雨の日でも愛犬の散歩に行きますか?
いよいよ梅雨に突入しました。この時期は愛犬の散歩へ行くのに、ためらってしまう人もいるでしょう。しかし、「運動欲求」を持つ犬にとって、毎日の散歩はとても大切なことであり、しつけや社会性にも関係してきます(記事はこちら)。体調不良や荒天などの場合は別ですが、できるだけ散歩に連れて行ってあげてください。
そんな雨の日の散歩に関して、アイペット損保が犬オーナーを対象に調査しています。みなさんだったら、どういう回答になるでしょうか? 調査の結果をご紹介します。
「雨の日でも散歩にいく」という回答は6割程度
「雨の日でも散歩にいく」という回答は全体の6割強という結果に。ちなみに、この回答の中には「雨の日が続いた場合は行く」「雨の程度によっては行く」といった条件付きで行くという回答が含まれています。散歩の判断基準に天気が影響しています。
また、中・大型犬の飼い主は「天気に関わらず必ず行く」という回答が40%となっていますが、小型犬の場合は「散歩に行かない」という回答が約45%。犬の大きさ別(体重で区分)に集計したところ、中・大型犬の飼い主の場合は、「天気に関わらず必ず行く」という回答がもっとも多くなっています。その一方で、小型犬の場合は「(雨の日は散歩に)行かない」と回答がもっとも多く、逆の結果になっています。
「雨の日に散歩に行く」という回答した理由では、犬の大きさに関わらず「愛犬のストレス解消のため」という回答がもっとも多い結果に。中・大型犬の飼い主の場合は「愛犬の運動不足解消のため」が2番目に多く選ばれています。その一方で、小型犬の飼い主の場合は「トイレを外でさせる必要があるため」という回答が、なんと2番目に挙げられています。
外でトイレをさせる習慣は、近隣住民に迷惑をかけてしまうこともあれば、病気やケガのときに我慢して体調を壊すようなトラブルを招く可能性もあります。この結果に驚かれる人も多いかもしれません。
また、「雨の日の散歩の有無」に関しては、完全室内飼いと完全室外飼いによって結果が異なっています。
雨の日に散歩に行かない理由とは?
もっとも多い回答は「散歩後のケアが大変だから」となっています。ちなみに、昨年度の調査では「散歩後のケアが大変だから」と「雨の日まで散歩に行く必要性が感じられないから」という回答が同率で1位だったそうです。
また、雨の日の散歩の有無をペット保険の加入有無で見ると、それほど違いはない結果となっています。
「雨の日は散歩に行かない」という回答の理由としては、ペット保険の加入有無に関わらず、 「散歩のケアが大変だから」という回答がそれぞれ40%を上回る結果に。そして、ペット保険未加入者の場合は、ここでも「雨の日にまで散歩に行く必要性を感じられないから」という回答が38.9%も。その一方で、ペット保険既加入者は「愛犬が風邪をひくといけないから」という回答が34%と、 散歩に行かない理由が少し異なります。
「雨の日に散歩に行く」と回答した飼い主は、 「ペットに雨よけの洋服を着せる」という回答が最も多い45.5%という結果に。その後は「散歩時間の短縮」「散歩コースの工夫」という回答が続きます。また、 「雨の日に散歩に行く」と回答した人の32%は「帰宅後に念入りにケアをする」という結果も出ています。「雨の日に散歩に行かない人」と対照的なことがわかります。
雨の日と普段の日の散歩時間の比較では、10分未満だと回答した飼い主の割合は雨の日の場合は26.9%で、 普段の日は18.2%という結果に。その一方で、 1時間以上散歩する飼い主には、 天気による散歩時間の差異があまりないのが特徴です。
また、散歩に連れていく人の調査では、普段の日は「自分1人で行く(独身含む)」割合が30.8%であるのに対して、 雨の日は41.5%にまで高まっています。雨の日は自分ひとりで早めに切りあげる飼い主が少なくないようです。
冒頭でもお伝えしましたが、犬には散歩が必要です。最近では、高機能のレインウェアや防水スプレーなども充実しているので、いろいろと工夫をしながら散歩に行くことができます。たしかに雨が強い日や寒い日には、愛犬の体調を考えて散歩に行かないのは正しいことですが、無条件に“雨だから散歩に行かない”という人が減ることを願っています。
【調査概要】
- 調査対象:20代以降の犬飼育者
- 調査人数:402人(男性207人、 女性195人)
- 調査方法:インターネット調査によるアンケート調査(複数回答可)を実施
- 調査期間:2016年5月27日
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