【犬飼いTIPS】愛犬に野菜は与えるべき? 健康と栄養をサポートする野菜一覧
犬に野菜を与えるべきかどうか迷ったことはありませんか? じつは適切な野菜をバランスよく取り入れることで、愛犬の健康と栄養状態を大いにサポートできます。
今回は、犬に安全で栄養価の高い野菜を一覧で紹介し、それぞれのメリットや与え方のポイントを解説します。犬の食生活に新しい選択肢を加えて、より健康で元気な毎日をサポートしましょう。
犬によい野菜
愛犬に食べさせるのに、ヘルシーで手軽な野菜をいくつか紹介しましょう。茎、葉、種、芯、ヘタは必ず取り除いてください。また、野菜はよく洗い、食べやすい大きさにしてから与えましょう。
ブロッコリー
ブロッコリーは食物繊維が豊富ですが、鼓腸(腸内にガスがたまる)を起こすことがあるため注意が必要です。抗酸化物質、消化性の植物性タンパク質、ビタミンCやK、カリウム、葉酸、マグネシウム、ナトリウム、クロムなどのビタミンやミネラルも含まれています。
セロリ
セロリは水分を多く含み、食物繊維が豊富で低カロリー。ビタミンA、B、C、K、葉酸、カリウム、マンガンを含みます。ただし、与える前には筋取りすることを忘れずに。
インゲン
インゲン豆には、ビタミンA、B6、C、Kのほか、タンパク質、鉄分、カルシウム、食物繊維が含まれてます。低カロリーですが、愛犬に満腹感を与え、ほとんどの犬がこの野菜の自然な甘みを好みます。ただし、茹でる際には塩分は入れないようにしてください。
カリフラワー
カリフラワーには食物繊維が豊富に含まれています。ビタミンC、K、カルシウム、カリウム、葉酸も含まれています。カリフラワーは低カロリーなので、健康的で犬にも安全なおやつになります。
レタス
レタスは低カロリーで食物繊維が豊富、しかも90%が水分なので水分補給に最適です。ロメインレタス、ルッコラなど、どれも犬にとって問題ありませんが、ケールは大量に食べると害になることがあります。
ニンジン
ニンジンは健康的な犬のおやつに最適ですが、糖分が多いので適度に与える必要があります。にんじんは食物繊維が豊富で低カロリー、ビタミンAを生成するベータカロチンを含んでいます。
ピーマン
どんな色のピーマンでも、犬にとっては安全で健康的です。ピーマンには、ビタミンA、B6、E、ルテイン、ビタミンCやベータカロチンなどの抗酸化物質がたっぷり含まれています。愛犬の皮膚や被毛、目の健康を促進します。
キュウリ
キュウリは低カロリーで水分含有量が約95%と非常に高く、水分補給に適しています。ビタミンK、C、カリウムが含まれ、抗酸化作用や骨の健康維持をサポートします。また、食物繊維が腸内環境を整え、消化を助けます。脂肪分が少なく、ダイエット中の犬にも最適です。キュウリはそのまま与えるか、適度な大きさにカットしてあげるとよいでしょう。
ズッキーニ
ズッキーニは低カロリー、低脂肪、低コレステロール。食物繊維、抗酸化物質、ミネラル、ビタミンA、C、B6、Kが豊富です。生でも加熱しても食べられますが、適度な大きさにカットしてあげましょう。
芽キャベツ
芽キャベツはビタミンC、ビタミンK、ビタミンA、ビタミンB6、葉酸、食物繊維が豊富で、免疫力向上や骨の健康、視力の維持、消化促進に役立ちます。抗酸化作用もあり、細胞の健康を守ります。与える際には、茹でて柔らかくし、小さくカットするとよいでしょう。
キャベツ
キャベツには抗酸化物質と食物繊維がたっぷり含まれており、犬の消化器官を助けます。葉酸、タンパク質、カリウム、カルシウム、マンガン、マグネシウム、鉄、リボフラビン、ビタミンA、B6、C、Kも含まれています。
ホウレンソウ
ほうれん草は健康な犬にとって少量なら安全です。しかし、この葉物野菜にはシュウ酸塩が含まれており、食べ過ぎると腎臓結石や膀胱結石の原因となります。また、イソチオシアネートも含まれているため、大量に食べると重度の胃炎を引き起こすこともあります。
キノコ類
一般的な食用キノコ(シイタケ、マイタケ、エノキタケなど)は低カロリーで、ビタミンB群、D、ミネラル(カリウム、亜鉛)を多く含みます。抗酸化作用があり、免疫力を高める効果が期待できます。また、食物繊維が豊富で消化を助けます。ただし、生ではなく加熱し、野生のきのこは避けましょう。
サツマイモ
サツマイモは食物繊維が豊富で、消化を助け、腸内環境を整えます。ビタミンA、C、B6、マンガン、カリウムを多く含み、免疫力の向上や視力の維持、エネルギー代謝のサポートに役立ちます。また、抗酸化作用があり、細胞の健康を守ります。茹でるか蒸して柔らかくし、小さくカットしてから与えると良いでしょう。ただし、食べ過ぎは肥満の原因になります。
犬にとって害になる野菜
以下の野菜は犬にとって有毒です。万が一、愛犬がこれらの野菜だけでなく、これらの野菜が使われている料理などを食べてしまった場合は、すぐに獣医師の診察を受けましょう。
ネギ属の野菜
タマネギ、ネギ、ニンニク、チャイブはすべてユリ科ネギ属の植物で、犬だけでなく猫にも有毒です。これらの野菜を食べると、嘔吐、下痢、腹痛、吐き気を引き起こすことがあります。これらの野菜には、有機チオ硫酸化合物が含まれており、赤血球を破壊(溶血)させることがあります。この有毒成分は加熱しても毒性は残ります。愛犬が食べてしまった場合は、すぐに獣医師の診察を受けましょう。
野生のキノコ
野生のキノコはつねに避けるべきです。世界には少なくとも5万種のキノコがあり、そのうち約100種は犬にとって有毒です。裏庭や散歩中に野生のキノコを見つけた場合は、愛犬を近づけないようにしましょう。万が一、愛犬が食べてしまった場合は、すぐに獣医師の診察を受けましょう。
ガスを発生させる野菜
犬の鼓腸の原因となりやすい野菜があります。食物繊維が豊富で、糖分が消化されずに腸内に残るため、腸内細菌が発酵を促進し、膨満感やガスが発生します。
ブロッコリー
カリフラワー
芽キャベツ
キャベツ
豆類
犬に野菜を与える方法
犬に安全な野菜をおやつとして与えるには、野菜をよく洗い、小さく切るのが一番です。茎、葉、種、芯、ヘタなど、喉に詰まらせたり腸閉塞を引き起こしたりする恐れのあるものは必ず取り除いてください。
野菜であっても主食ではなくおやつなので、与える量は愛犬の食事全体の10%程度にとどめましょう。残りの90%は、バランスよいドッグフードから摂るようにしましょう。
まとめ
今回は、犬に与えても安全で健康によい野菜について紹介しました。それぞれの野菜が持つ栄養価と効果を理解し、適切な量と方法で愛犬に与えることが重要です。
食事に野菜を取り入れることで、愛犬の健康をサポートし、バランスの取れた食生活を実現できます。手づくり食の際にも参考にしてください。