スタパ齋藤の猫がたり Vol.186

生成系AIで猫と人の組み合わせ画像も進化中

[2024/01/31 6:01 am | スタパ齋藤]

このコラムで何度かご紹介している生成系AIの「Midjourney」。去年末にこのAIがバージョンアップしてV6になりましたが、使っていたら「前のバージョンより猫と人を絡めやすくなった」と感じました。

前のバージョンだと「猫を抱いている人」などとして生成させても、なかなか意図どおりに生成してくれなかったという記憶があります。猫だけ、人だけならスッと生成してくれましたが、両方が絡んだ画像はなかなか……。

それが最新バージョンのV6では容易になったようです。いろいろ生成させてみましたのでご覧ください。

猫を抱く女性を生成。ちょっと迷惑そうな猫の表情がリアル! ただ女性の指がちょっとヘンですね。Midjourneyなど生成系AIは人間の指の描写が不得意なことが多いです
猫も人もカメラ目線! でも人種を指定しないと欧米人ばかり生成してしまいます
猫を抱く日本人女性を生成
この女性の手首と指に若干の違和感がありますが、画質は非常に高いです。でも「日本人女性」とすると和服になってしまう
スーツ姿で3匹の猫を抱く日本人女性を生成。惜しい、あと1匹!
うまく生成してくれました
服装をカジュアルなものとして生成してみました
でも和服になりがち
続いて猫と戯れる赤ちゃんを生成
人種を指定しないとやはり欧米人。この画像は足の指がヘンですね。筆者思うに、AIは手や指の生成よりも、足や足の指の生成のほうがさらに不得意かな、と
日本人の赤ちゃんとして生成させました
日本人とすると、やはりどうしても和服になってしまいます。あと、日本と中国を混同しているフシも少々
服装としてセーターとズボンと指定して生成
こういう光景(というか写真)、よく見るかも!
猫と戯れる少女を生成
やっぱり欧米人
日本人の少女と指定すると、やっぱり和服。置いてあるモノが中国っぽいですね
子猫と和服少女という感じ
服装としてセーターとズボンと指定して生成したら、イイ感じ。でも少女のピアスと猫の前の空中浮遊物が気になりますが……
ちょっと水彩っぽいテイストが入っていますが、リアルで自然な生成物です

ここで使ったAIは「Midjourney V6」ですが、このバージョンはシンプルなプロンプト(画像を説明したテキスト)でイメージに近い画像を生成してくれます。生成系AIのプロンプトの小技を全然知らなくても大丈夫。ただし基本的には英語でプロンプトを入力する必要があります。

でも現在は「DeepL」などの翻訳AI(無料使用可能)があります。そういった翻訳AIに日本語を入力して英語を出力させ、それをプロンプトとしてMidjourneyにコピペ入力するといいでしょう。

最新版のMidjourney V6になり「頑張らなくても画像生成AIを容易に使える」という環境になりました。ただ残念なのは、Midjourneyは「DISCORD」というチャットサービス経由で使うしか方法がなかったこと。DISCORDの使い方を覚えないとMidjourneyが使えませんでした。

じつはつい最近、Midjourneyを直接扱えるサービスが開始されました。ただ現在のところ制限があり、非常に多数の画像を生成してきたユーザーでないと、そのサービスを使えません。

ただ、近いうちにそのサービスを誰もが使えるようになるとのこと。なので、そうなったらまた、Midjourneyの使い方などを書こうと思います。そのときはゼヒ、Midjourneyで猫画像を生成して楽しんでください!

[スタパ齋藤]