【犬飼いTIPS】犬のうんちについてのジレンマ

犬を飼い始めてよく話題になるのが、「うんち」についてです。便秘や下痢や寄生虫のチェック、うんちを食べないようにする方法、トイレのしつけなど。

犬のうんちについては、獣医師や飼い主の間でもっとも重要なトピックです。そこで今回は、うんちのトラブルとその対処法について考えてみましょう。

犬は1日に何回うんちをするの?

成犬は、通常1日1~2回うんちをします。1日おきにする子もいれば、1日に3~4回出る子もいて、犬によってかなり差があります。また、食事量やたくさん遊んだとき、環境が変わった場合などによっても異なります。

子犬は頻繁にうんちをする傾向があります。1日に最大5回程度ともされています。通常は食事をして20~30分後にします。このため、トイレのしつけが難しくなりますが、幸いなことに年齢が上がるにつれて徐々にうんちの回数が減っていきます。

うんちの回数が多い

いつもよりたくさん食べると、うんちの回数が増えることがあります。運動すると血流が変わり、腸が揺さぶられるため、うんちが促されることがあります。新しい環境では、別の犬や動物とコミュニケーションをとるために、自分のニオイを残したいと思うようになり、マーキングの行動としてうんちをすることもあります。

うんちの回数が多い原因として、医学的には下痢(緩い便)がよく知られています。これは、ストレスや新しいフード、犬にとって不適切なもの(ゴミなど)を食べたり飲んだりすることが原因である場合があります。膵炎や胃腸炎、寄生虫などの内科的疾患が原因の場合もあります。うんちが通常より軟らかくなったり、液状になったりすることに加え、トイレの回数が増えるため、何度もトイレへ行くようになります。

うんちが出ない

うんちの回数が少ないのは、便秘のせいかもしれません。犬はトイレに行くかもしれませんが、何も出てきません。逆に下痢をしている場合は、うんちが出ていなくてもトイレに行きたくなるため、このような状態になることがあります。

うんちの回数が少ないもうひとつの原因は、食事量が少ないことも考えられます。体調が悪いと食事量が減り、その結果うんちの量も減ってしまうことがあります。食物繊維が少ない食事も、1日の便の回数を減らす原因のひとつです。このような食事は「低残渣食(ていざんさしょく)」と呼ばれることが多く、便の量が少なくなります。

理想的なうんちとは?

うんちはいろいろな色や形をしていますが、基本的には茶色が正常とされています。黄色、オレンジ、緑色がかったうんちは、行動に問題がなければ正常であると思われます。

赤や黒のうんちは、血が混じっている可能性があるため少し注意が必要です。治療せずに病気が悪化するのを防ぐために、できるだけ早く動物病院で検査をしてもらう必要があります。

まとめ

うんちについて気になることがあれば、サンプルをとり、獣医師に見せましょう。特にウンチの中に虫がいる可能性がある場合は、この方法が大切です。ペットが一度下痢をしたとしても、そのあと改善して問題なく生活している場合は、様子をみてもよいかもしれません。すぐに動物病院に行けない場合は、犬用のプロバイオティクスや胃腸薬を与えることで、状態が改善する可能性もあります。

便秘ぎみの場合は、水を多めに与えたり、缶詰を選択肢に加えたりして水分摂取量を増やしてください。便秘が2日以上続くようであれば、獣医師の診断を仰いでください。

うんちの問題が何であれ、たとえ症状が軽い場合やすでに症状が良くなっている場合でも、獣医師にアドバイスをもらって損はありません。うんちの問題は、すぐに悪化するものもあるので、早く治療を開始すればするほど、愛犬はより早く改善することができるでしょう。