【編集興記】もし突然高額治療費が必要になった場合、支払いが難しい可能性が高い人が約9割!?

ちょっと気になったペット関連のトピックスを、編集スタッフが持ち回りで紹介する“不定期”コーナーです。

ペット保険相談サービス「MOFFME」を運営するWizleapが、犬や猫の多頭飼いまたは犬と猫を多頭飼いしている飼い主を対象に、ペットのお迎え時期に関するアンケート調査を行いました。

まず、現在の飼育頭数については、犬も猫も飼育頭数について1位は「2匹」という回答が最多で半数を超える結果になっていました。猫は「2匹」よりも「3匹以上」のほうが比率が高いことから、多頭飼育は犬よりも猫のほうが多い傾向のようです。さらに、最多飼育数は犬が「5匹」、猫が「12匹」だったようです。

迎え先についての質問に対して、犬で1番回答が多かったのは「ペットショップ」で約43%、猫は「保護や譲り受け」が過半数約65%という回答でした。

また、お迎え時期の間隔は、犬猫どちらも「3年以内だった」という回答が最多でした。猫は同じ日という回答が犬よりも多く、保護や譲り受けでのお迎えが多いという点から、一度に複数の猫を迎えるという人が多いことが明らかになりました。

最後にペット保険相談サービスならではの質問がなされましたが、ペット保険に加入している人は犬が約54%と半数を超えましたが、猫は約40%という結果でした。そのうえで、「もし突然高額治療費が必要になったら?」という質問に対して、約9割の人が支払いが難しいと回答するなど、対策ができていないことが判明しました。

このアンケート結果からは、昨今の多頭飼育崩壊の要因となる危険性を感じました。迎え先におけるブリーダーは、譲渡の際に「時期が来たら不妊去勢をしてください」とするケースがよくあります。そのため、知らないうちに交配していたという危険性は低いようです。

しかし、ペットショップや譲り受けの場合は、避妊去勢が飼い主に任されることが多く、忘れたりしてそのままというケースも見られます。家庭内で繁殖してしまい、みるみる数が増えて飼いきれなって行政に引き取られることになれば本末転倒です。

このアンケートでも、12匹の猫を飼育する人がいたようですが、もし、一般の飼い主で不妊去勢手術をしていなかったら、短時間で大変な事態になることは明白です。

そういった現状を危惧して、環境省も「譲渡された子犬や子猫には、不妊去勢手術を徹底しましょう」と不妊去勢手術の徹底を呼びかけています。

昨今は物価が高騰し、ご多分に漏れずペットフードや用品も値上げの嵐が吹いています。本当に多頭を飼育することができるのかを考えるべきでしょう。そして、多頭であるなら、なおさら不妊去勢手術は必須となります。

また、ペットはいつ突然病気になるのかは分かりません。保険に入って備えるもよし、その分医療費を貯金しておくもよし。医療費が払えなくて手放すというもの無責任で本末転倒です。

多頭飼育だからこそしっかり現実を見据え、万が一に備える必要がある。そんなことを考えさせられたアンケート結果でした。