換毛期のお掃除にピッタリ! 自動ゴミ収集機能付きコードレススティック掃除機〜東芝VC-SL130DS

かわいいペットと一緒に暮らす家庭で、もっとも厄介なのが「換毛期の毛の掃除」だ。わんちゃん、猫ちゃん問わず一部の種を除いてほどんど換毛期があり、ソファやマットはもちろん、家具や家電、服は毛だらけ。とくにエアコンや空気清浄機は「これ何十年使ってます?」というぐらいの毛が数カ月でフィルターいっぱいに貼り付く。

ニャンだ? また新しい掃除機か? 必ず新しいものはドミちゃんのイミグレーションで「くんくん」ニオイチェックを受けなければならない
下から吸い込むタイプの空気清浄機なので、犬猫の毛だけでなく人の毛も! これで1カ月ぐらいかな?

そんなペットと暮らす人だけでなく、一般にも人気が出始めているのが、自動ゴミ収集機能(ダストステーション、以下DS)付き掃除機だ。ダイソンをはじめとする既存のスティック掃除機よりもスリムな形状が特徴だ。

今回はペットと暮らす家庭で人気の東芝ライフスタイルから発売された、自動ゴミ収集機能付きコードレススティック掃除機「VC-SL130DS(以下SL130DS)」をご紹介する。

片付けない掃除機でゴミ発見! そのままサッ!

スティック掃除機は毎年のモデルチェンジで、各メーカーが「軽いのにパワフル!」という製品を追い続け、電池やモーター、制御回路が進化した。さらに、充電台に戻すと自動でゴミを回収してくれる機能を持つ製品も登場した。

今回、満を持して発売されたのが、SL130DSだ。1本の棒のようなシルエットにヘッドがついているので「モップ」のようにも見え、スリムな形状である。

「ダストステーション」こと「充電台」からサッと引き抜き、サッとお掃除。常に手の届く範囲に置いて置くのがスリム掃除機

既存のスティック掃除機にはない最大の特徴は、専用充電台に戻すと掃除機に溜まったゴミを充電台の紙パックに自動回収してくれるという機能だ。後述するが、ペットと暮らす人がこの機能を使うと、もう既存のスティック掃除機には戻れなくなるぐらい便利なのだ。

また、既存のスティック掃除機は、金属系の派手な色を使った掃除機が多く、同じ片付けない掃除機でも「見(魅)せる掃除機」が多い。それゆえ部屋に馴染まない場合もあり、結局はクローゼットや脱衣所に片付けるという人も多かった。しかし、SL130DSは「部屋の壁に溶け込むデザイン」が特徴で、ダストカップを見せずシンプルなデザインになっている。

壁紙に溶け込むデザイン。カラーバリエーションに写真の「シフォンベージュ」と「アッシュブラック」が用意されている

じつはこのデザインは「必然」。いつでも手の届く場所に置いてあれば、ゴミを見つけたらそこだけチョット掃除機をかける “チョイがけ” ができるのだ。

夫婦共働き世帯が増え「朝のこの時間は家全体の掃除がけの時間」というものがなくなり、汚したり、ゴミを見つけた人がチョイがけするという使い方が最近多くなったからだ。

とくにペットと暮らす人は、チョイがけが多いだろう。フワフワと床を漂う毛、トイレあとの砂、爪切りやブラッシングのあと、洗濯物をたたむ前の床掃除、毛がついた黒系の服などなど、掃除機を使う回数が多い。

だからいつも手の届くところにあるSL130DSが便利に使えるのだ。

換毛期の抜け毛でもゴミを自動回収! 70日間ゴミ捨て不要

SL130DSの最大の特徴。それは「DSに戻すと自動的に本体内のゴミを回収してくれる機能」。

「ゴミ捨てぐらい自分でやれ!」という人は、おそらくペットを飼っていないのだろう。もしくは犬猫以外のペットを飼っているといるかもしれない。自動回収機能がないスティック掃除機でペットの毛を吸い込むと、ダストカップはどうなるのか?

羊じゃないから天然ウールじゃないけれど、犬猫の毛はダストカップ内で猛烈に回転すると、いくら帯電防止加工してあってもカップにへばり付く。こうなるとダストカップを振ろうが叩こうが、毛がカップから出てこない!

換毛期になったらそりゃ大変ですよ。カップ内が毛でパンパンになるから、指を突っ込んで摘まみ出したり、さらに、奥にあって取れないときは割りばしを突っ込んだりと大格闘。

唯一そんなことをする必要がないのが東芝ライフスタイルのTORNEO(トルネオ)シリーズで、風の流れで毛のゴミを「マリモ」のように丸く圧縮してくれる。だから冒頭に書いたとおり「ペットと一緒に暮らしている人に人気の掃除機」というわけ。

多くのロボット掃除機などに搭載されているゴミ回収機能はゴミだけを回収する。しかし、SL130DSは空気の流れを逆流させることでゴミ+フィルターに詰まった粒子ゴミまで回収する

SL130DSは、自己ベストを更新する便利さ。掃除機をDSに戻すと、ギュイーン! と床置き(キャニスター)式の掃除機のモーターでダストカップのゴミをごっそり回収。

しかも、回収機構は秀逸で、ゴミと一緒にフィルターに付着した微粒子や粉末状のゴミも同時に吸い込んでくれるのだ。だからフィルターのお掃除もほとんど必要ない。この機能を持つ掃除機は、筆者の知る限り2024年8月現在でSL130DSだけだ。

普段は外す必要がないダストカップだが、汚れや匂いが気になる場合は取り外して洗える
ダストカップに内蔵されているフィルター。ゴミ回収の際はフィルターの上から空気を吸い込み、側面から抜くことで、フィルターに詰まった粒子ゴミを取り除く

「サイクロン式はフィルターがない」と思っている人が多い。でもほとんどがフィルターで最終的に微粒子のゴミを取っている。そう、あのダイソンにも最終段にフィルターがある。つまり、フィルターがある以上は、定期的に洗ったり、別売のフィルターに交換しなければならないのだ。

今回紹介しているSL130DSはサイクロン方式ではないので、フィルターにかかる負荷が大きい。しかし、ゴミの自動回収と同時に毎回フィルター掃除をしてくれるので、面倒がかからないうえに吸引力を維持できる。

スティック掃除機やDS付き掃除機の多くはフィルターを使っているが、この掃除が実は大変。割りばしなどでフィルターユニットを叩くと微粒子状のゴミがどんどん出てきて、最後は別の掃除機でフィルターを吸引掃除。そのうえで水洗いしてから陰干しをしてという具合なので、フィルター自動掃除機能はとても助かる。

とくにわんちゃんのいる家庭は、お散歩後の泥や砂汚れを室内に持ち込んでしまう。猫ちゃんも普段掃除の行き届かない家具の上やキャットウオーク、玄関の砂や微粒子ごみをリビングなどに持ち込む。そのため毛もさることながら微粒子状のゴミも多いのだ。

スティック掃除機を使ったことがあれば、ダストカップを開けてゴミを捨てたとき、微粒子のゴミを巻き散らかした経験があるだろう。でもSL130DSはDSにゴミが自動回収されるので、ゴミが舞うことがない。回収されたゴミは、紙パックのままゴミ箱に直行なので、ゴミ捨て時にゴミが舞わないのも特徴。

充電台の側面を開くと紙パックにゴミが回収されている
紙パックを引き出してロック解除レバーひとつでゴミが飛散することなくかたずけられる。ゴミ捨ては70日間に1回、つまり2カ月半に1回でOKとのことだ

メーカーによれば70日間ゴミ捨て不要とのこと。換毛期は10〜20日程度なので、紙パックが満杯になることもほどんどない(大型犬だとギリかも?)。毎日割りばしでダストカップの毛と戦うのに比べたらどれだけ楽ができるかおわかりいただけるだろう。

お散歩大好きわんちゃんが持ち込んだ泥汚れもワイパーでひと拭き

このSL130DSだけの特徴がある。それは「クイックルワイパー」のような「から拭きシート」を取り付けられる専用のヘッドが付属している点だ。しかも、から拭きと同時にゴミの吸引ができる。

これもペットがいる家庭にピッタリだ。わんちゃんならお散歩から帰ってきた外の泥汚れ、猫ちゃんなら玄関の砂汚れなどでリビングを汚してしまっても、吸引掃除と拭き掃除が同時にできるからだ。

市販のから拭きシートを床に置き、専用のヘッドを載せるだけでセットOK!
前部にある吸い込み口でゴミを吸いながらワイパーシートで仕上げを同時にできる
ウェットシートを使えばべたつき汚れもサッとひと拭きでサラサラに

また、「ウェットシート」を使えばベタついた汚れも同時にお掃除できるので、フローリングを時短掃除できる。裸足族にとっては、掃除機をかけるだけで、一切ザラつかない気持ちいい床に仕上がる。

天井まで舞う猫ちゃんの毛も軽いからスイスイ

床掃除用のヘッドはモーターで回転するブラシを搭載しているので、フローリングだけでなく絨毯やカーペットの奥に入ったゴミも掻き出して吸引できる。また、前後だけでなく左右にも移動できるので、壁際に溜まりがちな毛や砂ごみも際のキワまでしっかりお掃除できる。

さらに、トルネオシリーズでは標準の人の毛やペットの毛が絡みにくいブラシを採用している。一般的な掃除機だと「ブラシに絡んだ毛を掃除するのが普段のお掃除より大変!」なんてことがあるが、SL130DSのブラシは毛が絡みにくいので、トリミングやブラッシングあとの掃除でも、ブラシにほとんど毛が絡むことがなく手間がかからない。

抜け毛だらけの床を掃除しても、ブラシにはほとんど毛が絡まない
猫が大好きな飛行機のスーパーシート。定位置なので毛だらけだがブラシにはほとんど毛が絡まない

また、猫ちゃんの場合アンダーコート(内側のフワフワとした毛)が、綿ホコリのように空中に舞うので、エアコンや空気清浄機のフィルターに詰まりやすい。

天井に近いエアコンの掃除をする場合は、専用のアタッチメントを付けると、軽々と天井近くのお掃除が可能。延長管を外してハンディタイプにすれば、フィルターをサッとお掃除したり、ちょっとしたフードや猫砂などの汚れをチョイがけするのに便利だ。本体自体も細いので、家具の隙間の汚れもしっかりお掃除できる。

ホースの先にブラシのアタッチメントを付けると天井付近のエアコンやキャットタワーのお掃除に便利
ホースを外せばハンディ掃除機にチェンジ! フィルターのお掃除、猫砂や食べこぼしの掃除に便利

動作音も静かでカセット式バッテリーで長く使える

実際に使ってみると、スティック掃除機と変わらない吸引力と、標準モード(ヘッドのブラシをゆっくり回転)で使った場合35分、自動モード「床見極めセンサーPlus」で使うと10〜20分間お掃除ができる。

SL130DSはチョイがけを想定したDS付きコードレススティック掃除機だが、十分な運転時間があるので通常の掃除でも安心して使用できる。

手元のスイッチ。上から電源ボタン(押すと自動モードで電源ON)、上下の矢印は強⇔標準モード切り替えボタン(押すごとにブラシの回転数と吸引力を少し落とす標準モードと絨毯やラグなどを力強く吸引する強モードの切り替え)。ランプは充電中やバッテリー残量などが表示される
充電台側のスイッチとランプ。押すごとに自動ゴミ回収をするかしないかを選べる。ランプ点灯中は、掃除機を充電台に戻してもゴミ回収をしない。赤ちゃんやペットがお昼寝しているときなどに使う

一般的なスティック掃除機はモーター音がキンキンと高くうるさいモデルも多いが、SL130DSは比較的静かなうえにあまりキンキンしないようだ。わが家のペットたちはキンキン音にだいぶ慣れてしまっているのか、気にも掛けていないようだ。

DSのゴミ回収時はキャニスター掃除機と同程度の音がするが、ペットや赤ちゃんがお昼寝中や夜間の場合は、ゴミ回収をしない設定で静かに掃除ができる。

バッテリーはカセット式。何本か用意すれば、大掃除などでも活躍できる
ヘッドはこの状態で左右に動くので、壁際のキワまでしっかりお掃除できる

バッテリーはカセット式になっているので、年末のお掃除でもガッツリ使いたいという場合は、別売のバッテリーを購入し差し替えて使えば連続利用時間も長くなる。また、数年使ってバッテリーがダメになってしまっても、本体はそのままでバッテリーだけ交換すれば、末永く使える点も魅力だ。

なお、ブラシや本体のダストカップなどはすべて水洗いができるので、ニオイやカビの心配もなくいつも清潔な掃除機をキープできる。人もペットも清潔に暮らせるだろう。

ペットのいるご家庭にぜひオススメしたいVC-SL130DS

もともとペットの毛が絡みづらいブラシを搭載し、ダストカップに引っ掛かってしまう毛のゴミをマリモのように圧縮して、コロンとゴミ捨てできるとして、ペットと一緒に暮らす家庭で喜ばれていた東芝ライフスタイルのスティック掃除機「トルネオコードレス」。

その便利さを引継ぎ、近年流行のチョイがけ掃除機として新たに登場したDS付きコードレススティック掃除機「VC-SL130DS」。毎日ガッツリ掃除するというライフスタイルではなく、気づいたときに気づいた人がピンポイントでチョイがけする共働き世帯やひとり暮らにもオススメだ。

さらに、ペットと一緒に暮らしている世帯なら、なおさらSL130DSをオススメしたい。ブラシに毛が絡みづらく、ダストカップのゴミは毎回DSに自動回収。ペットがリビングに持ち込みがちな泥や砂汚れは、ワイパーシートで吸引と同時に拭き掃除ができる優れモノだ。

協力:東芝ライフスタイル