太鼓判ブリーダー日記Vol.11

やっぱり母乳はおいしいの!?

[2018/04/23 6:01 am | Cattery Amangroup/阪根美果]

太鼓判ブリーダーが猫たちとの暮らしをご紹介。ほのぼのした日常やブリーダーならではの話など、いろいろな日常をお届けします。今回はメインクーンのブリーダーCattery Amangroup/阪根美果さんです。

子猫は生まれると、すぐに母猫のお乳を探して吸い付きます。まだ、目も開いていないのに、本能的にお乳の場所を探して吸い付きます。母猫は子猫がお乳を吸うのも気にする様子もなく、最後の子猫まで出産を続けるのです。

頭数が少ない場合にはよいのですが、5頭以上になってくると子猫の成長とともに母乳が足りなくなってくることがあります。そうなると乳母である私の出番です。市販の粉ミルクを使い、シリンジ(注射器の針が無いもの)で飲ませるのですが、これがまたタイヘン。

市販の粉ミルクを子猫が好き嫌いするのです。飲ませたとたん「ま、まずい!! 何飲ませるんだよっ?」と言わんばかりに大きな声で鳴きながら、しかもぺっぺっと嫌な顔して吐き出すんです。私にしてみると、ちゃんと子猫用の粉ミルクだし、市販されているのだから研究してつくられたものだろうし、そんなに母乳と違うのか? と思うのですが……。同じような成分でつくっても味が違うのかなあ。

母乳を嫌がる子はいない。でも、粉ミルクを嫌がる子はいる。ということは、やっぱり微妙に母乳とは味が違うのでしょうね。味覚に繊細な子猫は、その微妙な味の違いに気づいてしまうのかもしれません。なので、子猫のときに粉ミルクを嫌がる子は、大人になってからも好き嫌いをするかもと私は思っています。なんたってグルメですからね(笑)。

[Cattery Amangroup/阪根美果]