春から始まった新生活。引っ越しも終わり、家具も揃い部屋も片付き、ゴールデンウィーク中には、久々の実家でのんびり過ごしたあと、そろそろブルーな気分になってきていないだろうか? 見知らぬ人や街には慣れたものの、コレまでとは違う生活習慣や食事で、心や体に変調が出てくるのは、ちょうど今ごろだろう。とくにこれからは雨が続くイヤな季節。それだけで会社や学校に「あ~、行きたくないなぁ」となってしまものだ。え? オレだけ? じゃないよね?
そうした心を癒してくれるのは、かわいいペット。この時期は、動物のいるカフェなどに癒されに行く人も少なくないだろう。そして「ウチにも、あんなかわいい子がいたらな~」と。
そんな猛烈にペットが恋しくなるこの季節。これからひとり暮らしでペットと一緒に暮らす予定の人も、すでにペットがいるけど夏の暑さ対策でペットの様子が心配な人にもオススメ! それが外出先から部屋の様子を見られるネットワークカメラだ。
簡単に言えば、防犯カメラ。でも、ペットの様子をチェックするならペットカメラになるし、ペットはもちろん子どもたちの様子も知りたいなら見守りカメラにもなる。製品によっては、カメラ+オヤツが出てくる給餌器になっていて、ペット専用にカスタマイズされているものもある。
ここでは、筆者がオススメしたい、これらのネットワークカメラをご紹介していこう。
センサーや屋内カメラ、玄関のピンポンまで統合できるパナソニック「スマ@ホーム」!
テレビCMでもお馴染みのパナソニックの「スマ@ホーム」システムは、子どもの見守りをするカメラとしてCMをストーリー立てている。でも真の姿は、リモートホームセンサー(電子センサーブロック)と言っていい。
まず、中核にあるのは「ホームユニット」。パソコンに詳しい人なら、「ホームセキュリティサーバー」といったらわかりやすいだろう。パソコンはイマイチという人は、スマホのような賢く小さな情報端末と思ってもいい。
スマホはアプリを入れないと何にも使えないように、ホームユニットにも、センサーやカメラをつながないと、それだけでは何もできない。
本製品に接続できるのは、次のようなセンサーやカメラだ。
なお、カメラの中には、温度と音センサー、そして画像解析機能が備わっている。スマホでカメラの設定をすると、ペットのいる部屋が暑くなる前にお知らせしたり、ペットが何かに吠えているのをお知らせしたり、ペットがカメラの前に来たらお知らせ&録画したりといったことができる。
複数のカメラを組み合わせれば、ペットが吠えていることをスマホで受けて、玄関先の屋外カメラの映像を見て不審者かどうかを確認するなんていう使い方も可能だ。また、ペットがいたずらをしたり、無駄吠えをしているときは、外からお話機能を使ってしつけもできる。
また、カメラは同時に4台まで接続できるので、ペット用ならケージ、いつも昼寝する場所、秘密基地、部屋全体などに設置して(ただし電源にACアダプターを利用するのでコンセントが必要)おき、死角をなくすようにしておくといいだろう。これならドロボウ対策にも有効だ。
唯一のデメリットは、動画がスムーズに見られるようにカメラの解像度が最大で640×480ピクセルになっている点(従来の4:3テレビ相当)。これだとかなり近寄ってくれないと、ペットの表情まで読み取るのは難しい。
なによりかわいい自慢のペットの姿をSNSなどに投稿するには、ちょっと解像度が低いので、魅力やかわいさが半減しちゃう。
とはいえ、ホームセキュリティーシステムやペットカメラとして、自分なりにいろいろカスタマイズでき、汎用性はカメラの中では群を抜いている。
カメラに求める性能は、セキュリティーやペットの見守り(健康管理)がイチバン! という場合は、パナソニック製の「スマ@ホーム」システムがオススメだ。
バッテリー内蔵型で防水! 広い視野角と高解像の新型Arloがスゴい!
以前にもペトハピでご紹介したネットギアジャパンのネットワークカメラ「Arlo」。高性能ではあるが、カメラ1台に1本1000円以上するカメラ用の電池が4本も必要だったこと。数カ月に1度電池交換が必要になるので、カメラの台数が多いとランニングコストも結構かかってしまう。
しかし、2017年6月中旬に発売される新モデルの「Arlo Pro」はリチウムイオン電池のバッテリーパック式になった。大きさは小型のビデオカメラ程度のバッテリー(2600mAh)だ。これ1本で駆動できる時間は、メーカーの発表によれば、1回の充電でおよそ6カ月使えるということだ。とはいえ、予備バッテリーも付いてくるので、電池がなくなったらすぐに予備バッテリーに取り替えられる。
充電方法はスマホと同様で、バッテリーをカメラ入れて、そこにUSBケーブルをつなぐだけ。つまり屋内で使っているカメラには、USBコネクタをつないでおき、予備バッテリーを充電するときは、バッテリーを入れ替えて充電するといい。
もし、すべてのカメラをコンセントがない場所に設置する場合は、別売の専用バッテリーチャージャー(充電器)を用意しよう。これなら設置しているカメラにうんぬんすることなく、充電器だけでバッテリーを充電できる。
Arloの優れた点は、接続の簡単さと1280×720ピクセルという高解像カメラと、設置の簡単さにある。とにかく設置は、ほかの機種に比べて圧倒的に簡単で早い。
まず、接続の簡単さは、複数のカメラと統括管理するベースステーションが有線という点。昨今、無線流行りだが、SSIDやパスワードを設定する無線LANの設定は複雑。その点Arlo Proは、ブロードバンドルーターに有線接続するだけでLANにつながるので、どんなカメラより設定が簡単。Arlo Proとカメラ間は無線通信となるので、カメラ電波が届かない場合は、ベースステーションとブロードバンドルーターの電線を長いものに変えるだけでいい。これも直感的にわかりやすい。
カメラとベースステーションのリンク(ペアリング)は、ベースステーションの「SYNC」ボタンを長押しして、近くにカメラを持って行き、カメラ側の「SYNC」ボタンを長押しするだけ。SSIDやらパスワードやらPINコードなどの入力は一切いらないので、機械に弱い人でも楽にセットアップできるだろう。
カメラの解像度は1280×720ピクセルなので、ハイビジョン映像相当。DVDやブルーレイの映画などで見られる720P(16:9の横長映像)と呼ばれる映像だ。地上デジタルやBSのハイビジョンまでは行かないが、かなり美しく細かい部分まで見えるので、愛しいペットの表情も余裕で読み取れる。
また、カメラで写している映像に動き(変化)があったり、音を検出した場合は、スマホにお知らせをしてくれると同時に録画を始めるなどもできる。この録画した動画データは、インターネット上のサーバーに記録されるので、外出先から「今なにが起こったのか?」を即確認できる。
もし不審者だった場合などは、スマホからベースステーションに内蔵されている警報音を鳴らすことも可能。設定によっては、自動で鳴らすことも可能だ。この警報音、じつにけたたましく、たまに駐車場で聞こえる「盗難防止」の「キュイン!キュイン!」というビックリする音が鳴る。アパートだと、ちょっと鳴らすのをはばかられるほどだ。
ペットの見守りやかわいい姿を撮るなら、カメラの映像に動きがあった場合に自動録画するといいだろう(もちろん警報は鳴らさないようにセット!)。録画のデータは、本体内メモリやスマホではなく、Arlo Proのサーバーに蓄積されるので、あまり容量を気にすることなく手軽に録画できるのが魅力だ。
もちろん、カメラにはマイクとスピーカーが内蔵されているため、泣き止まないワンちゃんをなだめたりすることも可能。もちろん子どもの見守り用としても使える。
さらに、Arlo独自のインターネット上のサービスもおもしろい。通常は5台までのカメラの映像を7日間保存(容量1Gバイト)してくれるサービスを無償で利用できる。もし、店舗のセキュリティやさらに大規模なシステムの場合は、カメラ10台で保存期間30日、カメラ15台で保存期間60日という有償サービスも提供している。
ちなみにArlo Proを予約購入すると、Amazonギフト券5000円分がプレゼントされるキャンペーンが開催中なので、ぜひこちらのページをチェックしてほしい。
外出先からペットと遊べてオヤツもあげられる「Pawbo」がイイ!
こちらのカメラは、ペットに特化したオーエフティーの「Pawbo」。ここまでに紹介した2台のカメラは、ワンちゃんやニャンコがカメラの前に来ると、写真を撮れたり動画を見られたりという、非常に受動的なカメラだった。まぁ、はっきり言うと設置場所を誤ると、さっぱりペットの姿は映らないし、部屋全体を見えるように設置すると、ペットがどこいるかわからないほど小さくしか写らない。
でも、Pawboは「ペットがいないなら、来るように仕向ければいいじゃん!」と、ペットが大好きなアノ手この手を繰り出せるのが特徴だ。
まず第一は、ワンちゃんやニャンコまっしぐらのサウンド再生機能。外出先からカメラの映像を見ても、ペットが見当たらないときは「鳥」「ネコ」「袋の摩擦音」をスマホの操作ひとつで鳴らせる。ウチの定吉は、「ガサゴソ」という袋の摩擦音に超敏感! どんなに爆睡していようが、飛び起きて音のするほうに走ってくる。そう、オヤツの袋を開けているかもしれないから、飛んでくるのだ。
さらに、ペットのツボにハマるのがレーザーポインター。床や壁に映るレーザーポインターは、ワンちゃんもニャンコも大好き。おそらく虫のように見え、ときどき素早く動いたり消えたりするから、不思議でしかたがないのだ。Pawboにはレーザーポインターが内蔵されていて、外出先から向きを変えてペットの興味を引くこともできる。この操作が意外と難しいので、自動モードでランダムに動かすのもいいだろう。
最後のアノ手コノ手は最終兵器「オヤツ」(笑)。本体の中には、オヤツを1個ずつ入れる仕切りが9個あり、スマホで操作することで仕切りが1個ずつ動くので、本体がらコロンと出てくる。こんなトラップ(笑)がたくさんあるカメラなので、ペットの撮影率は100%。必ずペットが写り、表情まで読み取れるカメラなのだ
。
画面の解像度は、1280×720~640×360ピクセルと可変になっている。静止画に近くても表情がみたい場合は高解像を選び、動く様子を見たい場合は低解像を選べるというわけだ。
いたずら好きの子は、オヤツが出てくることが不思議でしかたなく、引っかいたり触ったりして倒してしまうことがある。そんなときは壁にネジで固定したり、ローボードの上に置くといいだろう。またいたずらしているところを発見したら、外からスマホで「ダメ!」としつけもできる。もちろん、ペットの声も聞こえるので、状況を詳しく把握できるだろう。
これからペットと一緒に暮らす人も、もう暮らしている人も
今回は筆者オススメのネットワークカメラ3台をご紹介してきた。いずれもネットワークカメラという点では同じだが、ホームセキュリティとしても使いたい人、ペットカメラ専用として使いたい人、とにかく接続や設定が簡単なものがいい人と、自分にあったカメラをチョイスしてほしい。
これからペットと一緒に暮らしたいけど「お留守番させるのが心配で……」という人には、その心配を一気に解消してくれる超便利アイテムだ。すでに一緒に住んでいる人は、これからの夏の熱中症予防などに活躍するだろう。