震災時も「ペットの命」を守るための5つの鉄則
このコーナーでは、注目ニュースに対する編集部や識者のコメントを紹介します。
今日で東日本大震災から8年になります。その間、災害時におけるペットに対する考え方も変わってきました。環境省の同行避難においても見直しが図られ、飼い主の自助・共助や近隣が一緒に備える必要性が盛り込まれました。
また、その後も熊本地震、西日本豪雨、北海道地震など記憶に新しい多くの災害があり、その都度ペットの同行避難の難しさが浮き彫りになりました。そして、「災害、あなたとペットは大丈夫?」という人とペットの災害対策ガイドラインを作成し、避難所まで一緒に避難する「同行避難」時における事前準備や備えの重要性を啓蒙しています。
しかし残念ながら、自治体レベルでの取り組みは地域によってまちまちというのが現状です。
そして、実際に被災した場合も、避難所でペットと人間が一緒に過ごせる「同伴避難」ができるかどうかは“避難所のルールによる”のです。当然、自治体も被災するので現場も混乱します。避難所の責任者がペットに理解があれば、避難所において同室内で過ごすことができます。しかし、理解がなければ人間優先となり、一緒に過ごすことが難しくなる可能性もあります。
そう考えると、この記事にあるように、まずは「自助」の意識を持つことが大切なのだと思います。被災地では、住民だけでなく自治体の職員もすべて「被災者」です。はじめから何かを期待するのではなく、まずは備え、自分でできることを増やすことが必要です。家族であるペットは、まずは家族が守らなければならないということです。
そのためには、自分の住む地域における「同行避難」「同伴避難」の対応がどうなっているのかを知ることが重要です。さらに、疑問があれば、足りないところがあれば自治体に要望をあげることです。ひとりでなく、ほかの飼い主と連携して近隣が一緒になって要望をあげ取り組むことで、自治体も動かざるをえません。このようにして「自助」「共助」をすることで万が一に備えることが、飼い主としての愛情=責任なのではないでしょうか。
コメントを送信