野生動物の賢さに猫たちも驚いた!

わが家の周辺にはサルの群れがいて、3~4カ月に1度だけ裏庭に姿を現します。今までは石畳の上で日向ぼっこをしたり、2匹で毛繕いをする姿を見ただけでしたが、今回は違いました。

登場したのは何組かの母子で、背中にしっかりとしがみついている子ザルもいれば、楽しそうに走り回っている子ザルもいます。

しばらくすると、1匹の雌ザルが栗の木に登り始めました。何をするつもりなのかと思い見ていると、栗の実がしっかりと付いている枝を、いとも簡単に「ポキン」と折ったのです。

そして、その枝を口にくわえて地上に降りて、なんと栗のイガから栗の実を出そうとしているのか、石にたたきつけ始めたのです。

何度も何度もそれを繰り返し、最終的に栗の実を出すことに成功。子ザルたちは嬉しそうにそれを食べ始めました。さらに驚いたのは、しっかり皮をむいて食べていること。その賢さに驚きました。

さすが、人間の祖先であると言われるだけありますね。何度もその行動を繰り返し、栗の木の3分の1くらいの枝を折ってやっとお腹が落ち着いたのか、山へ戻っていきました。

その様子をじっと見ていたのが、わが家の猫たち。1階にいる猫たちの部屋からは裏庭が見渡せるので、窓際に全員集合して見ていました。サルたちもわが家の猫たちに気付いていましたが、気にしているのは最初だけ。

ここまでは来れないと思ったのか、その後はまったく気にする様子はありませんでした。猫たちはというと、ただただガン見。「あれはなに?」という感じでした。

今までサルの群れが表れた場所は、猫たちの部屋からは見えないので、サルの姿を間近で見たのは初めてのことだと思います。

昨年より栗の実が多く付いていて、収穫を楽しみにしていたのですが、かなりサルたちに食べられてしまいました……。

でも、農作物を荒らすよりは、わが家の裏庭の栗で満足して山に帰ってくれるなら、まあいいかと思ったのでした。それにしてもサルは賢いなぁ。