ペット関連のブースも充実した「ジャパンキャンピングカーショー2017」

[2017/02/07 6:01 am | 編集部]

「ジャパンキャンピングカーショー2017」が2月2日(木)から5日(日)まで幕張メッセ国際展示場ホール・本館1~4ホールで開催されました。

今年は過去最多の300台を超えるバラエティに富んだキャンピングカーが集結し、ペット関連の初めての企画展も開催。愛犬とお出かけしたくなるクルマ、ペットの暮らしに役立つ企画展も充実しており、キャンピングカーに興味のある人だけでなく、例年以上にペットオーナーにも楽しいイベントとなっていました。ここでは、ペットオーナー向けのイベントレポートをお届けします。

バラエティに富んだキャンピングカー300台が集結
バイクまですっぽり収納するトイホーラーと呼ばれるトレーラー
近未来的なトレーラーも展示されており注目を集めていました
本格的なキャンピングカーもズラリ。こちらの車両価格は1790万円……!

キャンピングカーといえば、“本格的なアウトドアレジャーを楽しむクルマ”のイメージがあるかもしれませんが、ふだん使いのできる軽自動車やミニバンベースのキャンピングカーなどのライトユーザー向けのラインナップも増えています。

ハイエース スーパーロングをベースにしたスーパーオートバックスのキャンピングカー。スーパーオートバックス 東京ベイ 東雲/かしわ沼南/NAGOYABAYの3店舗での販売
けん引免許も不要で市販の小型車にも連結可能ということで、注目を集めていた軽キャンピングトレーラーのコロ
かわいいデザインで注目を集めていたSpinach CAL LOOK。ベースはスズキ エブリィの軽キャンパー

愛犬と一緒に来場されていた人に話を聞いてみたところ、「車中泊できれば旅館やホテルの予約を気にせず、自分たちのスケジュールで旅行に行けるから」「クルマの購入を考えていて、どうせならアウトドアも楽しめるクルマがいいよね、と妻と話をしていて」など、ライトユーザーの人も多く来場していました。

こちらは愛犬仕様の軽キャンパーで、その名も「愛犬くん」。スズキ エブリィがベース車両で、走行充電システムやソーラーパネルなどを装備。参考価格は246万4380円(諸費用等別途)
なんと愛犬の専用洗い場まで用意されています
助手席を倒すとケージを置くことも可能
いろいろ収納できるキャビネット
2000Wのインバーター
「でかけよう!Hondaと一緒に!」をテーマにしたホンダのブース
ホンダは4車種を展示。写真はペット用のオプションを装備したステップワゴン Modulo X Honda Dogバージョン
ペットフロアクッション、ペットシートプラスわん、車外飛び出し防止リードなど、愛犬用のカーアクセサリーなどを装備
肉球のデザインがかわいいペットキーカバー

ほかにも「大型犬だと電車で移動するのは難しいので、車内を広く使えるクルマが必須です。そろそろ買い替えを検討しているのでチェックしにきました」「高齢になって足腰も弱くなってあんまり歩けないけど、できるだけ気持ちのよい場所にたくさん連れて行ってあげたくて……」と、愛犬とのライフスタイルに合ったクルマを見に来ている人も。

日産ブースでは、NV350キャラバン グランピングカーを展示
「ペットの快適さ」を重視する愛犬家の声を反映。室内温度調節、クレート固定、十分な広さなどを実現
FIATのブースでは、フィアット 500でのキャンプを提案
こちらは日本初公開のデュカト バン
デュカト バンはとにかく広い! 190cmを超える人が社内で立てるほど
こちらも人だかりができていたネクストクルーザー。コンセプトは“本気で遊ぶ大人のミニカー”。価格は39万8000円(税別)
高齢犬の介護歩行用具も展示されていました。越後工業の「ワン助ちゃん」
キャンプではクルマのドアを開けっぱなしになることが多いので、愛犬用の虫よけバンダナも売られていました。アメリカの陸軍や海兵隊の制服に使用されている技術だそうです

そして、「無料で入場できるので、愛犬と一緒にペットのブースを見にきました」と答えてくれた人もいたのですが、今回は「くるま旅とペット」をテーマに、「ペット旅エリア」「PEACE PET/ペットとの出会いエリア」「PEACE LIFE/ペット&災害エリア」の3つのエリアで構成される初めての企画展も開催されました。

アダプションイベントが開催された「ペットとの出会いエリア」
出会いを待つ保護犬たち
アダプションイベントでの譲渡に関する説明

愛犬とのお出かけ関連の情報をはじめ、アダプションイベントや殺処分ゼロを目指す取り組み紹介、災害時の救助犬のデモンストレーションや同行避難のシミュレーションなど、ペットオーナーとして知っておきたいことを学ぶ場にもなっていました。

こちらはペット旅ゾーン
ペット旅に関するグッズも発売されていました
こちらは日本初となるペット専用レンタルキャンピングカー。3月1日からレンタル開始の予定です
ピースウィンズ・ジャパンによる災害救助犬のデモンストレーションも行われました。ゴールデンレトリーバーのハルク(5歳)が、災害で閉じ込められてしまった人を見つけ出すという実演です
災害救助犬のハルクに見えないように箱の中に参加者が隠れます
デモンストレーションがスタート。箱に隠れている人のニオイですぐに発見
閉じ込められ役となった参加者は「わずかな時間であっても、暗くて狭くて心細いので、すぐに見つけてくれてホッとしました」と感想を語りました。実際の災害現場よりは、発見しやすいとはいえ、災害救助犬の能力の高さを実感しました
その後も2名の参加者が別の箱に隠れました。その前の参加者のニオイが箱に残っていても、間違えることなく隠れている人を発見しました
ハルクは広島の土砂災害でデビューして、その後も各地で活躍しているそうです。災害救助犬は9歳くらいまで現場で働くそうなので、まさに働き盛り。今後もさらなる活躍が期待されます
ペット&防災ゾーンの瓦礫・体験コーナー。もやい結びや二重8の字結びなどへの3分間チャレンジ
こちらは被災地での仮設ベッドの体験コーナー
同行避難に関するブース
防災グッズの展示・販売や、同行避難に関するさまざまな情報が学べるブースとなっていました
車中泊可能車両として展示されていたホンダ N-BOX+カスタム
緊急時にあると便利なグッズも紹介
メルセデスベンツの災害車両。キッチンカーになっています
車中泊のガイドブック
リゾート体験宿泊のリロバケーションのブース。ペット同伴の施設もあります
フェリーさんふらわあのブース。さんふらわあにはペットが同伴できる航路もあります
H.I.S.は国内のキャンピングカーのレンタルを2月2日よりスタート
たくさんの来場者がALPHAICONの機能性ドッグウェアをチェックしていました。アウトドアで汚れを気にせず、愛犬を思いっきり遊ばせてあげられます

これまでは縁のないキャンピングカーだったかもしれませんが、キャンピングカーのレンタルサービスも増えています。また、キャンピングカーのイベントもいろいろ開催されていますので、愛犬とクルマでお出かけすることが多い人は、ぜひお出かけの選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。

[編集部]