【編集興記】猫がクルマに入り込んでしまったトラブルは冬だけでなく雨の時期にも。運転前の「猫バンバン」を忘れずに!
ちょっと気になったペット関連のトピックスを、編集スタッフが持ち回りで紹介する“不定期”コーナーです。
JAF(一般社団法人日本自動車連盟)は、猫の日にちなんで、今年1月1日~31日にかけて発生した「猫がクルマに入り込んだことによるトラブル」の救援要請件数を発表しました。
1カ月間で「エンジンルームに猫が入り込んでしまった」と救援要請があった件数は全国で19件。このうち、エンジン始動後に気づき救援要請されたと明確にわかるものは7件だったようです。2016年に日産自動車がSNSを通じて啓蒙活動を行い広がった「猫バンバン」は、今ではドライバーの心得として定着しているようで、年々件数は減少傾向にあるようです。
今年はラニーニャ現象の影響や「最強寒波」が流れ込み、全国的に気温が低かったり大雪になった地域もありました。屋外で暮らす猫たちにとっても過酷な環境だったことでしょう。彼らにとって、暖かく風・雨・雪が入りにくいクルマのなかは恰好の避難場所になります。
これからは、寒さも和らいでくるのでこういった事故は少なくなると考えがちですが、じつはこれからのシーズンのほうがむしろ増加する傾向にあるようです。JAFの発表によると昨年の6月の救援要請は284件で、1月の13.5倍にもなったようです。
この季節は梅雨のシーズンにあたり、1年をとおして降雨量が多い時期になります。猫は水に濡れることを嫌う動物であるため、雨を避けられるクルマへ避難したと考えられます。
猫が入り込んでいることに気が付かずにエンジンをかけてしまうと、猫がエンジンベルトに巻き込まれてしまい命を落としてしまいます。それが要因でエンジンベルトの洗浄作業が必要となったり、千切れたりする要因にもなります。猫の命を守るためにも「猫バンバン」を心がけましょう。
自宅やクルマ周辺で猫の姿を見かけるようなら、乗車前にはボンネットなど、エンジンルーム付近を叩くようにしましょう。ただし「猫バンバン」は万能ではありません。音に驚いてかえって縮こまって出て来ないこともあります。猫の声や気配を感じたらボンネットを開け、なかまで確認しましょう。
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