【犬飼いTIPS】「これはやめて!!」と愛犬が飼い主に言いたいこと

飼い主が知らず知らずのうちにしている行動や状態が、じつは愛犬にとっては「嫌だ」「迷惑だ」「何とかして」と感じていることがあります。飼い主のあなたに思い当たることはありませんか? 意思の疎通を図るには、飼い主が犬の気持ちを理解してあげる必要があります。愛犬にストレスを与え、「ダメな飼い主」と烙印を押されないように、下記の項目をチェックしてみましょう。

寝ているときは邪魔しないで

寝ている犬を無理に起こして、睡眠の邪魔をするのはやめましょう。犬も人間と同じように、睡眠時間をきちんと取ることはとても大切なことです。睡眠不足は体調不良を起こす原因にもなりかねません。愛犬の健康維持のためにも、ゆっくり休める環境をつくり、十分な睡眠を取らせてあげましょう。

大きな声や音、機械音を出すのはやめて

犬は人間よりも優れた聴力をもっています。その聴力は人間の4~10倍とも言われています。そのため音に敏感であり、人間よりも苦手と感じる音も多いのです。掃除機やドライヤー、バイク、電動工具など自然界にはない機械の音は理解ができず、逃げる、吠えるなどの行動をとることがあります。これらの音は子犬のころから聞いていると慣れる場合もありますので、いろいろな経験をさせておくとよいでしょう。

また、花火や雷など突然の爆音も苦手で、これらに対し犬は恐怖を感じ、ブルブルと震えることもあります。ときどき、花火大会の会場で犬を見かけますが、飼い主にとってはとても楽しいイベントでも、犬は苦手と思っていることもあります。ただ、苦手な音にも個体差がありますので、飼い主は愛犬が苦手な音を理解して、できるだけそれらの音を避け、ストレスを感じないようにしてあげましょう。

子どもはちょっと苦手

犬は子どもが苦手です。触るときにも力の加減がわからないので、犬の苦手なところを掴んだり、引っ張ったりしてしまいます。急に動いたり、大きい音を出したり、苦手なことがオンパレード。そうなると大抵の犬がストレスを感じ、吠えたり、噛みついたりしてしまうこともあります。まれに子どもになされるがままの犬もいますが、「やめてほしい」とストレスを感じているかもしれません。なにか問題が起こる前に、子どもに犬への接し方を教えてあげましょう。まだ小さいときには、大人がいるときに、手本をみせてあげるとよいでしょう。

タバコや香水のニオイは苦手

犬は人間よりも数万倍から1億倍の嗅覚があるといわれ、強いニオイを発するものが苦手です。刺激の強いニオイを嗅ぐと、何度もくしゃみしたり、嫌な顔をしたり、急いで逃げていったりすることがあります。タバコや香水のほかにも柑橘系や香辛料、アロマオイルにエッセンシャルオイル、整髪剤、酢などが苦手。とくにアルコールは敏感な犬であれば、ニオイを嗅いだだけでもフラフラになってしまうこともあります。犬の健康を害するものもありますので、強いニオイは避けてあげるのが賢明です。

後ろから抱きしめるのはやめて

人間にとっては愛情表現なのですが、後ろから覆いかぶさるように抱きしめるのは、犬にとってはとても恐怖を感じる行為です。もし犬のほうが優位である状況であったら、上下関係を誇示するマウンティングされたと勘違いをして、噛みついてしまうこともあります。飼い主には問題なくても、ほかの人が愛犬を後ろから抱きしめようとしたときには、注意を促すようにしましょう。何か問題が起こる前に、対処することが大切です。

むやみに頭や口のまわり、耳を触るのはやめて

犬は頭や口のまわり、耳を触られるのは苦手です。撫でる場合は、首や背中をゆっくりと撫でてあげましょう。とくに嫌いな人が頭の上に手を置こうとすると、犬は恐怖を感じ噛んでしまう場合があります。飼い主には問題なくても、ほかの人が触ろうとしたときには、注意を促すようにしましょう。ただ、口のまわりや耳はケアをする場合にはどうしても触る必要があります。子犬のころから信頼関係を築き、触られることに慣らしておくことも大切です。

怒るときに叩くのはやめて

犬を叱るときには、「ノー」という言葉でダメなことを覚えてもらいましょう。感情に任せて叩いて覚えさせようとしても、犬は恐怖を感じるだけで理解ができません。何度もたたくことで犬との信頼関係も壊れて、飼い主の姿を見るだけで、震えるようになってしまいます。犬を叩くことは絶対にやめましょう。

まとめ

いかがでしたか? 犬が嫌がることを続けていると、それがそのまま問題行動に繋がってしまうことがあります。もし、ひとつでも当てはまることがあれば、今日から改善してあげてください。愛犬は飼い主のあなたをもっと好きになるでしょう。