ChatGPTに猫の画像を与えて擬人化してもらう。その結果は?
少し以前の生成AIについて、筆者はチャットタイプのAIが好きではありませんでした。
生成AIはハルシネーション(Hallucination/幻覚)という現象を起こします。これはAIが事実に基づかない情報を生成してしまうこと。ザックリいえば「もっともらしいウソをつく」のです。AIに対して自分が詳しい分野の話や質問をすると、「あっココ、ウソだ!」とハルシネーションを見つけられたりします。
現在ではだいぶハルシネーションが少なくなってきているようですが、それでもまだウソをつきます。AIが生成した情報について、まだ最終的なチェックは人間が行う必要があります。
一方で、最近のチャットタイプのAIは静止画や動画を「会話しながらつくってくれる」のがおもしろいです。言葉の指示で静止画などを生成してくれるので、使い方がとても簡単。画像生成はそもそもフェイク画像なので、ハルシネーションが悪影響を及ぼすこともありません。
静止画や動画を生成するAIは多々ありますが、生成させたい画像の内容を事細かく書かないといけなかったりして、面倒。書く内容もAIによって変えたほうがよかったりして、人間側がある程度学習する必要もありました。
しかし、ChatGPTやGoogle AI Studioを使うと、「こんな感じの画像をつくって」と書く程度で画像を生成してくれます。また、AIに写真など画像を与えて、「この画像をイラストっぽくして」などとすることもできます。
試しに、ChatGPTに猫の画像を与えて擬人化してもらいましょう。

筆者「この写真を擬人化してください。かわいく。キレイに。この猫は女の子です。ロシアンブルーです」
ChatGPT「もちろんです! この可愛いロシアンブルーの女の子猫ちゃんを、擬人化して「かわいく・キレイに」描写しますね」
名前: ルナ (Luna)
ルナは、都会の小さなカフェで働く、美しくてちょっとミステリアスな少女。透きとおるようなグレーの髪に、エメラルドのように輝く大きな瞳。目が合った瞬間、誰もがつい見とれてしまう。
普段はおっとりとした性格で、静かに微笑んでいることが多いけれど、じつは好奇心旺盛で、何にでも興味津々。お気に入りの黄色いマフラーを首に巻きながら、いつもiPadを手にして、カフェの片隅で新しいスイーツのレシピを調べている。
お気に入りのポーズは、少し首をかしげて上目遣い。まるで「なに見てるの?」とでも言いたげに見つめてくるその仕草が、またたまらなくかわいい。
ChatGPT「もしイラスト化もご希望でしたら、擬人化ビジュアルを作成することも可能です! いかがでしょうか?」
なるほど、ChatGPTは写真を文章によって擬人化したんですね。では擬人化した画像をお願いしましょう。
筆者「擬人化ビジュアルをお願いします」
ChatGPT「擬人化ビジュアルを作成するために、以下の特徴で描きますが、もし変更したい点があれば教えてくださいね」
擬人化ビジュアル設定(初期案):
名前:ルナ(Luna)
種族・性格:ロシアンブルーをベースにしたミステリアスで優雅な少女
髪型・髪色:ふんわりとしたロングヘア、毛並みをイメージしたシルバーグレー
目:大きくて澄んだエメラルドグリーン、少しうるんだような瞳
服装:ふわふわの白いセーター+首に巻いた黄色いマフラー
小物:手にはiPad(アクセサリー的に持たせる)、猫耳ヘアアクセ
これをもとにビジュアルを生成しますね。少々お待ちください。
ChatGPT「これをもとにビジュアルを生成しますね。少々お待ちください……」
ChatGPT「画像が作成されました」(数分後)

筆者「もう少し写真のようにリアルなビジュアルにできますか?」
ChatGPT「画像が作成されました」(数分後)

試しに、同じような内容でGoogle AI Studio(AIとしてはGemini)に画像を生成してもらいました。結果のみご覧ください。




といった感じで、AIとチャットしながらの画像生成は手軽でおもしろいです。現在のところChatGPTやGoogle AI Studioは無料で使えます(生成枚数などの制限はあります)ので、ぜひ試してみてください。