーダー。確かに、目の前を通る猫たちは迫力のある大きさです。キレイな鼻のラインやきりっとした目型がとても魅力的です。頭を擦りつけながら甘えてくる姿からは、社会性が備わった穏やかな性格であることがわかります。

飼育環境

自宅兼猫舎は周辺に田畑が広がる、静かな環境の住宅地の中にあります。猫たちが生活するのはそのすべての空間。家族の共有スペースも各部屋もすべて猫たちが出入りできるようにペットドアが設置されています。猫たちはそれらの空間で自由気ままに過ごしています。ケージは数台設置してありますが、猫の状態に応じて使用しています。

リビングにはキャットタワーが置かれ、猫たちの楽しい遊び場になっています。エアコンと空気清浄機は各部屋に完備。乾燥する時期には加湿器も併用します。床はフローリングですが、部屋によりカーペットが敷かれていて、猫たちのくつろぐ姿が見られます。過度な除菌・消臭はしていないそうですが、各部屋は嫌なニオイはまったくなく、掃除が行き届いた清潔な環境が保たれています。充分な飼育スペースが確保された猫舎です。

ブリードの考え方

「本来持っている姿、形、性格、気性を損なわずブリードをしていくために、積極的にショーに参加し、つねにスタンダードを勉強しながら繁殖をしています。生まれてくる子猫がオーナーに愛してもらえるような、性格のよい、愛らしい、魅力あふれる子猫を産出することを目指しています」と関ブリーダー。血統の離れたアウトブリード(異系交配)をつねに選択。さらに近親交配の度合いを表す数値である近交係数を組み合わせごとにきちんと計算し、問題がないことを確認してから交配しています。また、ノルウェージャンフォレストキャットらしい猫に育てるために、子育てにも工夫をしています。

遺伝的疾患についての対応

「ノルウェージャンフォレストキャットについての遺伝的疾患の発症は、私の周りではあまり耳にしたことがありません。わが家の親猫や子猫にも発症例がないため、特別な対策はしていませが、常に疾患に対するアンテナは張っています。年1回のワクチン接種時には、しっかり健康診断をすることで問題がないかどうか確認しています」と関ブリーダー。猫たちの状態に何か不安があれば、すぐにかかりつけの獣医師に判断を仰いでいるそうです。ブリードを引退した10歳すぎの猫に関しても定期的に血液検査をするなどして健康に留意しています。

引き渡しまでの生活環境

妊娠が確認されると、母猫は産箱が用意された子育て部屋に移動します。母猫はその部屋を自由に動くことができるので、ストレスを感じることなく出産と子育てをすることができます。ケージやテントケージは出産が重なったときなど必要に応じて使用しますが、扉は開けたままで出入りは自由にしています。子猫たちは、生後1カ月程度で少しずつ離乳食を食べるようになります。その後、自分で産箱から出られるようになると、部屋を自由に歩き回り、母猫や兄弟姉妹と毎日遊んで過ごします。

「子猫は基本的に1回目のワクチン接種以降にほかの猫たちと対面させます。そこでさまざまな年齢の猫と接する方法を学び、社会性を身に付けていきます。人と接する方法も同じように学びます。この教育の時間を私はとても大切にしています」と関ブリーダー。子猫たちは母猫やそのほかの猫、関ブリーダーの愛情をたっぷり受けながらすくすくと育ちます。ワクチンは基本的に生後60日目と90日目に接種します。飼い主への引き渡しは生後3カ月以降。ただし、ベテランの飼い主の場合には2カ月半くらいから調整することもあります。こうして、子猫たちは新しい飼い主のもとへ巣立っていきます。

しつけ・お手入れ・アフターフォロー

引き渡し時には、基本的な猫の飼い方や病気、お手入れについての説明をわかりやすくアドバイスしています。また、いざというときに慌てることのないように、引き渡し時に「毎日の健康チェック項目」などをわかりやすく説明しています。子猫の生涯に渡ってサポートしていますので、飼い主は安心して子猫を迎えることができます。飼い主に寄り添った信頼できるブリーダーです。

猫舎トピックス

子猫は常時産まれているわけではありませんが、興味のある方はお気軽にお問い合わせください。関ブリーダーはハンドメイドでオリジナルのおもちゃ屋さん「mamu-ta(マムタ)」を経営しています。猫好きの方にはたまらないデザインのおもちゃがたくさんあります。また、猫好きなふたりがつくる猫好きのための新ブランド「BONITA & ZONDA」をスタートさせました。今冬はカシミアのストールだけでしたが、この後、ポンポンニャンコ、猫のバッグチャーム、春のイタリア産ストール、カゴ など、さまざまなアイテムを発表する予定です。とても素敵なアイテムですので、ぜひチェックしてみてください。

[編集部]