あなたは同行避難をきちんと理解し、その準備をしていますか?

みなさんは、愛犬や愛猫との同行避難の準備をしていますか?

アイペット損保は、犬・猫(以下、ペット)の飼い主2214名を対象に、ペットのための防災対策に関する調査を実施し、その結果を発表しています。

ペトハピでも、これまでにも同行避難に関する情報をお届けしてきましたが、世の中では同行避難にはまだまだ課題が残ることが浮き彫りになっています。

ペットのための防災対策を「している」飼い主は6割にも届かず

ペットの防災対策として何をしている?

犬の場合は、基本的なしつけをしているという回答が第1位に。日ごろから「待て」や「おすわり」などのしつけをしている飼い主が多く、その一方で、猫飼育者は「特に対策をしていない」という回答が6割弱おり、「クレートやケージに入れることに慣れさせている」「ペット用の防災グッズを揃えている」という対策が同率1位になっています。

きちんとクレートに入れないと避難所で過ごすこともできませんので、苦手な子の場合は日ごろからトレーニングをしておきましょう。また、犬の場合はムダ吠えしないように外でしかトイレができない子は室内でできるように、こうしたトレーニングをしておく必要もあります。ほかにも、ワクチン接種やノミ・マダニ対策、避難ルートの確認などもお忘れなく。

現時点で備えているものは何?

「ペット用の防災グッズをそろえている」という回答の中では、「フ―ド(おやつを含む・飲料水」が9割を超えています。救援物資が届くまでに時間がかかることもあるので、目安として7日分用意することが望ましいと言われています。療法食や薬を服用している場合も同様に備えておきましょう。また、持病などがある場合には、既往症や健康状態、かかりつけの動物病院などの情報がわかるようにしておくのが大切です。

ペットの飼い主なら読んでおきたい「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」

東日本大震災から6年、熊本地震から間もなく1年が経とうとしています。どちらの震災でも数多くの命が失われ、そして家族と再会できずに保護されているペットもたくさんいます。先日のジャパンキャンピングカーショー2017でも同行避難に関する企画が実施されていましたが、防災への意識や関心を高める活動は各地でいろいろ開催されています。ぜひ、そうした場にも参加してもらえればと思います。

環境省が発行している「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」

また、東日本大震災等の経験を踏まえて、環境省が「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」を作成し公表しています。そのなかでペットとの同行避難を推奨していますが、そのことを知っている飼い主は3割未満という結果が出ています。こちらからダウンロードできますので、ペットを飼い始めたばかりの人はぜひご覧になってください。

同行避難に関する調査結果

「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」に関する調査結果

さらに、お住まいの自治体の同行避難対策をチェックしておくといいでしょう。そうした情報もチェックしつつ、備蓄品やしつけなど、日ごろから備えておくことが大事になります。

最寄りの避難所に関する調査結果

【調査概要】
調査対象:全国の犬・猫飼育者2214名(犬飼育者:1212名 猫飼育者:743名 犬猫飼育者:259名)
調査期間:2017月1月24日~26日
調査方法:インターネットによるアンケート(複数回答可)を実施