新型コロナウイルスの影響はこんなところにも

太鼓判ブリーダーが猫たちとの暮らしをご紹介。ほのぼのした日常やブリーダーならではの話など、いろいろな日常をお届けします。今回は、メインクーンのブリーダーCattery Amangroupの阪根美果さんです。

今年は愛猫のカルーソと我が家出身のラファエル君とを連れて、キャットショーに全国を回っていました。北海道、東京、栃木、静岡、名古屋、大阪、福岡などいろいろな場所に行きました。キャットショーは5月に始まり、翌年の4月で1シーズンです。

本来ならいまの3月と4月は毎週のようにキャットショーが開催され、最後のポイントを獲得する時期なのです。しかし、今年は新型コロナウイルスの影響でほぼすべての日程が中止となり、あっけなく幕を閉じようとしています。3月には名古屋、4月には博多と遠征もありましたので飛行機や宿泊先も予約をしていました。キャンセルの連絡を入れた際には、旅行会社の方、ホテルの方が「仕方がないことだけど、このままでは経営を続けることが難しくなる」と嘆いていました。いつまで続くのか先が見えず、本当に大変なことだと思います。

少し前にトイレットペーパー等のデマで大変なことになっていましたが、そのためにネットのショッピングモールの配送が大混乱になったそうです。トイレットペーパーは1個が大きいので、ひとりの人が大量に頼むとトラックに3軒分くらいしか載せることができず、配送が麻痺状態になったとか。私も猫のトイレ用にペットシーツを頼んだのですが、待てど暮らせど届かない。結局、在庫もなくなり、近くのドラッグストアで購入しました。

WSAVA(世界小動物獣医師会)のアドバイス

しかし、ペットシーツも紙製品ということで、在庫が少なくなっていました。必需品なので、欠品は本当に困ります。デマのおかげでほかの商品の在庫がなくなることや、それ以外にも影響が出ています。誰がそんなデマを流すのか。インターネットの普及で便利になった反面、誰もが簡単に情報を流すことができる時代になりました。ですが、間違った情報は混乱を招くことにもなり、迷惑でしかありません。内容を把握せず、安易にシェアすることも問題です。新型コロナウイルスの情報もそうですが、私たちは安易に情報に踊らされるのではなく、冷静に判断し行動をしなければなりませんね。