気になるニオイを消し去り、ウイルスまでも一刀両断するオゾンのパワー

コスパも高く、安全に使える家庭用のオゾン発生器「オゾネオ」がスゴい!!

[2016/11/28 06:05 | 藤山哲人]

ペットのトイレのニオイや冬場のブーツの蒸れたニオイ、結露で湿ったサッシまわりのカビ臭さなど、家の中には冬場でもニオイが気になるところがたくさんある。コレが梅雨や夏になったらなお酷く、家中に汗やカビ臭さが蔓延するなんてコトも。あ、あとシンクの生ゴミも強烈で、ときにはリビングまでニオイが漂ってきたり……。

日立マクセルの「オゾネオプラス」(MXAP-APL250)。3~16畳の部屋に置いて使うタイプ。市場価格は、2万円前後とリーズナブル
ボクのトイレもニオイがしないぞ!? あれれ? と定吉くん

そんなニオイ問題をズバッと解決してくれるのが、じつは昔から使われているけれど、「イオン」系に押されて、最近名前を潜めていたオゾンを使った消臭器。その中でも日立マクセルの「オゾネオ」をオススメしたい。その理由は、コストパフォーマンスの高さと手軽さ、そしてオモシロさにある!

オゾンって危険なものじゃないの? それはまったくの誤解です!

オゾンと聞いて「それって危なくない?」と思うヒトがいるかもしれない。地球温暖化で頻繁に出てくる「オゾン層破壊」なんて言葉がイメージを悪くしているのかも!? 地球の上空はオゾンの薄い膜で覆われていて、太陽からの有害な紫外線を防止してくれている。だから逆にありがたい存在なのだ。怖いのはひと昔前までスプレーやエアコン、冷蔵庫などで使われていた「フロン」。これはオゾンの膜を破ってしまうため、現在ではフロンを使った製品はほとんど姿を消している。もしかしたら、オゾンとフロンがごっちゃになってしまっているのかもしれない。

オゾンは身近でも多く使われていて、ペットショップや宿泊施設、ケアセンターや病院などで、除菌・消臭などに活用されている。これらの施設では、業務用の濃いオゾンを発生できる装置を使っている。使用中は部屋を閉め切り、除菌・消臭効果を高めて、短時間で終わらすためだ。

ボックスティッシュほどの大きさで、ちょっとしたところに置ける。カラーバリエーションは、ブラックとホワイトがあり、シンプルだけど曲線で構成されたボディがプリティ♪

また、一般的な工場では、除菌などで頻繁に使われる塩素(プールの独特のニオイの元)だが、生鮮食料品や肉や魚の加工工場では、食品に塩素が付くことを嫌い、オゾンで部屋全体を除菌・消臭したり、オゾンを水に溶かしたオゾン水で食品を洗ったりしている。そう、オゾンは少し時間を置くと自然消滅して酸素に戻るため、オゾン水で洗ったものを口にしても健康上問題ないのだ。

通常は16畳の部屋にも対応できるパワーだが、電源ボタンを長押しするとLowモードになり、風呂場の脱衣所や玄関といった狭い空間でもオゾンが濃くならないようにできる

ただし、濃いオゾンは、ヒトやペットに有害となる。これは空気中の二酸化炭素と同じで、閉め切った部屋でガス・石油ヒーターを使っていると、二酸化炭素が蔓延して濃くなってしまい有害になるのと同じこと。「オゾネオ」は業務用ではなく、家庭で使うことを前提としているので、除菌・消臭を終えるスピードよりも安全性を重視した、薄いオゾンしか出ないようになっている。また、最近の住宅は高気密住宅になっているが、同時に建築基準法で定められた換気基準(だいたい2時間で部屋全体の空気が入れ替わる)を満たす必要があるので、長時間運転していてもオゾンが充満して高い濃度になることはない。

リビングなどで使っていれば、オゾンが高濃度になることもなく、安心して24時間運転できる

スイッチを入れるだけでニオイが消える摩訶不思議

人間の感覚器の中でも鈍感な部類に入るのが、嗅覚。慣れていないニオイは敏感に感じるが、慣れてしまうとニオイを感じなくなる。だから、消臭関係のレビューをみなさんにお伝えするのは、スゴく難しい(笑)。

とくにペットと一緒に暮らしている家庭は、ペットのトイレのニオイにも鼻が慣れてしまっているので注意したい。「ウチの子は臭わないわよ♪」なんてことはない。家族の誰かが出かけたときは、必ず帰宅後にペットのニオイをチェックしてもらうといいだろう。

測定器なしで消臭効果の効き具合を確かめられるのは靴箱だ。とくに冬場の女性用ブーツは、スゴいニオイだという(笑)。販売店やメーカーで消臭機器の利用先を聞いてみると、たいてい「女性用のロッカールーム」が上位に食い込んでくる。冬場の靴箱の消臭用に買い求めるヒトが多いのだとか。

効果を確かめるために、靴箱の中にオゾネオを入れて高濃度オゾンで2時間消臭してみた

そこで今回は、オゾネオを使用前の靴箱のニオイと、オゾネオで消臭後のニオイを比較してみた。結果がわかりやすいように、オゾネオのスイッチを入れたまま2時間靴箱を密封。業務用のように高濃度のオゾンにしてみた。

うぉ! 驚くほどニオイがなくなってる。臭くない靴箱っていったい……

結果は一目瞭然。ん? 一嗅瞭然? 消臭前は革とカビ臭さと、油のようなニオイが混じった靴箱独特のニオイで充満していた。しかし、オゾネオでの消臭後は、え?マジで!? というぐらいニオイがしないのだ。靴箱を開けた瞬間は、確かに少しオゾンのニオイがするのだが、すぐにそれも消えて靴箱はほぼ無臭状態に。ちょっとしたマジックショーだ。

次にふだん使いで試したのが、ウチで飼っているマルチーズの定吉くんのトイレ消臭。どう? かわいいでしょ? 定吉♪(笑)

しかも、このトイレは風呂場の脱衣場に置いてあり、そこには洗濯機を設置。雨が降ったりすると、ここで部屋干しなんかもするので、ウチで一番カビ臭い場所なのだ。

定吉くんのトイレ。オゾネオ設置でおしっこ臭が一掃された!
4時間と8時間のタイマー運転ができるので、寝ている間などに消臭なんかもできる

みんなが寝ている時間に8時間運転してみた。翌朝ニオイをチェックしてみると、カビ臭さもまったくなし。定吉くんのトイレのおしっこ臭がまったくしない!

ヒトやペットが直接オゾンを吸い込まないように、人感センサーが搭載されていて、本体前にいる場合は、自動で電源が切れるようになっている。安全!

今度はリビングで使ってみたが、いつも長く過ごしているリビングだけに鼻が慣れてしまっているようで、これまでの実験のような劇的な違いは嗅ぎ分けられなかった。とはいえ、いつもとは違う空気感は感じられる。なお、寒くなったのでコタツを出してきたのだが、まだあまり使っていないので中はそれほど臭わない。シーズン中は、コタツ内の消臭にも使えそうだ(ただし、消臭中は定吉くんが中に入らないように立ち入り禁止にしないとね!)。

オゾンがニオイを消すしくみを解明!

オゾネオがニオイを消す実験で消臭効果がわかった。でも、そのしくみにウサン臭さを感じる人も多いだろう(我ながらうまいっ! ざぶとん5枚!)。なので、ここでは「なぜオゾンがニオイを消すのか?」について説明しておこう。

理系のヒトが読んじゃうと、オゾネオがほしくなっちゃうことが確実なので、読まないほうがいいかも(笑)。

さて、二酸化炭素は化学記号で書くと「CO2」となる。これ、けっこう有名なキーワード。酸素もポピュラーで「O2」なんて書く。オゾンは酸素にスゴく近い「O3」って記号になる。これは。酸素の分子が3個くっついた状態を示しているけど、スゴく不自然な状態で、スキあらば「O」を1個投げ捨てて、安定している「O2」の状態に戻りたいのだ(オゾンさん談)。

その一方で、捨てられちゃった「O」は、これもまた不自然な状態なので、誰かにくっつきたい。そこで手近なものにくっついて、安定しようとする。これが「酸化」という現象。ワインの封を開けておくと酸化して酸っぱくなったり、鉄を長時間放置しておくと酸化して錆びる。それ以外にも、カーペットやカーテン、衣服など、とにかく身のまわりのモノは、だいたい酸化すると言ってもいいだろう。

酸化のイメージ

酸化は化学変化の一種なので、物質に「O」が1つ取りつくだけで、「酸化○○」という別の物質に変わってしまう。これはどういうことかといえば、「酸化」がつかなかった場合はニオイを発する物質だったものが、「酸化」したとたん、ニオイを出さない物質に変化するということ。すべての物質がニオイを発しなくなるわけではないが、酸化前後では物質の特徴が変わってくるのだ。

もうひとつのオゾンの特徴は、有機物と呼ばれる物質のつながりを“スパスパ切れる刀を持っている”という点。お伝えしたように、「CO2」や「H2O」という物質は、とてもピュアな状態のもの。でも、実在する水には、不純物がいっぱい入っているし、水と呼んでいる水道水には消毒用の塩素やらが含まれている。このように実在する物質は、ピュアな物質が複雑に絡み合った有機物という状態になっている。

世の中には、100種類ほどある元素記号以上にいろんなニオイがあるのは、複雑な有機物だから。ペットのトイレ臭は、アンモニア(NH3)と書いちゃう場合もあるけど、じつはアンモニアをベースとした有機物なのだ。

その有機物をつくるうえで、重要になるのが「C」という物質。「CO2」は「2酸化」「炭素」なのでご存じのように、「C」は炭素ということ。複雑につながっている有機物だけど、じつは「C」が架け橋になって異なる物質がつながっていることが多いのだ。そして、オゾンさんが持っている刀は、この「C-C」間をスパスパ切りまくるという性質がある。

有機物の「C」を切って分割するイメージ

つまり、オゾンさんは「またつまらぬものを切ってしまった……」と、次々と有機物を細かく分解していくのだ。さらに先ほど紹介したオゾンさんの酸化作用も合わさって、どんどん物質は変化し、最終的にほとんどが「CO2」と「H2O」になってしまう。この結果、二酸化炭素と水になるというわけ。

これがオゾン消臭のしくみと安全性の秘密なのだ。

ただし、ひとつだけ使用上で注意したほうがいいのは、活性炭式の消臭&空気清浄機を使っている場合。活性炭は字のごとく炭素「C」を使った消臭なので、オゾネオを併用すると、ともに効果が弱くなってしまう恐れがある。なぜなら、オゾンさんは、大量の「C」を見つけては分断したり、酸化させようと躍起になってしまうから。その一方で、活性炭のほうも、あとからあとからワサワサやってくるオゾンに対応するため、機能が弱まってしまうのだ。

オゾネオでウイルスや菌も除去できる!!

さて、オゾンのスゴいところが、もうひとつある。これから迎える冬と、梅雨のジメジメした時期だ。オゾンは有機物を次々に断ち切って物質を変化させると説明したが、これはウイルスや菌に対しても有効という点だ。

たとえば、ウイルスならタンパク質で囲まれているので、まわりには必ず「C」で結合された有機物がある。オゾンはコレをズバズバ断ち切るので、しばらくするとウイルス表面にわずかな穴が開く。すると、まるで水の入った風船のように、ウイルスが破裂して除去されてしまうのだ。

ウイルスが除去されるイメージ

いまの季節は予防接種を受けている人も多いと思うが、薬のようにウイルスの特定の突起に取りついて形を変え、ヒトが感染しないようにするのと異なり、オゾンはウイルスそのものを破壊するので、ウイルスは耐性を持つことすらできなくなる。この効果は菌に対しても同様だ。

第三者機関による実験結果によれば、オゾネオを使うと、これらのウイルスや菌を検出不能なまで除去できるという。

オゾネオプラスの除菌・ウイルス・消臭試験の結果

とくにエアコン暖房を使っている人は、部屋の空気が乾燥しやすく感染しやすいため、オゾネオで空気中に浮遊するウイルスや菌を除去し、予防するといいだろう。加湿器も併用すれば、まさに鬼に金棒だろう!

ファンがないのに風が出る! 驚くほど静かなオゾン発生器

さて、何より筆者が気に入ってしまったオゾネオだけに、その効果やしくみ、安全性などを読んでほしくなった人多数(笑)。さらに畳み掛けるのがオゾネオの静かさだ。

空気清浄機やイオン発生器の類は、発生したイオンを空気に乗せて部屋全体に広がらせるために、ほぼ100%ファンがついている。しかしオゾネオには、ファンがない!

オゾネオの中身はほとんど空っぽ(笑)。しかも、ファンを持っていない
ファンがないのに風が出ているのを動画でご覧あれ

しかし、ファンがないのに風が出る! え? じつはこれ不思議な物理現象のひとつで、イオン風と呼ばれるもの(大学などで詳細を研究中だったりする)。オゾンの発生ユニットが「多重リング式コロナ放電」という、ちょっと特殊な形状をしていて、特許化されている技術なのだ。

画びょうの針のような先から、小さな小さな雷が発生する
雷は必ず円状のリングに落ちる。そのときに発生するイオンの影響で微風が生まれるとか

だから、一般的な発生器を寝室に置くと、パソコンのファンのような音が終始鳴っていてうるさい。しかし、ファンのないオゾネオは無音で風を出し、部屋全体にオゾンを拡散してくれる。耳がいい人だと、「チーーーーッ」という、ごく小さい音が聞こえるかもしれないが、安眠を妨害することはないと言い切ってもいいだろう。

消臭・除菌のトレンドはオゾンに塗り替えられるかも!?

消臭の主流となっている、もうひとつの方式が、スプレー式の消臭剤。とくに業務用として効果が高いとして使われている「次亜塩素酸系」や「二酸化塩素系」がポピュラーだ。しかし、いずれも塩素を含んでいるため、ニオイを分解したあとに、床や家具に塩素が残留してしまう。人間にとって少量なら問題ない残留塩素だが、ペットへの影響が問題視されつつある。このあたりは、今後出てくるであろう第三者機関の実験結果に注目したい。それまで安全性は、白に近いがグレーゾーンといえるだろう。

さて、ここまで見てきたオゾン消臭・除菌効果は、実験結果からも理屈からも有効なのがわかっている。安全性に関しても、濃度にさえ注意すれば、有害な残留物質もなく、高い安全性を確保できるため、将来性はかなり有望だ。ただ「イオン」もここまで普及してきただけに、ガラリとオゾンに変わることはないだろう。それでも除々にオゾンの消臭・除菌に流れが変わりそうなのは確かだ。

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ファンを使わずに風を出し、さらにはオゾンも放出できるという技術を引っさげ、業務用で培ったノウハウをいち早く民生用として小型化&安全性に配慮したオゾン発生器を実現した日立マクセル。おそらくオゾンのパイオニアとして、この業界を牽引するのは確かだろう。

プロの現場でも活躍するオゾネオ

ペトハピの太鼓判ブリーダーでもある、Cattery Amangroupでもオゾネオが活躍している。阪根さんによれば、目的は2つあるとのこと。

まずは除菌。とくに乾燥する時期は、免疫力の低い子猫が風邪をひいたり、感染症にかかる可能性が高まる。また、湿度が高い梅雨時などは、メインクーンのような長毛種は被毛が厚いため、湿気を被毛の内部に貯めやすく、カビ菌等による皮膚病も心配とのこと。そうした事情があり、湿度管理とともにオゾンで除菌・ウイルス除去をしている。

次に消臭。猫は自分でグルーミングするくらいキレイ好き。しかし、おしっこのニオイは犬よりもかなり強く、来客の際に嫌なニオイがしないかと気になる。そのため、猫の部屋を中心にしてリビングでもオゾンを使っているとのこと。これまでは、次亜塩素酸水を噴霧していたのだが、はっきりとした効果を実感できなかったという。

そこで、オゾンを導入したところ、ペットのニオイだけでなくルームフレグランスの香りまで無臭になったのには驚いたそうだ。オゾネオは低濃度オゾンなので人間にもペットにも安心。さらに動作音もしないし、電気代もほとんどかからないので、一年中活躍してくれそうで楽しみにしているとのこと。

(協力/日立マクセル)

[藤山哲人]