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大道剛志
空気清浄機はペットにとって安全ですか?
このコーナーでは、注目ニュースに対する編集部や識者のコメントを紹介します。
科学系ニュースサイト「Live Science」に気になるタイトルを見つけました。昨今のコロナ禍によって、室内の空気環境を気づかう人が増えました。また、家にいる時間が増えたこと、さらに新たにペットを飼い始めたことにより、その傾向は顕著になっています。新たに空気清浄機を導入された方もいるのではないでしょうか。
空気清浄機はペットにとって安全か? 結論からいえば、現在販売されている空気清浄機は安全性試験に合格しており、ペットと一緒に家庭で使用しても安全だということです。ただし、ふたつの点に留意する必要があるとしています。ひとつは、その空気清浄機がペットの健康を向上させるのか、それとも損なうのかということです。そして、もうひとつはペットのいる空間で使用する際の物理的な安全性です。
空気清浄機を購入する理由の多くは、空気中の汚染物質が健康に影響することを心配しているからでしょう。事実、高濃度汚染によって、犬の鼻や脳に炎症や神経変性障害が見られたという報告があります。最新の研究では、呼吸器系の病気にかかっている猫は、室内のPM2.5汚染度が高い家庭に住んでいる可能性が高いことがわかっています。
市販されている空気清浄機のほとんどは、外部から空気を取り込んで浄化する密閉型ユニットです。HEPAフィルター、活性炭フィルター、静電フィルターに空気を通すことで空気を浄化し、浄化された空気は再び室内空気中に排出されます。このような空気清浄機は、私たちやペットが安心して呼吸できる空気にしてくれます。
では、物理的な危険性とはなんでしょうか。それは設置場所のことです。落下したり、転倒したりして、子どもやペットに怪我をさせる危険性があります。空気清浄機を購入する際には、家族全員の安全のために、安定感のある製品を選ぶ必要があります。また、ペットが近づいたり、誤って倒してしまったりしない安全な場所に設置しましょう。
さらに、危険なのが空気清浄機の電気コードです。ペットにとって、かっこうのオモチャです。絡まったり、噛んで感電してしまう可能性があります。それに対応しているメーカーはないので、電気コードをカバーやプロテクターなどで保護する必要があります。
空気清浄機の音を気にしたり、ストレスを感じたりするペットもいます。空気清浄機が発する運転音は、20㏈(ほとんど聞こえない)~55㏈(かなり大きく聞こえる)までさまざまです。また、ペットの聴力は私たちの数倍といわれています。私たちが「静かだ」と感じる音量も彼らにとっては不快であることを理解しましょう。
最後に、空気清浄機は室内の空気中のアレルゲンや汚染物質をろ過することはできますが、ソファーやカーテン、壁・床やドアノブに付着したアレルゲンや汚染物質を取り除くことはできません。そういった場合は、オゾン発生器などが有効ということです。
同様に、浮遊する抜け毛をある程度吸い取ることはできますが、床やソファなどに付着したペットの抜け毛を取り除くこともできません。そのためには、パワフルでフレキシブルな掃除機で、定期的に掃除する必要があります。
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