猫の爪にはご用心

わが家にいる猫は長毛種のメインクーンです。カラーによって毛質が違うので、毛玉ができやすい子とそうでない子がいます。

ただ、どんな子でも季節の変わり目などには、抜け毛が多くなるので、毎日のブラッシングは欠かせません。手を抜いてしまうと、あちこちに毛玉ができることになります。

先日も抜け毛が気になり、愛猫のブラッシングをしていました。毛玉を見つけたので解そうとしましたが、なかなか手強くブラシが引っかかってしまいました。愛猫は痛かったのか、私の手に猫パンチをしました。

伸びていた爪が私の右手の手首に引っ掛かりました。すると、次の瞬間、噴水のように血が噴き出したのです。愛猫の爪が私の手首の動脈を傷つけたようです。

その血はすぐには止まらず、Tシャツだけでなく、履いていたズボンや靴下も血まみれ。床にも血が滴り落ちていました。まるでドラマで見る殺人事件現場のようになっていました。

とにかく止血しなければと、近くにあったティッシュペーパーで傷口を圧迫しました。どんどん血で染まっていきましたが、5分程度で出血が止まりました。

「あぁ、よかった」と思いながら傷口を見ると、蚊に刺された跡みたいな傷でした。猫の爪は鋭く、皮膚を通り抜け血管に穴を開けてしまったようです。

こんな小さな傷口なのに、なぜあんなに出血したのか。それは開いた穴が動脈であったため、噴水のように血が噴き出したのでした。

それにしても、出血の多さには驚きました。愛犬も血で染まったズボンのニオイをクンクン嗅いでいました。「これはなんだ?」と思っていたのかもしれません。大事に至らず良かったです。

今後はもっと、爪切りの周期を短くしようと思いました。侮れないぞ、猫の爪……。みなさんも猫の爪にはご注意ください。