ブリードを引退した猫の第2の猫生

太鼓判ブリーダーが猫たちとの暮らしをご紹介。ほのぼのした日常やブリーダーならではの話など、いろいろな日常をお届けします。今回はメインクーンのブリーダーCattery Amangroup/阪根美果さんです。

わが家ではブリードを引退した猫は、新しい家族を見つけて第2の猫生を歩んでもらうことにしています。ブリーダーによって考え方はさまざまですが、長くブリーダーを続けていくとなると引退した猫をすべて手元に置いておくことは、逆に窮屈なストレス環境をつくり出すことになるかもしれません。

また、私がいくら愛情をかけていても、例えば10頭に分散される愛情と2頭に分散される愛情では大きな違いがあるように思います。その代わり、確実にその引退した猫が幸せな第2の猫生を歩んでいけるように、里親になっていただく方を限定しています。

わが家では5歳くらいでブリードを引退することが多いのですが、子宮蓄膿症などで若くして引退することも多々あります。そんなときには、わが家の子猫をすでに飼ってくれているオーナーさん、またはそのご家族など愛情をかけて育ててくださることがわかっている方に託しています。決して路頭に迷うことがないよう、その後も連絡を取りながら見守らせていただいています。幸いにもわが家のオーナーさんたちは私の考えを理解してくださり、逆に「もし○○ちゃんが引退するようなら、ぜひともわが家で余生を過ごしてもらいたいのですが」と申し出てくださる方もいます。

そんなオーナーさんたちに囲まれながら、ブリーダーを続けさせていただいています。日々、感謝の気持ちを持ちながら、これからもみなさんに愛されるメインクーンを産出していけたらと思います。