犬との暮らしで知っておきたいこと Vol.150

【犬飼いTIPS】愛犬はなぜため息をつくの? 生活に不満があるのでしょうか……

[2023/10/17 6:01 am | 編集部]

愛犬がため息をつくことはありませんか? 一緒にいる時にため息をつかれると、ちょっとショックかもしれません。一日中寝て遊んでいただけなのに、なぜうちの犬はあんなに大変な一日だったかのようにため息をついているのだろうと考えてしまうかもしれません。

でも、それはおそらくよいことです。愛犬が自分のベッドやソファに行って、大きなため息をつくのは一日の終わりを意味します。あなたの愛犬は、人間のようにイライラしてため息をついているのではなく、もっとポジティブな感情を表現している可能性があります。

犬のため息は、ごく一般的なものです。では、ため息は何を伝えようとしているのでしょうか。心配する必要はあるのでしょうか。今回は犬のため息のお話です。

犬のため息とは

ため息とは基本的に、犬だけでなく人間などのほかの種にもよく見られる、大きく息を吐く行為です。犬はいつでもため息をつきますが、多くの場合は横になったり眠る直前の場合が多いです。

愛犬がため息をついているかどうかは、音を聞けばわかります。ため息は単に呼吸によって出る音であり、鳴き声や吠え声やなどの発声ではありません。

ため息は、犬の感情を示しているといわれています。ため息をついたときの感情を知るには、犬の目を観察することです。

アメリカンケネルクラブ(AKC)によると、ため息をしたときに、目を半分閉じている場合は満足などポジティブな感情であり、目を完全に開いている場合は失望などネガティブな感情を示しているといいます。

犬がため息をつく理由

犬のため息は、声やボディランゲージと同様に、私たちとのコミュニケーション手段のひとつです。ため息の種類、表情やボディランゲージから、愛犬の気持ちを読み取ることができます。

満足感

犬がため息をつくもっとも大きな理由のひとつが満足感です。楽しい一日の終わりに、愛犬が大きなため息をついたのなら、それは満足感と安心感からと考えられます。

愛犬が落ち着いて、横になってくつろいでいるときにため息が聞こえたら、それはたいていその環境で快適に過ごしているという、満足の素敵なサインなのです。

リラックス

満足感と同じように、犬もリラックスしているときにため息をつきます。愛犬が横になったり、眠る前にため息をつくなら、それは単に心地よさを表現しているだけかもしれません。

失望感

犬は苛立ちや不満、失望からため息をつくこともあります。愛犬が失望感からため息をつくのは、遊びや散歩など何かをしたいのに、あなたがその欲求を満たしくれないからかもしれません。

愛犬がため息をついているときの表情をよく観察し、AKCが発表しているような目を見開いた表情ならば、犬はフラストレーションを感じているのかもしれません。

まとめ

犬のため息は、私たちと一緒でごく一般的なものです。「ため息をつくと幸せが逃げる」といわれたり、ため息を吐く様子は、いかにも疲れて辛そうでマイナスのイメージを抱いている人も多いでしょう。

しかし、バランスが崩れた自律神経の働きを回復させようとする機能回復のための体の作用であって、体の機能の面から見ると、ため息はとても役に立つものです。

犬のため息は基本的に心配する必要はありません。ただし、つねにAKCのいうネガティブなため息だったり、呼吸が荒くなったり、喘ぐような声をあげたりする場合は、心臓に問題がある可能性があります。その際は、すみやかに動物病院で診察を受けましょう。

[編集部]