3月11日「いのちの日」に命の尊さを考え、災害への備えを再確認しよう

13年前の今日、2011年3月11日に東日本大震災が起き、甚大な被害と多くの命が失われました。命の尊さを思い、命の大切さを考え、震災で学んだことを風化させることなく災害に備えることを目的として、災害時医療を考える会(Team Esteem)が、この日を「いのちの日」として制定し、一般社団法人日本記念日協会により認定・登録されました。

この災害では、人々だけでなく、多くのペットもその命を落としました。家族の一員として愛情を注がれていた彼らが、飼い主と一緒に避難所に入ることができず、自宅に戻って津波に呑み込まれたり、避難をためらいペットを抱きしめたまま亡くなった人もいました。

1995年の阪神淡路大震災、2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震など大きな災害後には、必ずといっていいほどペットの扱いが議論されます。

国は2013年に「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」を策定し、ペットを理由に避難を躊躇しないようペットとの同行避難を推奨しています。

同行避難とは、飼い主がペットとともに安全な場所まで避難するまでの行動を指します。そのうえで、避難所でペットを飼養管理することを「同伴避難」としています。ただし、同伴避難については必ずしもすべての避難所が対応しているわけではなく、同伴避難できたとしても一緒に過ごせない場合もあります。

災害時、基本的には人命が優先となり、ペットの対応に手が回らないこともあります。災害における優先順位は、自助、共助、公助の順です。被災した自治体では公助が間に合わず、国の対応にも時間がかかります。ペットがいる家庭では、まず自助を考えるべきです。

ペット用品の備蓄だけでなく同伴避難ができる場所の確保も重要になります。そのためには、平時から自分が住む自治体の避難所運営マニュアルなどで、同伴避難ができる施設を確認しておくことが重要です。もし、未整備であるならば、同じ地域の犬友や猫友などとともに自治体に働きかけることも大切です。

日本は災害の多い国です。地震や津波、台風、豪雨など、さまざまな自然災害に見舞われやすいのが現状です。これらの災害はいつ起こるか予測が難しく、大きな被害をもたらすことがあります。そのため、日本では災害への備えが重視され、防災意識の向上や避難訓練の実施などが積極的に行われています。

特にペットを飼っている場合は、彼らの安全も考慮する必要があります。ペットと一緒に避難するためには、避難バッグの準備やマイクロチップの装着、避難経路の確認など、さまざまな対策が必要です。これらの準備を行っておくことで、万が一の際にも慌てることなく対応できます。

ペットは家族の一員であり、彼らの命を守る責任は飼い主にあります。「いのちの日」に、災害時の対応を再確認し、ペットとともに安全を確保するための準備を見直しましょう。