「折れ耳」や「スコ座り」でお馴染みのスコティッシュフォールド

[2016/10/07 6:00 am | 編集部]

ペトハピ編集部が実際に取材し、自信をもって紹介できる “真の優良ブリーダー” です。
掲載基準はこちらからご覧いただけます。

猫種:スコティッシュフォールド
猫舎名:ペットハウス タイニータイニー
ブリーダー/動物取扱責任者名:久保田 彩
登録情報:第14-1-3号(販売)
繁殖歴:3年
住所:千葉県柏市大島田
電話:090-4161-3663
メール:k-tiny@goo.jp
Webサイト:http://www.pethouse-tiny-tiny.com/

千葉県・柏市の国道16号沿いの住宅地の中にある「ペットハウス タイニータイニー」。ここはスコティッシュフォールドのロングヘアを中心に繁殖をしている猫舎です。一般家庭の中での繁殖で、猫たちはリビングを中心に暮らしています。

「もともと動物看護士をしていて動物は大好きでした。ペットとして猫を飼い始め、まん丸顔のスコティッシュフォールドに出会い、その愛らしさにはすぐに魅了されましたね」と久保田ブリーダー。その後、素晴らしいスコティッシュフォールドとの出会いから、キャットショーにも参加。ブリーダーとしての道がスタートしました。

あくまでも健康を重要視した繁殖にこだわり、そのうえで、よりスタンダードに近い子猫の産出に努めています。一匹一匹に愛情をそそぎ、健康で誰からも愛される性格と愛らしい容姿の子猫をブリーディングすることをモットーに日々努力しています。海外からも精力的に猫を輸入するなど、今後の活躍が期待されます。

スコティッシュフォールドの特徴と魅力

スコットランドで見つかった、突然変異の猫をその起源とするスコティッシュフォールド。農家に生まれた1匹の耳が折れ曲がった白猫から始まったと言われています。1963年にその猫が生んだ数匹の子猫の中にも同じような折れ耳の猫が見られ、それが遺伝的に発生をするものだと判明しました。その後、ブリティシュショートヘアやアメリカンショートヘアと交配しての品種改良が進み、1994年に「スコティッシュフォールド」という名前で、猫種として公認されました。

フォールドとは「折り畳む」を意味する言葉で、その名のとおり、特徴は何といっても前方に折り曲がりながら垂れた耳です。この特徴的な耳は優性遺伝によって受け継がれますが、生まれ持って垂れ耳なのではなく、生後2週間ごろから段階的に生じてきます。折れ耳の遺伝の確率は30%程度といわれ、成長とともに環境や体質などから耳が立ってくる個体もいます。ほかに、丸みを帯びた筋肉質のボディ、短めの首や丸い顔、大きな目などが特徴に挙げられます。

「わが家のスコティッシュフォールドは、顔立ちがとても柔らかく、成猫になっても子猫のような愛らしさを持っています。性格もとても甘えん坊で、親猫たちも人が大好きです」と久保田ブリーダー。好奇心旺盛で、賢くて、忠実。愛情表現も豊かだそうです。確かに、自分から寄ってきては、頭でグイグイ押してアピールする外交的な親猫が多いです。顔もまん丸で、かわいいという表現が似合います。スコティッシュフォールドはつねに人気の猫種にランクインしていますが、この猫舎の親猫たちを見ているとその理由がよくわかります。ともに暮らすパートナーとして、オススメの猫種です。

飼育環境

自宅兼猫舎は大通りから少し入った静かな住宅地にあります。猫たちは人と一緒に生活する1Fのリビングと、2Fにある3つの飼育部屋で過ごしています。リビングに設置された特注の大型木製キャットタワーが目を引きます。また、ベッドや爪とぎがいくつか設置され、好奇心旺盛なスコティッシュフォールドが充分に運動できる空間になっています。各部屋では24時間エアコンによる温度管理がされていて、空気清浄機と低濃度オゾン発生器によるウイルス等の除菌・消臭も行われ、快適な環境になっています。床は全室フローリング仕様なので、ふき取り可能で清潔に保たれています。3つの飼育部屋にはケージが設置されていて、必要に応じて使用しています。

ブリードの考え方

「私はTICA(The International Cat Association)という団体に所属していますので、そのスタンダードに合った猫の産出をつねに心がけています。しかしながら、まずは健康であることが絶対条件ですので、その点を重要視しながら、よりスタンダードに近く、愛らしい顔立ちのスコティッシュフォールドを産出するよう力を注いでいます」と久保田ブリーダー。

スコティッシュフォールドを猫種と認定しているTICAでは、遺伝的疾患を防ぐため、折れ耳同士の繁殖は不可とされています。ブリティシュショートヘアやアメリカンショートヘアとのアウトクロスでの異種交配が認められています。また、2014年には産出された立耳の子猫もスコティッシュフォールドとして認定されることになり、スコティッシュフォールド同士(折れ耳と立耳)の交配が可能となりました。

「健康を維持するために、交配は血統が離れたアウトブリードが中心で、海外から猫を輸入したり、状況に合わせてアウトクロスの交配をしたりしています」とのこだわりも持っています。アウトブリードはタイプが安定しにくいので、ショーキャットを産出するのがとても難しいとのこと。子猫の健康のために、あえてそれにチャレンジしているそうです。

遺伝的疾患についての対応

スコティッシュフォールドは遺伝的疾患を起こしやすい猫種といわれています。折れ耳は「骨の発達異常」により起きた奇形であり、体の骨や関節にも異常がある可能性が高いのです。「骨軟骨異形成症」とよばれる、手首や足首などに骨瘤というコブができる病気です。人間でいうリュウマチのような病気だと言われます。スコティッシュフォールドの交配において折れ耳同士の交配が不可とされたり、ブリティシュショートヘアやアメリカンショートヘアのアウトクロスの交配が認められたりしているのは、子猫が遺伝的疾患を継承しないための重要な措置なのです。このように、ブリーダーが正しい認識を持って繁殖をすることが大切です。

「新しい猫を迎えるときには、わが家のブリードの考え方と同じような考えを持っているブリーダーのところから入れています。海外から輸入する場合も同じです。遺伝的疾患をできる限り継承しないようにするためには、とても重要なポイントです」と久保田ブリーダーは話します。子猫の引き渡し時には、そのスコティッシュフォールドの持つリスクをきちんと飼い主に説明をしてからお譲りしているそうです。また、日々の健康管理に加えて、毎年のワクチン接種時には健康診断を受け、クリアした親猫のもとで繁殖をしています。これらの対応は、飼い主にとって、とても安心できる要素です。

※「折れ耳同士」の交配では、100%の確率で折れ耳の子猫が産まれてくるため、知識のないブリーダーや確信犯的なブリーダーによって、作為的な交配が行われているようです。そうして産まれた子猫は遺伝的疾患を抱えていることが多く、発症の可能性も高くなります。子猫を迎えようと考えている場合は、その両親猫も見学のうえ、納得して迎えることをオススメします。

引き渡しまでの生活環境

出産が近くなると寝室に置かれたケージに移動し、母猫はそこで久保田ブリーダーに見守られながら出産をします。生後1カ月の離乳の時期以降、少しずつケージから出て、新しいことを学びます。親猫や兄弟姉妹と遊びながら社会性を身に付けていきます。久保田ブリーダーと接することも社会性を身に付けるのに欠かせないものです。

「生後60日で1回目のワクチン接種。その後2~3日後から直接のお迎えであればお引き渡しが可能。生後3カ月を過ぎる場合は、2回目のワクチン接種が済んでからのお引き渡しになります」飼い主とも譲渡の契約書もしっかり交わしているそうです。空輸での対応はしていません。「私はいつも子猫たちにたくさん話しかけるようにしています。人の優しさが伝わるように話しかけます」と久保田ブリーダー。こうして、子猫たちは母猫と久保田ブリーダーの愛情をたっぷり受けて育ち、新しい飼い主のもとへ巣立っていきます。

しつけ・お手入れ・アフターフォロー

「ロングヘアの場合は毛玉にならないように、2~3日に1回はブラッシングをしてください。シャンプーは美しさを保つには月1回程度必要ですが、猫の性格や飼い主のライフスタイルに合わせて、頻度を決めていただければよいと思います」と久保田ブリーダー。スコティッシュフォールドのロングヘアはセミロングの長さなので、意外とお手入れは楽だそうです。わからないことや問題があれば、いつでもアドバイスしてくれますので、飼い主は安心して子猫を迎えることができます。

猫舎トピックス

産まれる子猫はロングヘアが中心ですが、ショートヘアもときどき産まれています。常時、子猫が産まれているわけではありませんので、興味のある方は早めにお問い合わせください。

[編集部]