太鼓判ブリーダーが犬たちとの暮らしをご紹介。ほのぼのした日常やブリーダーならではの話など、いろいろな日常をお届けします。今回はイタグレのブリーダーIG Ippuku Kennel/萩原京子さんです。
子犬の問い合わせをいただくとき、多くの方が性別や金額に加えて、カラーについて質問なさいます。話のきっかけかもしれませんが、カラーを質問する前に「どうして自分はその犬がほしいのかな?」と考えてみるとよいかと思います。
クルマに例えてみましょう。
「買い物に行くための、小回りが効くクルマがほしい」
「ずっと憧れていたスポーツカーほしい」
「家族が増えたのでワンボックスにしたい」
ライフステージに合わせてとか、趣味を充実させたいとか、それによって選ぶ車種は変わってきます。赤いクルマでさえあれば、ワンボックスでもクーペでもよいとわけではないはずです。
ブリーダーとしては、「なぜその犬と会わずに、色を聞くの?」と思ってしまいます。
カラーで決めるのではなく、より重要な部分を見てほしいのです。
私たちは、一生懸命によい犬を繁殖しています。なので、まずは実際に子犬に会って、顔つきや体格、性格などを見て、ともに暮らしていけるのかを検討してほしいのです。そして、そのうえで色という選択をしてほしいと思うのです。
オーナーさんのライフスタイルに合った犬種、縁組が双方の幸せだと思います。「飼いたい犬」と「実際に飼える犬」が違う場合もあります。いっしょに暮らし始めたらやってみたいこと、夢や理想などを一緒にお話ししながら、家族を探してみませんか?