LIFULL HOME’S、「ペットとの住まい探しの実態調査」発表 物件数は全体の2割以下

LIFULLが運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME’S」は、ペット可物件への住まい探しをした経験がある一般の約1,000名とLIFULL HOME’S加盟店の賃貸不動産会社にアンケートを実施し、「ペットとの住まい探しの実態」を調査しました。

LIFULL HOME’Sにおけるペット可物件の掲載割合を調べたところ、2022年3月は賃貸物件の12.9%、2025年3月時点では19.3%と4年間で6.4ポイント上昇しましたが全体の2割にも届いていません。ペット飼育割合が28.6%(クロス・マーケティング「ペットに関する調査(2024年)」)とすると、十分な供給量とはいえない状況です。

掲載賃料についても調べたところペット可物件は平均112,771円で、ペット不可物件は平均78,253円と34,518円の差がありました。一方で、掲載日数についてはペット可物件は平均66.8日で、ペット不可物件は平均83.4日とペット可物件は16.6日短く、埋まりやすいことがわかりました。物件の数が多くないため、賃料が高くても埋まりやすく、ペットと暮らしたい愛好家にとっての住まい探しはスピードがポイントとなりそうです。

ペットとの住まい探しの経験がある人に、住まい探しでペットがいることを理由に不便を感じたり、困ったりした経験について聞いたところ、91.6%が「経験がある」と回答しました。不便だった理由1位は「ペット可物件の数の少なさ」(34.4%)でした。LIFULL HOME’Sの掲載データでも全体の2割以下であることから、立地や条件を絞るとさらに物件の数が少なくなることは想像に難くありません。ほかには、「家賃や敷金の追加費用」など金銭面の負担が挙がりました。また、「ペットの種類・大きさの制限」や「契約条件や規約が厳しい」などの回答もあり、気に入った物件への入居までには様々なハードルを越えていかなければならないようです。

ペットとの住まい探しで不便を感じている人が9割にのぼるなか、ペットとの住まい探しから契約までにかかった期間も長期化する傾向にあることがわかりました。「2週間から1ヶ月未満」が25.8%と最多で、「2ヶ月未満」で契約できている割合(71.3%)は一般層(82.1%)(※)よりも10.8ポイント低いことがわかりました。反対に、「2ヶ月以上4ヶ月未満」かかった割合が一般層よりも9.1ポイント高くなりました。

ペットと一緒に住んだあとについては、近隣から注意や要請を受けた「経験がある」と回答した人は66.5%と高い結果となりました。ペットの鳴き声や騒音、ニオイなどは気を配っていても、どうしても起きてしまうものです。ペットがいるからこそ近隣の方との挨拶や集合住宅でのマナーを守る姿勢が重要です。

LIFULL HOME’S加盟店企業の不動産事業者にもアンケートを行っています。まず、ペット可物件のニーズについて聞いたところ、全体の67.2%が「ここ2、3年で増えている」と回答しました。一方で、居住者からのペットにまつわるトラブル相談の対応頻度は「よくある」が6.1%、「時々ある」が58.3%、「全くない」が35.7%と不動産事業者の約6割がトラブル相談に対応しているようです。

トラブル相談の内容は「近隣の部屋のペットの鳴き声がうるさい」が64.9%で最多となりました。ほかには「飼育禁止のペットを飼っている」(43.2%)、「共用スペースでのマナー違反」(37.8%)といった規約やマナー違反に当たる内容が続きます。「先住者のペットによる物件の破損や汚れ」という回答も約3割あり、先住者の退去後のトラブルも寄せられていることがわかりました。

ペット不可の理由をオーナーから聞いた経験がある不動産会社77.3%に対し、「自社から提案」(「自社から提案」「オーナーから聞いたことがあるかつ自社からの提案」)と回答したのは17.3%ほどだったことから物件のペット可/不可はオーナーの判断による部分が大きいようです。

さらに、オーナーから聞いたことがある「ペット不可」の理由は「破損や汚れが発生し、修繕費や回復期間が長くなる可能性があるため」の74.2%が最多でした。しかし、2位の「過去にペット飼育者とのトラブルがあったため」や5位の「ペット飼育に対して、一般的に悪いイメージを持っているため」のように実際の経験ではなく、イメージや聞いた話からペット不可としているオーナーも一定数いることがうかがえます。このほかの理由には、次の入居者のアレルギーへの配慮に関する内容があがりました。

ペットを飼える賃貸物件を増やすには、オーナー側の理解を深めることと、入居者のマナーを向上させることが不可欠です。双方の懸念が解消されれば、ペットと共生できる住まいが増え、より多くの人がペットと暮らせる社会が実現するでしょう。