汎用性・機能性に富んだリッチェルのペットキャリーを試してみた

病院に行ったり、家族とドライブに行くときなど、ペット1頭に1台ほしいのがキャリーだ。もちろん、キャリーなしでも、クルマにペットを乗せて移動はできる。でも家とは違う環境で、ペットはソワソワ。流れる車窓にペットはキョロキョロ。クルマが過減速するたびに足元フラフラ。

シートに座って乗っている人と違って、立って乗っているワンちゃんや猫ちゃんは非常に危険だ。おそらくブレーキを踏んだ瞬間に、シートから床に転げ落ちちゃった! なんて経験をお持ちの人もいるかもしれない。あらためてそのシーンを思い浮かべれば、ケガをしなかっただけラッキーなのだ。

ペットキャリーを試してみた

そこでペットキャリーをぜひオススメしたい。いろいろなモデルが発売されているが、そのなかでもオススメしたいのが、どこでも売ってて、機能も満載、たためば小さくなって、シートベルトにも固定できるリッチェルのペットキャリー。

オプション類も豊富で、ペットや用途に応じてカスタマイズできるのがいい。

用途やペットの性格、大きさなどでいろいろなモデルを選べる

じつは、ウチではこの2つのキャリーを使い分けている。6角形になったキャンピングキャリーは、ルーフとサイドの2カ所にドアがついている「キャンピングキャリー ダブルドア」というモデル。

キャンピングキャリー。マルチーズの定吉用。モデルはダブルドアのMサイズ

キャンピングキャリー 折りたたみ。大型猫メインクーンのドミーちゃん用。サイズはM

定吉くんは、狭い場所があまり好きじゃないので、サイドドアからハウスさせるのは一苦労なので、ルーフドアから「ストン!」と入れるこのモデルにした。狭いところでもお行儀よく入ってくれる、ワンちゃんや猫ちゃんならルーフドアがない「キャンピングキャリー」というモデルでもいいだろう。

狭いところが苦手な定吉は、サイドドアからキャリーに入るのは腰が引けるので、ルーフからスポッと入れる、このキャンピングキャリーのダブルドアがベスト

サイドドアからだとどうしても腰が引けちゃうビビリの定吉

ちょっと寂しい目をするけど、君が安全にクルマで移動できるためなんだ! 少し辛抱してくれ!

サイズは超小型犬や猫ちゃん用のS、マルチーズぐらいの小型犬~大型猫ちゃん用のM、そして中型犬用のL、XL(中型犬用は強度の問題でルーフドアモデルなし)が用意されている。カラーは、ブラウンとピンクの2種類がある。

ドア側の壁のロックを外して内側に倒す

反対側の壁は上に押し上げる。と同時にサイドの壁が折り曲がる

左右の壁を折りたたんで……

サイドのロックをスライドさせると、たたんだ状態でロックされる

そして、四角いモデルは、折りたたむとペッタンコになる省スペースキャリーの「キャンピングキャリー 折りたたみ」。サイズは、超小型犬や猫ちゃん用のS、マルチーズぐらいの小型犬~大型猫ちゃん用のM、そして中型犬用のLがある。こちらもカラーバリエーションにブラウンとピンクの2種類がある。折りたたみ式は構造上ルーフドアがないので、狭いところが大丈夫なワンちゃんや猫ちゃん用にいい。

ズボンプレッサー2台分ぐらいまで小さくなる!

「折りたたみ」じゃないほうの「キャンピングキャリー」も少し小さくして片付けOK。

サイドのロックを外して、上下2つのシェルに分割したら重ねるだけ

収納するときはこのぐらいまで小さくなる

ワンちゃんや猫ちゃんにラグジュアリーな空間を提供するカバー

キャリーケースに入っての移動は、慣れない空間に入っていなきゃならないので、ちょっとストレスも。そんなときは、専用のカバーをつけて、ちょっと薄暗くしてラグジュアリー(エレガントサルーンとか?)な環境をつくれるのも「キャンピングキャリー」の特徴。

同社リッチェルから別売されている「ペットキャリーカバー」(2700~3240円・税込)をキャリーにかぶせると、4方向にカーテンができ光量を調整できる。

「ペットキャリーカバー」。小型犬・猫用の「キャンピングキャリー」(含むダブルドア)のみに対応。大型犬用は用意されていない

ドア側のチャックを下ろすと4方向にカーテンができる

なので、お昼寝空間をつくってあげられる

装着は簡単で、キャリーのカバーをかけて、ドア側にあるチャック2カ所を下げるだけ。搬出用の取っ手部分は窓があるので、カーテンをした状態で手に持って移動可能。取っ手部分についている「エ」の字の切り欠きには、クルマのシートベルトを通して固定も可能となっている。

手で運ぶためのハンドルは、窓があるので開けるだけ

「エ」の字にシートベルトをかけてシートに固定できる。もちろんカバーをした状態でもOK

折りたたみも、折りたたみでないほうも、シートに固定できる

また、左右のカーテンは巻き取ってボタンでオープンにした状態にできるほか、ドア側のカーテンもチャックを開けて、ご主人の顔が見えるようにしてあげることもできる。

カーテンの開け閉めで、光の入り具合や風通しを調整してラグジュアリーな空間を

寂しがりやのワンちゃんや猫ちゃんは、ドア部分を開けてご主人の顔が見えるようにしてあげると安心

なお、「ペットキャリーカバー」は6角形をした「キャンピングキャリー」専用となっている。とはいえ、折りたたみ式のカバーが別売されていないため、共用したいという場合もあるだろう。

結論としては、ちょっとサイズが合わないがカーテンとしての機能はギリギリ使えるという感じだった。

折りたたみ式にカバーをしたところ。ちょっとサイズ感が違う

チャックが完全に閉まらないので、純正っぽさは失われるが、4方向のカーテンとしては十分に使えるレベル

横のカーテンの位置は、ほぼ本体スリットと同じ位置にある

リッチェルのペットキャリーは拡張性と汎用性でオススメ

ワンちゃんや猫ちゃんの大きさだけでなく、カラーバリエーションも用意。しかも、横のドアから入るのをためらう、ビビリちゃんには、ルーフドアから入れるモデルもある。

また、手持ち用のハンドルはしっかりとしたつくりで、大型犬用は前後をふたりで持てるようにダブル取っ手仕様。別売のショルダーベルトをつければ、肩掛けにもなるという汎用性だ。

さらに、ドア系はしっかりロックできるが、ご主人には簡単にロック解除できるように、つまみ方式を採用。

ショルダー用ベルトを通す穴はヒンジで、使うときだけ引っ張り出せるようになっている

人差し指と親指で摘むと、左右のロックピンが外れる方式

確実にロックできるが、簡単に解除できる

また、ドアは左右のどちらにも開く(これもつまみロック式)ようになっているので、クルマの左右どちらに乗せてもアクセスが簡単。ドアだけロックレバーだけというように、補修部品のみを単品で購入できるため、長く使える点もうれしい。

折りたたみ式もそうでないほうも、左右両開きドアを採用

そして、キャリーカバーのような、ペットの気持ちに立ったより安心した空間をつくるグッズもあるので、まだ持っていない人にぜひオススメしたい。

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