2019年に反響が大きかった記事まとめ

今年一年、みなさんは愛犬・愛猫とどんな時間を過ごしましたか?

2019年は、それまでたまったエネルギーがピークに達し、その勢いを次なる発展へとつなげるために、筋道を通し、規律を正す年でした。大きな事件が多く、災害も続き、社会の仕組みや健全さを考えさせられました。

ペット業界も2019年はいろいろありました。反響の大きかった記事とともに一年を振り返りたいと思います。

■改正・動物愛護法をどうみるか【前・後編】

ペット業界で最も大きな出来事は6年ぶりに改正された「動物愛護法」でしょう。殺処分ゼロなどの動きが活発になり、動物の命を守りたいという動物愛護の精神が法改正に大きく影響したといえるでしょう。主なポイントは下記のとおり。

①生後56日以内の犬猫の販売禁止(一部例外あり)
②販売用の犬猫にマイクロチップ装着の義務化
③動物虐待に対する罰則の強化

しかし、抜け道もあり、これで本当に犬や猫の命を守れるものではありません。ペット業界の健全化は当然ですが、私たち飼い主のモラルや行動も問われます。

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■ペットショップの「販売8週齢」「全頭遺伝子検査」は本当に安心なのか

動物愛護法改正に関連して、大手ペットショップチェーンが販売する子犬・子猫の遺伝子検査をスタートしました。まだ緒に就いたばかりで、欧米と比べるとまだまだ足りない面はありますが、「健全」を目指す取り組みとしての意義は大きいといえます。これからペットを迎える際には、遺伝的疾患がないことがスタンダートになることでしょう。

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■「飼い犬の腹部を蹴る」動画、「宇都宮動物園に子犬が放棄された」騒動に潜むペット問題

2019年は、動物虐待のニュースが多くみられました。それは、一般にも動物愛護の精神が広まった証左といえるのではないでしょうか。そういった情報がSNSなどで瞬く間に拡散され、より多くの人に広がり、行政や警察を動かすということにも繋がりました。今後もこういった草の根の活動は必要ですが、アニマルポリスなどの設置も望まれます。

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■「怪物解き放った」、ラブラドゥードルの生みの親が後悔表明

ラブラドゥードルは、動物アレルギーを持つ人の介助犬になることを目的として生み出されました。しかし、話題性で売れると考えた知識を持たない人々が安易に繁殖をしたことで、遺伝的疾患を引き継いだ不幸な子犬がたくさん産まれているのです。似たようなケースは日本でも見られます。CMなどで使われた犬や猫に人気が集まり、にわかブリーダーが知識もないまま繁殖し、遺伝的疾患を持つ多くの子犬・子猫が市場に氾濫しました。それは、私たち飼い主にも責任があります。

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■”健全”なブリーダーがつねに学んでいる理由とは?

遺伝的疾患のない健全な犬や猫に対しての要望も増えてきました。ひと口にブリーダーといっても、販売のみを目的とする繁殖業者から敬愛心を持って繁殖を行う健全なブリーダーまでさまざまです。ペトハピは創刊当初から、世界に誇れる健全なブリーダーを「太鼓判ブリーダー」として紹介してきました。健全なブリーダーは、法律を遵守するだけでなく、遺伝的に問題のない子犬・子猫を生み出すための姿勢や行動を知っていただきたいと思います。

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■いま「ペットの終活」が注目される理由とは?

2019年はペットの終活が注目された年でもありました。しっかり準備することで幸せな生活を送ることができ、ペットを亡くしたときにもペットロスが浅く済みます。そしてもうひとつ、飼い主に万が一になった際には、次の飼い主さんへの襷(たすき)になるのです。愛情あふれる情報を見れば、新しい飼い主もきっと愛情を注いでくれるでしょう。

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■ペット同居家庭で大活躍する掃除機は一般家庭にもオススメ!

年末といえば大掃除でしょう。最後にお掃除が楽になる掃除機の紹介です。“家電のプロ”藤山 哲人さん、“ペットのプロ”阪根 美果さんも愛用する掃除機は? ペットと暮らしている家庭に求められる機能は、「吸引力が持続すること」「ゴミが捨てやすいこと」「手入れが楽なこと」。三拍子揃った掃除機はペットのいない家庭では、さらに重宝すること間違いなし!

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来年は子年です。干支では「庚子(かのえね)」となります。「子」は十二支のはりまりなので新しいスタートというイメージがありますが、「「庚」には継続、償、更新と3つの意味があるそうです。「庚子」は、出発というよりも、これまでを振り返りつつ、今後の発展のための道を策定する年だといえます。ペット業界も、私たち飼い主も、さらに健全な共生を推進していきましょう。