アニコムらが猫の重症遺伝性疾患リスクを持つ個体の割合減少を研究成果で発表

アニコム パフェとアニコム先進医療研究所は、麻布大学との共同研究により、スコティッシュフォールドの骨軟骨異形成症および折れ耳形質に関連する「TRPV4」遺伝子変異の調査を行い、国内の猫8,610頭を対象とした大規模遺伝子解析の結果を発表しました。

同研究は、2017年から2024年に生まれたスコティッシュフォールドを含む14品種(各品種100頭以上)の遺伝子型データを解析したものです。その結果、重度の臨床症状を呈するリスクが高いとされる同変異の「ホモ接合個体」の割合が、2017年の14.2%から2024年には1.9%へと統計的に有意に低下していることが確認されました。

一方で、変異を1つ有する「ヘテロ接合個体」(2017年39.3%、2024年51.5%)と変異を持たない「野生型個体」(2017年46.4%、2024年46.6%)の割合については、統計的に有意な経年的変化は認められませんでした。

また、品種別の解析において、同変異はスコティッシュフォールドで最も高い頻度で確認されたものの、アメリカンカール、ノルウェージャンフォレストキャット、マンチカン、ミヌエットの4品種でもヘテロ接合個体が検出されました。

さらに、マンチカンにおいてはホモ接合個体も3頭確認されています。これらの結果は過去の歴史的な交雑の影響を反映している可能性を示しており、研究グループは特定の猫種に限らず、交雑が疑われる品種においても遺伝子検査を活用した慎重な繁殖管理を行うことが、疾患リスクの低減や動物福祉の向上に重要であるとしています。