藤山哲人の愛犬生活プラスワン Vol.12

どんなワンちゃんも「ツケ」でお散歩できちゃう!?

[2016/05/13 6:00 am | 藤山哲人]

ウチの定吉に人間と同じ血液型があるのならば、小さいマルチーズだけど「O型」犬。ビビリのクセに家では内弁慶。お散歩もつねに主導権を握っていたいタイプで、首輪とリードが引きちぎれそうになるぐらい、ご主人を引っ張ってくれる頼もしいヤツだ(笑)。

お散歩が上手にできる賢いワンちゃんは、ご主人の横にピッタリくっついて、チラチラご主人を見ながら歩幅を合わせるのに、どうしてもできない子がいる。

装着したその日から引っ張りグセを矯正できる魔法のハーネス

そんな引っ張りグセのあるワンちゃんにオススメしたいのが、アメリカ生まれの「イージーウォーク ハーネス」。首輪ではなく、胴につけるハーネスなのだが、バリバリのO型犬でもご主人にツケしてお散歩できちゃう魔法のハーネスなのだ。

引っ張りまくる定吉が賢い犬になった!

このハーネスに関しては、百の言葉をつづるより、数枚の写真を見れば違いは明らか。

【Before】

大好きな草むらから離れようとせず、ご主人と反対方向を向き……
首輪とリードが千切れそうなぐらい引っ張りまわし……
全体重をかけて草むらや電柱へ猪突猛進!

【After】

シッカリとご主人の横にツケでお散歩してるし!
ご主人チラチラ見るし!お前は誰だっ!
リードゆるんでるし! 穏やかな顔してるし!

ご覧のとおり、ふつうの首輪で散歩しているときが、通常運転の定吉くんなのだが、このハーネスを装着すると犬のしつけ本でよく見る「ご主人の横にきちんとツケ」してお散歩するのだ!

しかも、心なしか顔もおだやか……。お前は定吉の偽物だろっ! ってほど態度が変わる。このハーネスをつけて3度目のお散歩中の写真だが、最初からツケができていた。

歩きづらかったり、痛かったりしないか? と、散歩中の定吉をよく観察してみた。

ハーネスが食い込んでいる感じもまったくない
歩きづらそうにしている様子もない

どうしてかはわからないが、とにかくお散歩のお行儀がよくなる魔法のハーネスなのだ。しかも、どうやらこのハーネスが大好きみたいで、外に出てハーネスを見せると「つけて!つけて!」のモーレツなアピール。

ハーネスを見せると大喜び。定吉……、お前はもう首輪ついてるんだけど……

どうやらいつもの首輪よりイージーウォーク ハーネスのほうが大好きらしいのだ。

取り付けは10秒でOK! 買うときのサイズと微調整に注意!

ハーネスの取り付けは簡単。まず背中のベルトをパチン! とロック。続けてお腹側も同じようにロックするだけ。

背中のベルトをロック
お腹のベルトをロック

あとは胸の前にあるフックにリードをつけるだけでいい。お散歩だけでなく、ふだんの首輪としてハーネスを装着していても大丈夫。とくに苦しがることもなく、フツーに生活して、すやすや眠っていた。

注意が必要なのは、購入時のサイズとベルトの長さの微調整。サイズは6種類あって、小型~中型犬ぐらいまで対応可能。胴回りの太さをシッカリ測って、ピッタリのサイズを購入する必要がある。目検討でサイズを選ぶと、きつくてワンちゃんが痛がったり、ゆるすぎてすっぽ抜けてしまうので気をつけよう。

また、ピッタリのサイズを購入しても、サイズの調整をしっかりする必要がある。ベルトは4カ所で調整するので、説明書を見ながら適切な位置にくるように、何度か装着しては外しての調整が必要。

どうしても最初はゆるく調整しがちなので、散歩する前にハーネスを装着して1日ほど様子を見るといいだろう。部屋で飼ってるワンちゃんなら、ハーネスを装着したまま1日過ごせば、フィット感がわかるはずだ。

ベルトの長さの調整は4カ所。何度か外して微調整するのがいい
リードを引っ張ると、左右の前足が少し絞られ歩幅が短くなる。だから負担なく、ツケ状態ができるのだ

魔法の種明かしをすると、胸のベルトはワンちゃんが引っ張ると、数cm締まるようになっているのがポイント。これで前足がわずかに締まるので、歩幅が短くなってツケの状態が保てるというワケ。

たいていのワンちゃんは、このハーネスを装着するだけで引っ張り癖を矯正できるだろう。でも、ご主人を見ながら歩くようになったら、オヤツをあげて、ヨシヨシしてあげよう。そうすれば、ご主人と歩幅を合わせるとかわいがってくれる! と覚えるので、より信頼を築けるハーネスになるだろう。

[藤山哲人]