毎年タケノコ収穫期とともに現れる「森からの訪問者」
例年であれば4月に入ってすぐにニョキニョキと出てくるタケノコですが、今年は3月下旬の気温変動が影響したのか、なかなか出てきませんでした。4月7日になってやっと3~4本の収穫。「やっと出てきた」と思ったとたんにわが家の庭に現れたものが……。

それは鹿の群れです。外出してあたりが暗くなるころに自宅に戻ったのですが、クルマを駐車場に入れる際にバックミラーを見ると何やら動くものが。よく見ると鹿の群れです。駐車場に5頭。そして、駐車場から続く石段の上に5頭。合計10頭の鹿がいました。
クルマを停めて外に出ると、鹿たちは静止したまま私のことをジッと見ています。私の動きを探っているようでした。しかし、私が石段のほうに歩き始めると、一斉に走って山に帰っていきました。
私は「タケノコを食べに来たな」と思いました。案の定、庭に少しだけ頭を出していた4~5本のタケノコの先端が、みんなかじられていました。おいしいものは鹿もよく知っていて、ちゃんとこの季節になると群れで山から下りてきます。夜8時~0時は鹿たちの夕食時間になっています。
これからの数日間は、私と鹿たちの「タケノコ争奪戦」が繰り広げられることになります。少し出てきたタケノコを見て「明日収穫すればいいや」「これくらいなら鹿に見つからないだろう」は通用しません。そこで収穫しなければ確実に鹿に食べられてしまいます。
毎朝、タケノコをチェックして、夕方までには収穫をする。これがしばらくの私の日課です(笑)。 さてさて、今年はどれくらい収穫できるでしょうか。出てくるタケノコの量が少なければ、鹿との争奪戦も激しさを増します。
タケノコよ、どうかたくさん出てきてください。