Masterpiece 13

私たちが食べても旨いエゾシカ肉は、愛犬・愛猫にとって最高のご馳走になる!

[2022/04/28 6:01 am | 大道剛志]

最近、「ジビエ」という言葉を耳にする機会が増えました。飲食店でもジビエ料理を目にするようになり、ジビエブームともいえる状況です。日本でも古くからジビエは食されてきました。「ぼたん鍋」「もみじ鍋」などを食べたことのある人も多いと思います。

ジビエとは

ジビエという言葉の語源はフランス語の「gibier」です。狩猟によって、食材として狩猟によって捕獲された野生の鳥獣を指します。ですので、イノシシやシカだけでなく鳥も含まれます。あくまで野生鳥獣が対象であり、飼育された鳥獣は正確にはジビエとはいえません。

日本では獣害駆除のイメージが強いジビエですが、欧米では食文化としての歴史があります。貴族が自分の領地の野生動物を狩り、その肉を使ったジビエ料理はまさに、“貴族の料理”だったのです。フランス料理の高級食材でもあるシカは、肉だけでなく皮を衣服や靴にしたり、角は骨董品として愛されてきました。

ジビエ界の王様「エゾシカ」

そんなジビエ肉にあって、王様ともいえるのがエゾシカです。シカ肉は高級な狩猟肉として日本でも古来より愛されてきました。1頭のエゾシカから採れる鹿肉は約30kg。冬に向かい脂を貯める9月~12月がシーズンとされます。牝鹿のほうが肉が柔らかく脂ものっており、とくに2歳くらいがもっとも美味とされています。

さらに、輸入の養畜シカに対し、エゾシカはジビエ特有の香りと肉質のよさに定評があります。肉質は赤く、高タンパクで低脂肪。ビタミンB2、ビタミンB12、鉄分に加え、魚類に含有量が多いことで有名なドコサヘキサエン酸(DHA)を多く含みます。アミノ酸やミネラルバランスにも優れるなど、エゾシカ肉は栄養学的に「カラダによいヘルシーな食材」として注目されています。

野生のエゾシカだけを厳選した「ベニソンドッグ」

理想的なタンパク源であるエゾシカだけを使用したペットフードが「ベニソンドッグ」です。使用するのは、北海道の阿寒・釧路の大自然に生きる健康な野生のエゾシカです。猟師が狩猟によって仕留めた新鮮なエゾシカ肉のみを使用した、100%無添加のペットフードです。

なぜ、野生にこだわるのか。エゾシカは本来、広大な自然のなかを移動しながら生活しています。そして、自然に生きる植物だけを食べて成長します。しかし、海外産などでは養畜シカが主流です。そういったシカは人工飼料を食べて育ちます。本来は低アレルゲンのタンパク源であるはずのシカ肉が、添加物により変化し、愛犬・愛猫にアレルギーを引き起こす可能性もあるのです。

だからこそベニソンドッグは家族である愛犬・愛猫の健康を第一に考え、北海道の大自然に生息する野生のエゾシカ肉にこだわり、100%無添加で丹念につくっているのです。アレルギーや肥満に悩んでいる、もしくは筋肉をつけたいドッグスポーツ犬に、さらには食が細くなったシニア犬やシニア猫にとすべてのペットにオススメなのです。

ベニソンドッグの缶詰

ベニソンドッグの缶詰は、100%エゾシカ肉を使ったウェットフードです。それだけであればほかにも類似商品はあります。しかし、ベニソンドッグがほかの缶詰と圧倒的に異なる点は、いわゆる“ヒューマングレード”ではなく、“ヒト用”の缶詰ということです。どういうことか説明しましょう。

まず使用するのは、熟練の猟師がライフル銃1発で仕留め、速やかに血抜きをした野生の新鮮なエゾシカ肉です。そのなかでも、ヒト用として流通する高級食材のモモ肉を使用しています。そして、そのモモ肉をシンプルに水煮にしました。

製造は、創業65年の水産加工品メーカーである木の屋石巻水産。「鯨大和煮」や「金華さば」で有名なので、ご存じの人も多いと思います。

徹底した衛生管理でつくられる

木の屋石巻水産の美里町工場は田園風景と一体化した近代的なデザインと環境に配慮した施設が特徴で、ランドマークとして地域のシンボルとなっています。食品安全衛生管理の手法であるHACCPに準拠した安全でクリーンな製造環境を構築し、ヒト用の食品加工のみを行っています(ペット用の加工ラインは持っていません)。食の安全性への取り組みは万全です。

今回、特別に製造工程を拝見しました。まず北海道にある提携する食肉処理貯蔵庫から、新鮮なまま冷凍されたエゾシカ肉の塊が納入されます。そのあとは以下の行程を経て缶詰になります。

STEP 1 肉塊をスライサーで1缶分の大きさにカットする
STEP 2 カットされた肉をすぐさま大釜で水煮する
STEP 3 水煮された肉を湯切りする
STEP 4 ひと口大にカットし缶に詰める
STEP 5 煮汁(スープ)を充填し、空気を抜いて密閉する
STEP 6 120℃の水蒸気で約1時間殺菌され完成する


肉質のチェックから缶への詰込までの行程は、すべて熟練の職人たちにより、丁寧に手作業で行われています。一般的にはここまで見せることはしないのですが、素材と加工、さらにはクリーンな製造環境に絶対の自信があるので公開してくれました。

人も食べられる品質

缶の巻には、「エゾ鹿肉缶詰(犬用)」と表記されていますが、じつはヒト用として提供できる缶詰なのです。味付けをしていない水煮なので、犬用としているにすぎません。ちなみに、味付け(大和煮、味噌煮)はヒト用として販売されています。

巻と缶の裏を見ると「KNM」という表記がなされています。これは缶詰の原料・調理法・形状を示した記号です。Kはシカ肉、Nは水煮、Mは中サイズを示しています。これらの情報が木の屋石巻水産を通じて農林水産省に届けられ、出荷までに2~3回の検査を経て、合格しないと出荷することができません。

実際に缶をあけると、見るからに柔らかくおいしそうなエゾシカ肉がぎっしり入っています。エゾシカのもも肉と水だけで、余計なものや、合成保存料・合成着色料といった化学薬品は一切使用していません。そのままスープとともに与えてもよし、いつものフードにトッピングとして使うこともできます。

また、保存食として用意しておくことも可能です。賞味期限は製造日から約3年。日本は災害が多い国です。缶詰なので保存性もよく、同行避難の避難所生活におけるタンパク源として、飼い主もペットも一緒に食べることができるので重宝します。

ベニソンドッグ缶詰は、アスリートにも愛用者がいるようです。脂質が少なく、運動によって消費される鉄分を多く含むことが理想的だそうです。実際に食べてみると、肉はまったく臭みがなく、ホロホロと崩れる食感がたまりません。余計な味付けをしていないので、塩と胡椒だけでも十分に肉の旨味を味わえます。ちなみにメーカーの担当者によると、カレーに入れると絶品とのこと。

高タンパクで低脂肪、ミネラルも豊富な理想的なタンパク源のエゾシカ肉。さらに100%無添加で安心・安全なベニソンドッグは、愛犬・愛猫にもオススメのフードです。本当においしいエゾシカ肉の缶詰で、食べる喜びを家族みなさんでどうぞ!

【プロも愛用】
私たちと同じように、健康で長生きするためには犬や猫も成長期にしっかりと筋肉をつけることが大切です。ただ、この時期は運動量も増えることから、鉄分などミネラルの補給も必要となります。均整のとれた理想的な体型や毛並みをつくるのに、シカ肉は最適だと思います。
また、ドライフードだけでは食べ付きの悪い子もいます。その場合には、フードに缶詰の肉を追加したり、スープをかけるだけでも驚くほど食が進むこともあります。


「ベニソンドッグ 缶詰」
原材料:エゾシカ肉、水
内容量:170g
価格:660円(税込)
原産国:日本
購入:http://www.hokuto32.jp/venison-dog/ezozika.html

[大道剛志]