「インターペット2016」レポート Vol.5

みなさんは愛犬との旅の交通手段はなんですか?

インターペット2016には、自動車メーカーが出展しています。初めてイベントに参加された人は驚かれるかもしれません。ペット市場には異業種からの参入も増えており、今回は自動車業界からは4つのメーカーが出展しています。それぞれ愛犬との旅のスタイルや楽しみ方を提案しています。

クルマは高価なものですから簡単に購入はできませんが、愛犬との旅を楽しむ人は、ブースに足を運んでみると、旅をもっと楽しむためのヒントが得られるかもしれません。そして、自動車メーカーをはじめ、航空、船舶、鉄道など、さまざまな交通機関がペットにもやさしい社会になると、ペットと旅を楽しむ人が増えるはずです。そのためには、飼い主一人ひとりのマナーが大切になるのは忘れずにおきましょう。

ペットにやさしい国のボルボ

ボルボはスウェーデンのメーカーです。スウェーデンと聞くと、まず「福祉」を思い浮かべる人が多いかもしれません。福祉大国のこの国は、ペットにもやさしい国なのです。例えば、屋外でのつなぎ飼いは禁止されていたり、屋内でも留守番は6時間と制限されていたり、犬の保育園があったりと、ペットにとっては至れり尽くせりの環境なのです。これは法で制定されているからではなく、飼い主の愛護精神によるところが大きいそうです。実際にペット保険の加入率は世界一だったりします。

そんな国のメーカーであるボルボブースのテーマは、「安全」「安心」「環境」といった視点での展示になっています。

展示車両は「XC60」。2020年までにボルボ車での死傷者をゼロにする」という安全目標「VISION2020」を掲げています

リアゲートを開けた際にペットの飛び出しを防ぐ「ドッグゲート」。大型犬でも対応できそうな広さです。セパレートしての使用も可能。スウェーデンでは、ペットと一緒に出かけるのは当然のことで、昔からこうしたゲートは用意されているそうです

写真撮影コーナー

愛犬との優雅な旅を提案するメルセデス

メルセデス・ベンツブースのテーマは、ずばり「旅」。“愛犬と一緒に旅に出よう!”というコンセプトで、「Travel with Dog」誌とタイアップしたプロモーションを展開。Blissとタイアップしたオリジナルのペットグッズなども販売しています。また、クルマと同じく安全性能にこだわって開発したペットカートも展示。抽選でハワイ旅行が当たるキャンペーンも実施しています。

犬用オプションを実際に装備しています

オリジナルのペットグッズやペットカートも展示

ハワイ旅行が当たるキャンペーンも

キャンプ好き愛犬家の心をくすぐるフォルクスワーゲン

ペット先進国・ドイツのフォルクスワーゲンのテーマは、「いつも一緒に」。展示車の「Golf Touran(ゴルフ トゥーラン)」には、ペット用のシートを装着し、キャンプ道具などの荷物をたくさん運べるようにルーフにはトランクも装着。本格的なキャンプスタイルを提案しています。また、アウトドアで愛犬と遊べるオリジナルのフリスビーなども販売しています。

展示車両は「Golf Touran」

ペット用のシートを装着。キャンプ道具もたくさん積み込まれていて、想像するだけでも楽しくなります

オリジナルのフリスビー

写真撮影コーナー

国内から唯一の出展のホンダアクセス

国産メーカーで唯一の出展となったホンダアクセスは、N-ONEベースのピックアップトラック、フレンドリー2シーター、Hobio FLEXコンセプトを展示。どちらも愛犬とのアウトドアを提案しています。実用性もさることながら、そのデザイン性が注目を集めて、多くの人がフレンドリー2シーターのテントに愛犬を載せて撮影していました。

展示車のフレンドリー2シーター

展示車のHobio FLEXコンセプト

こんなかわいらしい肉球のシフトレバーも。来場者のアンケートなどをもとに発売を検討するそうです