【編集興記】世界一背の高いグレート・デーンのケビン、ギネス記録達成の数日後に死去
ギネス世界記録は、存命中で世界一背の高い犬として認定されたグレート・デーンのケビンが、認定後に死亡したと発表しました。
ケビンはアイオワ州で暮らすオスのグレート・デーンで、体高約97センチ(3フィート2インチ)、後ろ足で立ち上がった時の身長は約2メートル(7フィート)の堂々とした体格でした。
認定後に病気になり、予定外の手術を受けたあとに死亡してしまったようです。まだ3歳の若さでした。
グレート・デーンはドイツ原産の犬種で、「優しい巨人」ともいわれるように温和な性格の超大型犬です。アイリッシュ・ウルフハウンドと並んで、もっとも体高がある犬種のひとつでもあります。
グレートデーンの平均的な体高は約76センチ(2フィート6インチ)なので、いかにケビンが大きかったのかわかると思います。
ちなみに、ケビンの前の記録保持者は、テキサス州出身のオスのグレート・デーン、ゼウスでした。体高が1メートル(3フィート5.18インチ)を超える、ケビンよりも大きな犬でした。残念ながら、彼は昨年亡くなりました。年齢はケビンと同じ3歳でした。
偶然ですが、史上もっとも背の高い犬もゼウスという名前のグレート・デーンでした。ミシガン州出身で、体高111.8センチメートル(44インチ)で、後ろ足で立ち上がったときの身長は2.4メール(7フィート4インチ)あったといいます。2014年に5歳で亡くなりました。
大型犬・超大型犬は短命で、グレート・デーンは7~10年とされています。犬の平均寿命は過去数十年で延びてきました。一説には過去40年で1.5倍程度に延びたとされています。
これは改善された栄養(フード)、獣医学の進歩など、生活環境が主な要因です。小型犬の平均寿命は15年以上と寿命の延びは顕著ですが、大型犬は小型犬ほどの変化はありません。
それにはいろいろな要因が関与していると考えられています。大型犬は成長が速く、骨や関節にかかる負担が大きいため、関節などの問題が発生しやすく、また心臓病やがんのリスクも高いです。
飼い主にとって、3歳で愛犬を失うのは本当に辛い出来事です。ペットは私たちの4倍のスピードで年を重ねていきます。その生涯は人間よりもずっと短いのです。時の流れのまま過ごしているとあっという間に旅立ってしまいます。
亡くなってから後悔するのではなく、愛するペットとともに「今をどう生きるのか」を考えることが大切です。ペトハピでは、ペットの一生を大切にすべく「ペットの終活」を奨励しています。あわせてご覧ください。