猫がたり
連載
Adobe Sensei, AI, Bing Image Creator, Clipdrop, Jasper, Midjourney, スコティッシュフォールド, スタパ齋藤, ロシアンブルー, 猫がたり, 猫写真, 生成AI, 画像生成
スタパ齋藤
無料の生成系AI「Clipdrop」で猫画像を作成してみた
本連載でときどき扱う「画像生成AI」。筆者は「Midjourney」と「Adobe Sensei」をよく使っています。本連載バックナンバーで、タイトルに「AI」が含まれていれば、だいたいこれら画像生成AIで猫を生成したりしている記事です。
ただこれらの画像生成AIは基本的に有料。これら有料サービスを使っているのは「商利用が可能」だからです。本連載に生成した画像を掲載しても著作権的な問題が生じにくいというわけです。
無料で使える画像生成AIの多くが(ほとんどが?)、生成物の商利用に制限がかけられているように思います。たとえば手軽に使えるマイクロソフトの「Bing Image Creator」は、その規約に「商業的な目的での生成物利用」を禁じています。また、自宅のパソコンにアプリをインストールして使うタイプの画像生成系AIでも、部分的なコンポーネントが商利用不可で、生成画像も商利用不可になったりします。
ところで最近、2024年2月ですが、生成AIアプリ大手のJasperが、AI使用の画像生成・編集サービスの「Clipdrop」を買収したというニュースが流れました。Clipdropは(Stability AIの)Webサービスで、Webブラウザー上でAI画像生成やAI編集を行えます。
買収されたClipdropは「Clipdrop by Jasper」という名前になっていました。日本語で使えるようで、インターフェースも平易です。
さっそく使ってみると……結論からいえば「Clipdropは無料で使えて生成物の商利用もできる」というものでした(買収前も商利用可能でした)。無料使用だと生成速度が遅いとか利用可能な機能に制限があるというデメリットがありますが、猫画像を生成などして遊べるのでぜひ楽しんでみてください。
筆者はClipdrop by Jasperのさまざまな機能を十分使ってみたいと思い、有料サービスに申し込みました。そこで生成AIならではの機能をひとつご紹介したいと思います。
といった感じで「猫写真の足りない部分を生成できる」という機能を使ってみました。もちろん猫写真ではなく人写真でも風景写真でも使えます。もとの写真はほぼ影響を受けない自然な書き足しですが、主題以外の部分を凝視すると「ここは不自然」という部分もまだまだあります。
ただ、こういった部分もアッという間に改善されていくことでしょう。いまのうちに「未完成な生成AIを経験しておく」というスタンスで使うのもアリかもしれません。