藤山哲人の愛犬生活プラスワン Vol.21

ペットを引き寄せる機能満載のペット用留守番カメラ

[2016/11/25 6:00 am | 藤山哲人]

「ペットカメラを買ってみたけれど、なかなかカメラの前に来なくて、元気にお留守番しているのかわからない」というヒトにオススメしたいのが、オーエフティーの「Pawbo(パウボ)」だ。

ペットカメラとしての性能はさることながら、ペットが反応する機能が盛りだくさん。なかなか「わかってる!」メーカーさんじゃないと、これはつくれないってのが結論だ。

定吉くんは、まったくの警戒心なし! Pawboは大好きなお友達。メーカー希望小売価格1万9800円(税別)。ACアダプターも付属

定点式のペットカメラは数多く発売されているが、なかなかカメラの前に来なかったり、カメラから見えない場所で寝ていたり、写っていても小さくて、表情やしぐさまで見えないという場合が多々ある。いや、かなりの確率でそうだろう。

でも、Pawboなら、カメラの前でペットが喜ぶ顔を間近で見られること間違いなしなのだ。

スマホとカメラが接続されるとピンポーン! 袋のガサガサ音やご主人の声、動物の鳴き声まで

Pawboが「わかってるなぁ!」と思わせる機能が音声再生機能。まず、カメラにスマホが接続されると、玄関チャイムの「ピンポーン」と鳴る。これだけで狂喜乱舞するワンちゃんも多いだろう。

ワンちゃんによっては、玄関チャイムの音を聞くと吠えまくる子もいるかもしれない。そんなときは、設定画面で音を鳴らさないようにもできる。ただ、これを機会にご主人が留守中でも、ピンポンに吠えたらら「ダメ」を教えるいいチャンスにもなる!

Pawboと向き合う定吉くん

また、スマホの操作画面から、ペットに話しかけることもできる。まぁ、ここまではフツーのペットカメラでも搭載している機能だろう。Pawboが「わかってる!」のは、効果音を再生できる点だ。しかもその効果音がツボ!(笑)。「レジ袋のガサガサ音」って、セレクトがスゴい! もちろん、わが家の定吉くんは、袋のガザガサ音大好き! どこかで食べ物の袋が空いたと思って、それまで寝ていたコタツの中から飛び出し、どこで音がしているかをあわてて探しに駆け回るほどだ。

小鳥1、猫1、猫2、猫3、袋の摩擦音(コンビニ袋をゴソゴソする音)、ネズミの声。どれもペットが反応しそうな音ばかり
このボタンを押すとPawboから効果音が流れる。定吉、まっしぐら!(笑)

これらの効果音は、設定画面からどれを鳴らすかを切り替え可能で、効果音ボタンを押したときのデフォルト音を決めておけるのだ。ペットの気を引くときは、メイン画面の右下の効果音ボタンをタッチするだけで、それまで日向ぼっこしていたワンちゃんたちが走ってカメラの前に集まってくるだろう。

定吉くんも飛んでくるおやつ機能

もちろん、ほかのペットカメラ同様、Pawboにも声がけ機能や、室内音をモニターする機能がある。使い方は簡単で、マイクボタンを押してスマホに向かってお話するだけ。無線機と同じで、マイクボタンを押している間だけ、こちらの声がPawboに届くようになっている。こうして声がけ機能や効果音機能を使えば、かなりの確率でペットがカメラの前に寄ってくるだろう。でも、それをダメ押しする機能がPawboにはある。おやつ機能だ!

マイクボタンを押している間は、こちらの声がPawboから流れる。離しているときは、部屋の音をモニタリングできる
このボタンを押すとおやつが出てくる。定吉くん、おやつが出る機能をいち早く理解したので、Pawboの前から離れないし、お座りしていい子にしている(笑)。現金なやっちゃなー

おやつは最大9個まで入れておくことができ、スマホからの操作で1個ずつ与えられる。これならどんなペットでもカメラの前に来てくれるはずだ。

おやつを入れるスペースが9つある。ここに仕込んでおくと、1区画ずつ回転して、ポケットから出てくるというワケ
うわ~うまそうなおやつが出てきたー! でもご主人が隣にいるし、待ってないと怒られるなぁー(と、定吉くん)
マルチーズぐらいの小型犬だと、10~20cmぐらいの台の上に置いておくとちょうど顔がよく映る
Pawboのカメラ機能で撮影した定吉くん。表情まで読み取れる

なお、カメラはレンズを上下左右に振ることはできないが、画角(写る範囲)上に18度、下に約39度、左右42度の範囲がある。若干下向きなので、テレビのローボードの上に置いたり、40cmほどの高さの壁に固定するのがいいだろう。

いたずらっ子や中型犬ならローボードの上がオススメ

こうすればおやつが床に落ちて、その音に気付きやすくなる。また、Pawboに「ちょうだい! ちょうだい!」とおねだりして、倒してしまうこともないだろう。

おやつもちゃんと落ちて来るので安心♪
壁に取り付けられる穴。「なになに!? ここからもオヤツ出てくるの?」と興味深々で離れない定吉くん(笑)
カメラはやや下向きについているので、設置するときに、ペットの身長を見ながら高さを合わせるといいだろう。おい、定吉! 離れろって!

ちょっと大きなワンちゃんなどの場合は、ローボードの上に置いても前足が届いてしまうので、Powboを壁に固定してもいいだろう。Pawboの裏には、壁に打ったネジを引っ掛ける穴(ちょうど壁掛け時計のような感じ)がついているから、取り付けも簡単だ。

カメラの前から離さない機能も!

Pawboがほしくなる最後のひと押し(笑)は、レーザーポインター機能だ。レーザーポインターは、プレゼンなどで図の場所を示すために使う、赤いレーザーのこと。ワンちゃんやニャンコは、壁や床に写る赤い点に興味深々。虫のように動くレーザーの点を追い掛け回すのが大好き。筆者の知る限り、レーザーポインタに興味を持たないペットはいない! と断言してもいいくらいだ。

壁に取り付けられる穴。「なになに!? ここからもオヤツ出てくるの?」と興味深々で離れない定吉くん(笑)
カメラはやや下向きについているので、設置するときに、ペットの身長を見ながら高さを合わせるといいだろう。おい、定吉! 離れろって!

ふだんならレーザーの赤い点を追いかけまわす定吉だが、おやつが出てくるのをよい子にして待っている……。定吉のなかでは「オヤツ>レーザー」らしい。

じつはこのPawboには、遠隔操作でポインターを上下左右に動かせる機能まで装備している。いやー、マジわかってるなぁー。つまり、カメラの前に来たら最後。このレーザーポインターを追っかけまわして遊ぶので、そのかわいい姿をバッチリ見られるというワケ。

左側のコントローラでレーザーの位置を手動で変えられるほか、右上の「AUTO」ボタンでレーザーをランダムに移動できる

スマホの画面左側にあるコントローラを使うと、だいたいカメラの範囲内にレーザーポインターを移動できる。これで声がけでもして遊んであげれば、ペットの心はがっちりキャッチ! もし左手でレーザーポインターのコントロールするのが難しいという人は、自動モードも備えている。これを使えば、自動的にポインターが右に左に、上へ下へと動くので、疲れることなくペットをカメラの前から逃さない(笑)。

ムービーならDVD画質で15分! 写真なら即SNSでシェア!

たとえ自宅にいなくても、外出先からペットと遊んでいてかわいいしぐさを見せたら、即録画OK! DVD画質で記録が可能で、ペットの細かな表情もしっかり見て取れる。

撮った写真はその場でSNSにアップできる
パソコンもスマホも使わないでFacebookにアップできた!

また、写真なら撮ったその場でFacebookやTwitterなどのSNSにシェアできる。かわいいペット自慢が外出先でもできるという、親ばかっぷりを発揮できる。

設置やセットアップは簡単で、無線LANがあれば簡単に接続可能。スマホはiPhoneとAndroidに対応しているので、無料でアプリをダウンロードして即楽しめる。

ひとり暮らしでペットを飼うのを迷っている人には、役に立つアイテムだと思うので、ぜひチェックしてみてほしい。

[藤山哲人]