【猫飼いTIPS】猫の甘噛はなぜ起こるのか。どう対処すべきか?
猫を撫でていると、猫があなたの手を噛み始めことがあると思います。「なぜうちの猫は私を噛むのだろう」と多くの飼い主は不思議に思うでしょう。これは「甘噛」とも呼ばれ、猫が愛情表現や遊びの一環として行う軽く噛む行為のことです。
今回は、なぜ猫は甘噛をするのか。そして、愛猫が甘噛をしたときにどのように対応すればよいのかを考えます。
猫の甘噛とは
猫の甘噛は、愛撫誘発性攻撃行動とも呼ばれるように、撫でていたら急に咬むことを指します。恐怖心や防衛本能、縄張り意識に関連した過度に攻撃的な咬みつきとは異なります。
猫の甘噛は通常、皮膚を損傷したり出血したりすることはありません。はじめのうちは飼い主の手を舐めることから始まり、それば甘噛につながります。リラックスしてるように見えますが、噛むときに体が少しこわばることがあります。
甘噛をする理由
猫が甘噛をする理由についての研究は多くはなく、知られていることのほとんどは推論に基づいています。甘噛は、英語では「Love Bites」といいますが、必ずしも愛情表現のひとつではないこともあります。
それは、猫がその交流を終えたという合図である可能性が高いということです。「撫でられるのはもう結構です」という意思表示しているにもかかわらず、そのまま撫で続けると、猫は咬むまでにエスカレートすることがあります。つまり、猫の甘噛は、飼い主の過剰な愛情の結果かもしれないのです。
猫の甘噛は、グルーミングの一環として無意識のうちに行われることもあります。ある一定時間舐めてから、毛玉などを取るために切歯を使っているのです。また、あなたの手をグルーミングしているのかもしれません。
そして、すべての猫が撫られることを好むわけではありません。さらには、お腹や腰、尻尾など、猫が不快に感じる場所を撫でている可能性もあります。
甘噛されたときの適切な対処法
猫のボディーランゲージを理解することは、今後の再発を防ぐ最善の方法のひとつです。耳が「イカ耳」になったり、唸り声をあげたり、尻尾をパタパタするなど不快の徴候を観察し、それが見られたら撫でるのをやめましょう
例えば、4回撫でたあとに甘噛するのであれば、3回で撫でるのを止めてみます。これが、猫に対しても「これで終わり」というサインになります。もし、まだ撫でてほしいというサインがあれば、再度同じことを繰り返せばよいです。つまり、ずっと続けるのではなく、短時間を繰り返す(インターバル)のです。
また、撫でるタイミングも大切です。眠っていたり、食事やトイレをしているときに撫でるのは避けましょう。彼らを呼んだり、自ら近づいてきた時に触れ合うことをオススメします。そしてm撫でるのは顎の下、頭から首周辺など猫が好む部分です。
猫に甘噛されても、決して過剰な反応をしてはいけません。大きな声で叱ったり、叩いたりしてはいけません。なぜなら、このような行動は猫に対して本当の危険な攻撃性を引き起こす可能性があるからです。
猫に噛まれて傷をおったり出血したら、すぐに傷口を洗って消毒してください。時間の経過とともに、腫れや痛み、赤みが出ることがあります。速やかに皮膚科を受診するようにしましょう。
まとめ
猫の甘噛はよく見られる行動で、猫同士や人間との関係を築くためのものと考えられています。しかし、過度な噛みや本当の咬みつきの場合は対処が必要となることもあります。
猫のボディランゲージを理解し適切な反応をすることで、良好な関係を築くことができるでしょう。