「しがらき駅前陶器市」に行ってきました!!
信楽で第32回「春のしがらき駅前陶器市」(4月29日〜5月6日)と第20回「 信楽作家市」(5月2日〜5日)が始まりました。会場は信楽駅前広場や県立陶芸の森など。毎年この時期は町全体が渋滞するほどの賑わいですが、今日は雨ということもあり、空いているかもしれないと思い、買い物ついでに立ち寄ってみました。
信楽駅前には巨大なたぬきのオブジェがありますが、実は季節ごとに衣装が変わります。現在は朝宮茶の茶摘み衣装に衣替えされていました。駅前広場には陶器店や地元の飲食店が並び、落ち着いた雰囲気の中でゆっくり見て回ることができました。

信楽焼には、猫をモチーフにした器や置物が数多く見られます。これは信楽焼に限らず、日本の陶芸全体にも共通する傾向です。そこにはいくつか文化的な背景があるようです。
まずは、縁起が良い存在だから。日本では招き猫に代表されるように、猫は古くから「福を招く存在」とされてきました。商売繁盛や家庭円満の象徴として親しまれ、日用品や器のデザインにも多く取り入れられてきました。そのため、毎日使う器や置き物のモチーフとしても選ばれやすくなっているそうです。
また、弥生時代にはすでに猫が存在していたとされ、人々の暮らしに寄り添う身近な存在でした。そのため、作り手にとっても感情移入しやすく、愛猫をモチーフとして作品に表現するケースも少なくありません。
さらに猫は、夜目が利き、静かに動くことから神秘的な存在としても語られてきました。妖怪や神話のモチーフとして登場することも多く、可愛らしさと不思議さを併せ持つ点が、物語性のある陶芸作品に向いているとも言われます。
造形的な面でも、丸い顔や尻尾、座ったときのシルエットなど、猫はシンプルな線で表現しやすい特徴を持っています。豆皿や箸置きのような小さな器でも「猫」と分かるデザインが成立するため、陶器との相性は非常に良いといえます。
こうした背景もあり、猫モチーフの陶器にはどこか「ゆるくて温かみのある雰囲気」を持つものが多く、見る人を癒したり、くすっと笑わせたりする効果を狙って作られているとか。陶器の素朴な質感と猫の柔らかなイメージが調和している点も人気の理由でしょう。
これらの文化的な背景を知っていると、信楽焼など陶器の猫たちを見る目が変わりそうですね。より自分に合う陶器を選ぶ楽しさも広がりそうです。機会があれば、ぜひ信楽の陶器市にも足を運んでみてはいかがでしょうか。


