足元が寒い! ペットと暮らす室内の温度を均一に保つにはシーリングファンライトがオススメ
私は猫のブリーダーとして、また愛犬家として猫や犬たちに囲まれて生活しています。そんなわが家では室内の空気環境にはつねに気を配っています。特に温度管理は重要です。この時期、わが家のある信楽は朝夕には一気に気温が下がり氷点下にまでなります。
ペット、特に猫は温度の変化にとても弱い生き物ですので、室内はつねに一定の温度になるように設定しています。しかし、それは機械的に「一定の温度」としているだけで、けっして「均一」ではないのです。では、わが家ではどのように均一の温度環境を実現しているのか、さっそくご紹介していきましょう。
わが家の室内の空気環境
わが家にはメインクーンが15頭、愛犬が2頭暮らしています。愛猫たちは3つの部屋でそれぞれ自由に暮らしています。愛犬たちも自分の部屋はありますが、基本的に1Fを自由に行動しています。室内はエアコンのほか、空気清浄機と低濃度オゾン除菌消臭器、そして乾燥する季節には加湿器を稼働させています。
室内の温度は、冬場は22℃前後、夏場は26℃前後に設定しています。一定の温度になるように、エアコンは自動モードにしています。ちなみに信楽は夏場でも都心ほど気温があがらず、朝夕は過ごしやすいので定期的に換気をして空気を入れ替えています。
このように、自分たちだけでなく猫や犬たちも健康で快適に暮らせるように、温度(湿度)管理と衛生管理を徹底し、最適な室内環境を保つよう努力しています。
エアコンだけでは均一の温度にならない
温度はエアコンで管理しています。しかし、ここでひとつ問題があります。いくら「22℃」や「26℃」と設定しても、室内が均一の温度にはならないということです。環境省が提唱するウォームビズによると、暖房時の室内温度は20℃が快適に過ごす目安とされています。それでも、足元が寒いと感じたことはあるかと思います。
ネットで検索すると、一般的な室内では天井部分と床面で5~10℃以上の温度差ができるともいわれています。足元が寒いと感じるのは、窓辺などで冷やされた空気が足元にたまる「コールドドラフト現象」が原因です。温かい空気は上へ昇り、冷たい空気は下へ降りるという性質からこのような現象が起こるのです。
メーカーや機種によってエアコンの温度制御はさまざまですが、一般的には本体にある「温度センサー(サーミスタ)」で吸い込んだ空気温度を検知して制御するんです。設定温度が20℃で、吸い込んだ空気が20℃であれば、エアコンはスリープ(待機)状態になります。
じつはこの制御方法が、温度が均一にならない原因だったのです。通常エアコンは高い位置に設置されています。なので、吸い込む空気も高い位置の空気ですね。先述したように、温かい空気は上に、冷たい空気は下にたまります。なので、吸い込む空気は天井付近の温かい空気であって、床付近の冷たい空気ではないのです。
だから、足元が寒いと感じても、天井付近の温度が設定どおりであれば、エアコンは部屋全体がその温度だと認識して運転を休止してしまうのです。つまり、いくら設定温度を上げても温度差が解消されることはないということです。
温度を均一にするなら空気を循環させればいい
天井付近の温かい空気と床付近の冷たい空気をかき混ぜて均一にすれば、エアコンもちゃんと認識してくれそうです。そこで、手っ取り早いのが「扇風機」や「サーキュレーター」です。パワーが違いますが、それぞれ風で空気を拡散してくれます。
設置方法はネットでも詳しく説明されていますが、暖房運転時はサーキュレーターなどを床に置いて天井に向けて運転したり、もっとも冷たい空気が溜まっている部屋の隅からエアコンに向けて対角線上に風を送るなどするのがよいようです。
そうすることで部屋全体の空気がかき回され、室内温度が均一になるというものです。
ペットがいる家庭では注意が必要
しかし、ここでまた問題がありました。わが家ではペットたちが室内で自由に暮らしています。彼らはいたずら好きで、いつも何か遊ぶものがないか探しています。「扇風機」や「サーキュレーター」は格好の標的になってしまいます。
まず問題なのが設置場所。空気を循環させるためには床に置かなければなりません。置いたそばから寄ってきて触りはじめたり、電源コードにじゃれついたりしはじめました。安全性に配慮しているといっても、私たちの想像もしないことをするのが動物です。手を入れたりしてはケガにつなります。
また、電源コードはペットにとって格好のおもちゃになるので注意が必要です。からまって首が絞まったり、噛んで感電したら大変です。コードを補強材で巻いたり、いろいろ工夫して危険のないようにする必要あります。
また、ペットは基本的に風が当たるのを好まず、ファンの風切り音が嫌いな子もいたります。なので、「扇風機」や「サーキュレーター」を設置するのは諦めました。
解決策はシーリングファンだった
南国のリゾートなどに行くと、天井でファンが優雅に回っているのを目にしたことがあると思います。最近では一般のご家庭でも設置されている方もいらっしゃいます。見た目もよくて素敵ですよね。このファンは、インテリアではなく空気を循環してくれる優れものです。
ただ、ここでも問題がありました。一般的なライト一体型のシーリングファンの厚さは40~50㎝。日本の一般的な住宅に設置すると圧迫感が否めません。もっと薄型のものがないか探していたところ、編集部から紹介されたのがドウシシャ製の「CIRCULIGHT(サーキュライト)」。ライトとファンが一体となったシーリングファンライトです。
メーカーサイトを見ると、「風の循環(CIRCULATOR)」と「光(LIGHT)」2つの機能を融合させた次世代照明器具とあります。厚みは16~20㎝と一般的なシーリングファンの半分程度です。6畳用~12畳用まであって、部屋の雰囲気に合わせて本体色が選べたり、ファンがスイングするモデルもあります。
まず猫用の2部屋にスイングモデルの「ライトウッド(DCC-SW12LW)」と「ダークウッド(DCC-SW12DW)」を設置しました。設置方法は動画でも案内されているように、そんなに難しくはありません。ただ、天井のついているシーリング(配線器具)の形状には注意が必要です。左右にハンガーが付いている「引掛埋込ローゼット」であれば簡単に取り付けできますが、「角型引掛シーリング」や「丸型引掛シーリング」の場合は、天井に木ネジを打つ必要があります。木ネジは天井に通っている下地(野縁)を探して打たなければ強度が担保できません。その際は、叩いて音で探すこともできますが、「下地探し」を使うと便利です。
本体は6.5㎏ほどですが、力の弱い女性の場合は男性に手伝ってもらったほうがいいかもしれません。私は元アスリートで、家のリフォームも自分でやったので、まったく問題なく設置できました(笑)。存在感がありすぎず、部屋の雰囲気にも調和して落ち着いた雰囲気です。
リモコンは上半分がライトの調整で、下半分がファンの調整になっています。上部には液晶画面があるので、どれくらいの明るさか、どれくらいの風量かをビジュアルで確認できます。感覚でなく目視で確認できるので、とても便利です。私はこれを見ながら好みの明るさや風量を設定しました。
開梱時は風向きが「下向き=冷房時」になっているので、暖房時には「上向き」に切り替えます。切り替えスイッチはリモコンの右側面にあります。風量は16段階で調節できますが、「ソフト」「弱」「中」「強」の4段階が便利です。私は常つねに「ソフト」で運転していますが、温度状況を見ながら風量の段階を上げたりしています。また、つねにスイングもオンにしています。そうすることで、部屋の隅々の空気まで撹拌してくれます。
ライトは調光が10段階で、調色は「さわやか(昼白色)」から「くつろぎ(電球色)」の7段階です。わが家では、昼間は点灯させることは少ないのですが、天気が悪い日には「さわやか」にしています。そして、夕方から寝る時間までは「くつろぎ」にしています。リモコンのボタンで都度調節できますが、「お気に入り」ボタンで設定しておくと便利です。また、消し忘れが多い方は「おやすみタイマー」が便利です。30分、60分後に自動で消灯します。
実際に計測してみると
これは、写真をみていただければ一目瞭然でしょう。いまの季節(暖房時)はエアコンの設定温度を22℃にしています。この時の天井付近の温度はファンを停止した状態で床付近の温度を計測すると22.3℃。ほぼ設定どおりです。
しかし、床付近の温度を計測すると18.1℃でした。設定温度から-3.9℃、温度差は4.2℃ということになります。我わが家は床をリフォームしたときに、しっかり断熱材を入れてあります。数字をみるとあまり差がないように思えますが、温度差2℃が長袖のカーディガン1枚に相当するということなので、体感温度はそこそこ差があることになります。
そこでファンを回転させてみました。約5分ほど経ったところで温度計を見ると、ほぼ設定温度どおりの21.7℃になっていました。ファンを回す前から床付近の温度が3.6℃上昇したことになります。
ちなみに、夏場(冷房時)にも計測していました。エアコンを25℃に設定していたところ床付近は25.2℃で、天井付近は27.3℃ありました。この時の温度差は2.1℃。ファンを回したところ、26℃に下がりました。計測した時期がそこまで気温が高くない時期でしたが、真夏日などはもっと差が顕著になるのではないかと思います。
まとめ
ペットは温度差に弱く、すぐに体調を崩したり風邪を引いてしまいます。とくに子犬や子猫のときはそれほど免疫力が高くないので死に至ることもあるので注意が必要です。
猫は上下運動をする動物なので、寒ければ暖かいキャトタワーの上部に、暑ければ涼しい床に移動することができます。しかし、犬は猫のように高いところに登ることはありません。なので、余計に温度差には気をつけてあげる必要があります。
ペットたちは自分でエアコンの設定をすることができません。なので、私たち飼い主が温度差を気にして部屋全体が適正な温度を保てるように工夫する必要があります。
安全性と利便性を考えると、ペット暮らす家庭には、シーリングファンライト「CIRCULIGHT(サーキュライト)」が最適だと思います。室内の温度差が気になる方はネットショップをご覧になってください。