【犬飼いTIPS】犬はどれくらいの頻度でうんちするのがよいの?
愛犬のうんちについて考えることはあまりないかもしれませんが、獣医学的な観点から見ると、愛犬の健康状態を知る上でうんちは非常に貴重な情報となります。
愛犬のうんちの様子や回数、特定の習慣などを観察することで、健康上の問題にいち早く気づくことができます。今回は、犬のうんちのお話です。
犬は一日何回くらいうんちするの?
一般的に、犬のうんちの回数はライフステージによって異なります。成犬の多くは1日1回ですが、中には1日2~3回する犬もいます。子犬の場合は回数が多く、1日に5回以上出ることもあります。シニア犬の場合は排便の回数が少なく、1日1回かそれ以下になることもあります。
あなたの愛犬は独自のパターンを持っているかもしれませんが、一貫性の変化は、注意する必要があります。いつもは1日1回だったのに、突然3~4回するようになった場合、その背景には理由があるはずです。食事や運動量の変化という単純な理由だけでなく、健康上の問題がある可能性もあるのです。
うんちをするタイミングは?
ほとんどの犬は、食後30分または起床後すぐにうんちをします。この時間帯は、散歩や運動を計画するのに最適な時間帯です。もちろん、犬によってタイミングが異なるので、愛犬にとって最適な時間帯を学びましょう。
フードが完全に消化されるまでに8~12時間かかりますが、子犬はより早く消化します。また、少量の食事であれば早く消化されます。ですから、1日2回の食事を与えている場合、1日に2回程度うんちすることになると想定されます。
うんちの回数から病気の可能性がわかるの?
普段からよくうんちをする子であれば、1日に何度もするのは普通のことかもしれません。同じように、うんちをしない日があっても慌てることはありません。しかし、急に回数が増減するような場合は、医学的な問題が潜んでいることがあります。
うんちの回数が極端に少ないのは健康上の問題がある可能性があります。うんちをしているのに出ていない、またはうんちが通常よりも硬い場合は、便秘の可能性が高いです。
便秘は、脱水症状などのさまざまな問題が原因で起こることがあります。また、ストレスなど根本的な原因を抱えている可能性もあります。勝手な判断で下剤を与えて便秘を治療せずに、動物病院で診察を受けましょう。
うんちのパターンで注意しなければ行けない時は?
たまにうんちの回数が増えたり、出なかったりしても、心配することはありません。愛犬のうんち習慣には、食事の内容や量、頻度、おやつ、運動量、ストレス、家庭のスケジュールなど、いくつかの要因が影響します。
通常のルーティーンに変化があり、それが1日以上続くようであれば、チェックする必要があります。便についても同様で、色やニオイ、硬さに変化があれば、何かが起こっている可能性があります。
正常かどうかわからないときは、日記をつけるなどして回数や量、うんちの状態を記録して獣医師に相談しましょう。
散歩はどのくらいの頻度で行うべきですか?
犬種や年齢によって異なります。しかし、散歩のうんちのタイミングを合わせたい場合は、少なくとも1日2回、食後30分後以降に出かけるのがよいでしょう。
散歩時にうんちをしたら、必ず拾いましょう。道路など公共の場をキレイに保つというマナーだけでなく、ニオイや色、固さなど変化がないかを確認することができるからです。
まとめ
うんちのタイミングは、犬にとってまちまちです。ただし、飼い主のスケジュールにも関係することがあります。一般的には、朝の散歩や夕方の散歩時にするケースが多いようです。
筆者も愛犬(2頭)と散歩するのですが、1頭は一度だけですが、1頭は3回に分けてうんちします。なので、1回しかしないと、「あれ?」という気づきにもなります。
一番大切なのは、愛犬にとっての“正常”を知り、変化がないかどうかをよく観察することです。もし、変化が見られたら、その様子を記録し、動物病院で診察を受けましょう。
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