ペット終活のすすめ File 5

【ペットの終活】第5回 写真・画像データを整理する/思い出を整理する

[2017/01/19 6:01 am | 阪根美果]

写真・画像データの整理法

写真や画像データを整理することで、ペットとともに過ごしてきた日々を振り返ります。そうすることで、これからペットとどんな時間を過ごしていきたいのか、鮮明に浮かんできます。そのためにもペットが元気なうちに、整理を始めることが大切です。写真や画像データの整理は、たくさんの思い出が詰まっているだけに、なかなか思うようには進みません。同じような写真や画像データが貯まる、増える写真や画像データの整理が追い付かないなど、日々愛するペットの思い出がますます増えていきます。

特にデジタルカメラの場合は、フィルムのことを気にせずに撮影できるので、ついついたくさん撮ってしまいがちです。撮ったときに「これはいらない」と思った画像は、撮ったその場で削除するのもポイントです。基本的にどちらの整理も進める手順は同じです。単に写真や画像データを整理するというだけではなく、その過程も楽しみながら進めていきましょう。写真や画像データを見ながらどっぷり思い出に浸ってしまうと作業が止まってしまいますので、そこは注意が必要です。下記のそれぞれの行程に時間に区切りを付けて、効率よく進めるとよいでしょう。

写真・画像データを1カ所に集める

プリント写真の場合は、整理する量に合わせて、適当な大きさの箱を用意します。まずはその箱に整理したい写真を入れていきます。あとで整理が楽なように、時系列順に入れていくといいでしょう。画像データの場合は、まずはパソコンのデスクトップに整理するための専用のフォルダをつくります。フォルダ名はペットの名前などわかりやすいものがいいでしょう。

集めた写真・データを仕分けする

プリント写真の場合は、箱に撮影日時とイベント名など(例:2011年5月25日 代々木公園)を記入した、写真よりもやや大きい間仕切りを入れて、写真を仕分けしていきます。間仕切りの代わりに大き目の付箋紙を使用するのも便利ですが、写真の表面に貼るのは避けましょう。剥がすときに写真の表面が剥がれたり、傷ついたりする場合があるからです。付箋紙を使用するときには、裏面に貼るようにしましょう。

画像データの場合は、メインフォルダ内にイベントごとのフォルダをつくり(例:20110525 代々木公園)、画像をそれぞれ入れていきます。フォルダ名の頭には日付を入れるのがポイントです。時系列に並べ替えるときに便利です。選ばなかった画像はすぐに削除するのではなく、念のため「削除予定」というフォルダを作って一時保存しておくといいでしょう。あとでそこから拾い上げることも可能です。

残す写真・画像を選択する

写真・データなどを残す基準はそれぞれですが、なかなか決められないときには、次の項目でチェックしてみましょう。

1.場所などがすぐわかる
 ⇒背景に場所などが特定できるものが写っている。
2.ピンボケしていない
 ⇒ピントが合っていない、ピンボケしているものは外す。
3.ピントが合っていない、ピンボケしているものは外す。
 ⇒瞬間的に感じる感覚で判断する。

プリント写真の場合は、不要なものは可燃ゴミとして処分できますが、処分の方法には注意が必要です。写真は個人情報でもありますから、何の写真かわからないように細かく切る、またはシュレッダーをかけるなどしてから、捨てるようにします。その際には、各自治体のルールに従って適切な処分を心がけましょう。

また、人物が一緒に写っている写真、捨てにくい写真の廃棄には「写真供養」を利用する方法もあります。写真供養は、神社や寺に処分に困る写真を持っていき、供養し、お焚き上げをしてもらうというものです。遠方の場合など、宅急便や郵送で受け付けてくれるところもあります。費用はさまざまですが、1枚~標準的なダンボール1箱程度で5000円くらいのところが多いようです。供養まで1~2カ月程度の時間がかかるようですが、写真供養が終わると完了の報告をもらえます。詳細は写真供養をしている神社やお寺に問い合わせてみましょう。画像データの場合は、残す画像がないかどうか「削除予定」のフォルダを再度見直します。その後は、思い切って削除しましょう。

選んだ写真・画像データを保存する

プリント写真の場合は、ポケットアルバムが便利です。機能性重視で選ぶといいでしょう。サイズをそろえると整理がしやすく、見た目もすっきりします。アルバム整理のコツは、完璧を目指して凝り過ぎないこと。凝り過ぎてしまうと時間ばかりがかかります。時系列で写真を並べていくだけでも、十分に大切な思い出が残りますので、気負わず進めましょう。お気に入りの1枚はフォトスタンドに入れて飾っておくのもいいです。

画像データの場合は、CD-RやDVDに保存する、デジタルフォトフレームなどで再生してスライドショーを楽しむなど、自分なりの方法で楽しむといいでしょう。ただし、パソコンが故障することもありますので、特に大切な画像データは、プリントでも保管をしておくことをオススメします。印刷してアルバムを作成しておくのもいいでしょう。CD-RやDVDなどには寿命がありますので、保管には注意が必要です。

ペットと私のベストショットアルバムをつくる

「ペットと私のベストショットアルバム」とは、その名のとおり、ペットと飼い主の「ベストショット」を集めたアルバムです。ペットとの思い出の中でベストだと思うシーンの写真を集めます。枚数は30枚に限定します。30枚に絞り込むことで、ギュッと凝縮されたとても充実したアルバムになります。前述した写真とデータの整理中に選出するといいでしょう。

アルバムを選ぶ

アルバムはじっくりお気に入りのものを選びます。ベストショットを収納するアルバムですから、時間をかけて選びましょう。手のひらに乗るくらいの小さなサイズで、いつも手元に置けるように携帯できるサイズがオススメです。特に台紙に書き込みができるタイプのものは、写真にコメントも加えることができるので、思い出をさらに鮮明なものとして残すことができます。

写真を選ぶ

写真選びのコツは、一気に30枚を選ぼうとしないことです。最初は60枚程度を選び、そこから消去法で減らしていきます。写真選びのテーマは「輝いているペットと私」です。例えば、ペットが一生懸命に走っている姿、笑っているような顔。お腹をだして爆睡している姿。凛としてかっこいい姿など、さまざまな輝いているシーンがあるはずです。もちろん、飼い主と一緒の写真も選びましょう。ペットも幸せな顔をしていることでしょう。

写真をアルバムに入れる

写真は時系列順にアルバムに入れていきます。各写真にコメントも添えていきましょう。素敵な「ペットと私のベストショットアルバム」の完成です。完成後も気に入る写真ができたら、そのたびに入れ替えていくといいでしょう。

思い出ボックスをつくる

不要だけどまだ捨てる気にはなれない写真、CD-R、DVD、ペットの洋服、おもちゃ、子犬・子猫のときに使っていたリードやハーネス、お気に入りのアイテムなど、使っていないけど捨てられないもの、残しておきたいものは、思い出ボックスをつくって入れておきます。みかん箱程度の大きさがいいでしょう。既成の箱でもいいですし、ダンボール箱にきれいに装飾をしてもいいでしょう。思い出ボックスではなくても、ふだんからペット専用のボックスをつくっておくのもひとつの方法です。

思い出を整理する

写真・データを整理すること、思い出の品を整理することは、今までペットと過ごしてきた日々を振り返ることにもなります。整理をしていると、たくさん旅行に行ったり、公園に散歩に行ったり、近所のドックカフェに行ったり、子犬・子猫のころのことを思い出したりと、いろいろなことが思い出となって甦ってくることでしょう。

整理は単に「整理する」だけではないのです。ペットが元気なうちに「もう一度その場所に行ってみたい」「まだ訪ねていない場所に行ってみたい」など、これからペットと一緒にやりたいことを考えて、実行することにつながっていきます。写真・データや思い出の品を整理しながら、「思い出」も整理し、これからペットと一緒にしたいことを書き出していきましょう。そして、一つひとつ実行していきます。そうすることで、今までよりももっと充実した有意義な時間を過ごせるはずです。万が一のときに後悔することのないよう、ペットと一緒に素敵な時間を過ごしましょう。

第6回は「要介護状態になった場合を考える」です。利用できる施設やサービス、老犬老猫ホームなどについて紹介していきます。

[阪根美果]