【オピニオン】防災の日にペットのいる家庭に求められる自助努力

毎年9月1日は「防災の日」です。また、8月30日から9月5日までが「防災週間」となっています。この期間は、自然災害に対する備えを再確認し、適切な対策を講じるための重要な時期です。

今年の防災週間は、動きが遅く昨日まで大きな被害を出した台風10号、8月8日に発生した日向灘地震、今後必ず発生するとされる南海トラフ巨大地震などに、備える意義が一層高まっています。

台風10号は、強風や豪雨による広範囲な被害をもたらしており、多くの地域で避難指示が出されました。家屋の倒壊や土砂災害、交通の麻痺など深刻な影響が広がっています。

また、8月8日に発生した日向灘地震では、震度の大きい揺れが地域に大きな混乱を招きました。震源地周辺では建物の損壊や交通障害が発生し、地震の恐ろしさが再認識されました。

さらに、南海トラフ巨大地震のリスクも依然として高く、専門家はこれに備えた準備が必要だと警告しています。

専門家は、災害の備えにはまず自助の取り組みが重要だと指摘しています。災害に備えてハザードマップを確認し、すぐに避難できる体制を整えることで、できる限り救助の手を借りずに難を逃れられる備えを進めておくことが求められます。

特に、ペットのいる家庭では準備の重要性は高くなります。いざというときに家族とペットが安全に避難し、その後も一緒に暮らせるようにするには、日ごろからの心構えと備えが大切です。

ペットがいる家庭では「同行避難」が推進されています。環境省は、これまでの災害におけるさまざまな事例を盛り込んだ「人とペットの災害対策ガイドライン」を公開しています。ぜひ一読しておきましょう。

ペトハピでは、家族であるペットの命を守るための災害対策を飼い主さんと一緒に考える「ペットも守る防災対策」を連載しています。災害はいつ起こるか予測ができません。災害時に慌てないためには心構えと日ごろから準備しておくことが大切です。

防災の日と防災週間を契機に、台風、豪雨、地震などの災害に対する知識を深め、適切な備えを整えましょう。ペットの命を守れるのは、飼い主であるあなたしかいないのですから。