藤山哲人の愛犬生活プラスワン Vol.2

犬用バリカンで愛犬の毛玉を根こそぎカット

[2015/11/13 6:00 am | 藤山哲人]

犬のトリミング代は結構かかる。確かにプロに任せたほうが100倍カワイイし、キレイなシルエットになる。でも、なんか気品がありすぎて、ウチの定吉くんってイメージじゃなくなっちゃうのだ(笑) テーブルに残ってたおやつの食べ残しを、ご主人が留守の間に食べちゃって、怒られるぐらいのワイルドさがほしい(笑)

ウチの定吉くん。「この前、ご主人が留守のときに、から揚げ3つ全部食ってやったぜ! あれはウマかったな……」

ちなみに小型のマルチーズだと、カットにもよるけどトリミング代は5000円ぐらい。う~む。オレは散髪は1000円なのに……。これも筆者がトリミングしちゃうひとつの要因だ。

ただ、ウチでやるとハサミで皮膚を切っちゃいそうで、めっちゃ怖い。つーか皮膚を挟んで、犬にめっちゃ吠えられたことがある。

そんな筆者の二の舞を演じないようにオススメしたいのが、パナソニックのペット用バリカン「ペットクラブ犬用バリカン」(ER807PP)だ。

パナソニックの「ペットクラブ犬用バリカン」(ER807PP)

価格はだいたい5000円ぐらいなので、1回自分でトリミングしたら元が取れるという経済性! しかもコレが便利なんだわ!

とにかく静かなバリカンでビビリの定吉くんでもOK!

ウチの定吉くんは、とにかく音に関して敏感。ご主人たちが家を留守にしている時間が長く、その間は帰ってくる足音に聞き耳を立てているから、感覚が研ぎ澄まされたに違いない(ホントか!?)。マルチーズなので、耳は立たないんだけど……。

実は以前に乾電池式の小さなバリカンを買ってみたのだが、音が大きくて定吉くんが怖がって使い物にならなかった。それでも電動シェーバーぐらいの音なのだが……。

だから足裏の毛もハサミで切らねばならず結構面倒。しかも家族は怖がって誰もやらないので、毎回オレがやるハメに。定吉くんに嫌われたらどーすんじゃ!

でも、この「ペットクラブ犬用バリカン」は、とにかく音が小さい。音を聞いてもらえばスグにわかるので、まずはムービーを見てほしい。

ペットクラブ犬用バリカンを試してみた

音に敏感な定吉くんもまったく怖がることなく、体を預けてくれる。ただ、さすがに耳の毛は嫌がっていたが、ササッ!とやってしまえば、脱走するまではなかった。

そして肝心の切れ味は、バツグン! マルチーズの毛は、犬の中でもかなりやわらかく細くカール(基本は天然パーマ)しているので、俗に言う猫っ毛(笑) 刃の噛みが甘いバリカンだとサッパリ切れないが、本製品はスイスイ切れた。マルチーズでもラクラクなので、ほかの犬種でも簡単にカットできるだろう。

カット中も体を預けてくれる定吉くん。乾電池式のバリカンでは逃げ回ってたのに~
奥さんがカットしてもじっと待っている。バリカンが違うと、こうもトリミングがやりやすいとは!

とくにバリカンが威力を発揮するのは、毛玉の処理。定吉くん、毎日の散歩で草むらの中に突入するので、どうしても毛玉ができちゃうのだ。発見するとちょいちょいハサミで切っているのだが、それでもトリミングの際に巨大毛玉をよく見つける。足の付け根やシッポの根元、首まわりなどよく動く部分は、毛先だけでなく肌に近いところから絡んでいることが多い。

毛玉処理の難しさは、体験されたことのあるヒトなら誰でもご存じのとおり。ハサミで切ろうとすると、かなりの神経を使う。なぜなら毛玉を根こそぎ切ろうとすると、肌から1~2mmのところにハサミの刃を入れなくちゃならないからだ。毛玉によっては、肌を守るためのクシを入れることもできず、皮膚を挟まないように、ソーッと慎重にハサミを入れる。これがめっちゃ怖いのだ。

大きな毛玉も安全に切れるのがバリカンの特徴
こっち半分はまだ切ってないモコモコの定吉くん
足も細くスマートになった定吉くん
モコモコの足でフローリングもスリップしてた
スッキリ、ほっそり、スマートに

でも、バリカンなら肌に近いところにできてしまった毛玉でも、安全に素早くカットできるから便利(かといって、バリカンを肌にグイグイ当てるのはよくない)。毛玉を見つけたら、サッと切ってしまえるので、巨大毛玉の予防にもなるだろう。

コレまで定吉くんの聖域だった足の裏も、静かで振動の少ないこのバリカンなら怖がらずに切らせてくれた。

丸刈り(笑)からオシャレカットまで自由自在

 今回の定吉くんは、いつもより毛が伸びた状態でバリカンを試したかったので、アチコチに毛玉ができてしまった。定吉ゴメン! 本当は忙しくて切る暇がなかったのだ! ということで、バリカンの先につける、毛先の長さを合わせる専用のコームをつけると、毛が引っかかってしまうため、今回はコームなしの本体のみでカットした。

1回の充電でこれだけ切れた
スポーツ刈りのような定吉くん。頭だけデカい!

これから冬にかけて毛を長めに残してカットしたい場合は、コームをつけると、短く刈り込んでしまわないので安心だ。ただし、あらかじめブラッシングして、毛玉などをほぐしておく必要がある。場合によっては、先にシャンプーをしてドライヤーが必要なときも。

このバリカンでは3、6、9、12mmが選べるようになっている。コームを外すと最短1mmなので、足の裏などはこれで切るといいだろう。基本は毛の流れにそって、カットすればいいが、部分的に流れに逆らってカットする部分も。これらのポイントはマニュアルに明記されているので、一読してからやるといい。

そしてバリカンでありがちなのが、裏表の持ち方を悩んじゃうところ。でも本製品は、人間工学的なデザインになっていて右手で持つと自然に表裏の区別がつくようになっている。これは超便利だった。

長さを調整するコームがついているので、カットも簡単にできる
右手に持つとバリカンの表裏を確認することもなく、自然に親指がスイッチにかかる
刃は取り外してお手入れできるし、切れ味が悪くなったら取り替えできる
刃の間に溜まった細かい毛は、専用のブラシで落とした後、専用のオイルを差しておく

本体は充電式のバッテリー内蔵で駆動時間は40分ほどで、定吉くんをカットするのにピッタリの時間。大型犬やオシャレカットをするときは、ちょっと駆動時間が短いかもしれない。

充電時間はおよそ8時間。モバイルバッテリーやスマートフォンの超高速充電にに比べると遅いが、8時間(内蔵電池はニッカド式)は妥当だろう。なおニッカド電池の繰り返し充電回数は、1カ月に2回利用した場合、4年程度で寿命となり駆動時間が短くなるので注意。電池交換は有償の修理扱いとなる。

定吉くんビフォアー
アフター……。って誰だお前っ!(笑)

なお替え刃は別売されており、1回あたり20分で月に2回カットした場合で、交換の目安は2年ということだ。

切れ味を保つためには、使い終わったあとのお手入れも大事。刃は簡単に取り外せるので、専用のブラシを使って毛を取り除き、専用のオイルを差しておく。またコームや刃は水洗いができるので、キレイにしてあげておくと、犬も喜んでくれるだろう。

ウチでトリミングするならコレで決まり!

パナソニックのペット用バリカンはとても静かで振動も少なく、怖がりのペットにも安心して使える。切れ味も抜群で使いやすい。今回は大きいサイズを試したが、刃の幅およそ2.5cmの小型版もある。

これでいい道具はそろった、あとは腕を上げるだけで定吉くんを100倍プリティーにできるはずだ!腕が上がるまで、しばらく付き合ってくれ、定吉よ!

商品名:ペットクラブ犬用バリカン(ER807PP)
電源:AC100V 50/60Hz
充電時間・電源方式:8時間充電・交流式
消費電力:約4W(交流使用時)約1W(充電時)
使用時間:約40分間(満充電・周囲温度0~40℃以内)
本体寸法:高さ16cm×幅4.4cm×奥行4cm
本体重量:140g
消耗品・別売品:替刃ER9302
価格:オープン
URL:http://panasonic.jp/pet/p-db/ER807PP.html

[藤山哲人]