【猫飼いTIPS】愛猫とのクリスマスを安全に過ごすために注意したいこと
この時期になるとクリスマスツリーを飾るご家庭も多いかと思います。しかし、猫がいる家庭の場合、なんの対策もしないとクリスマスを迎える前に美しい飾り付けが大変な状況になるのは目に見えています。
猫にとって、クリスマスツリーこそが最高のプレゼントなのです。想像してみてください。愛猫がツリーに飛びついたり登ったり、オーナメントを噛じったり叩き落としたり……。もちろん、守るのはツリーだけではありません。今回は、クリスマスツリーから猫を安全に守るためのヒントを学びます。
どんなクリスマスツリーを飾るべき?
生木ツリー
クリスマスツリーといえばモミの木が有名です。日本ではなかなか生木ツリーを飾ることは少ないと思いますが、もし飾る場合は針葉が柔らかく猫の足に刺さる心配がない優しい木を選びましょう。なかには、針葉を好んで食べる子がいますが、喉に詰まらせたり、お腹を壊したりすることがあるので注意が必要です。また、針葉が落ちるので、ツリーを飾っている間は小まめに床掃除をしましょう。
人工ツリー
幸いなことに、フェイクツリーは温度変化や乾燥などで葉が落ちることはありません。枝や葉も猫が好むようなものではありません。ただし、アルミ製のツリーはやめましょう。猫はその輝きが大好きだからです。また、猫が高くジャンプできるようなら、生木ツリー同様に対策が必要です。
小ぶりなツリー
猫の運動能力は想像以上です。もし、猫が飛びついて飾り付けたツリーが倒れたら大変です。ツリーが小さく(低く)軽ければ、床や家具などの被害は大きくありませんし、片付けも楽です。もちろん、猫が怪我をする可能性も低くなるでしょう。
クリスマスツリーの台座
ツリーの土台は、ツリーをまっすぐ立てることができるように、しっかりとした十分な重さのあるものを使用しましょう。ツリーを天井や壁にテグス(モノフィラメント)で固定すると、土台の役割を果たすこともできます。ただし、猫が届かない位置で固定する必要があります。
生木のクリスマスツリーを長持ちさせるための「延命剤」を使用するのは止めましょう。防腐剤や抗菌剤、界面活性剤など猫に有害なものが含まれている場合があります。これらの添加物入りの水は、数日間放置してバクテリアが発生した水よりも危険です。もし使用する場合には、水が入ったスタンドに直接触れることのないようカバーなどで覆うようにしましょう。
クリスマスツリーのオーナメント
ツリーの飾り(オーナメント)は、キラキラしていたり、ライトが点減したりと猫の興味を引くものばかりです。エアコンの風でゆらゆら動いたりしたら、猫はもうそれを捕獲することに夢中になることでしょう。せっかく飾り付けたオーナメントを猫から守るには次のような方法があります。
ツリーの周りに囲いを作る
格子状のフェンスやペットゲート、家具などでツリーの周りを囲い、好奇心旺盛な猫が近づけないようにしましょう。また、万が一猫が飛び越えてしまったときのために、壊れやすいアンティークやガラスのオーナメント、ツリートッパー(頂点飾り)は猫の手の届かないところに飾りましょう。
また、ツリーはテーブルや本棚、キャットタワーなどから離れた場所に置くと、猫がツリーに飛び乗るのを避けることができます。
壊れやすいオーナメントは避ける
ツリーを飾るときは、オーナメントを枝の高い位置にしっかりと上のほうに吊るすことをオススメします。万が一、落ちたり壊れたりした場合、猫が踏んで足を切ったり、破片を食べてしまう可能性があるからです。また、手の届かない高い位置に吊るすことで、遊びたくなる誘惑を抑えることができます。
猫は枝からぶら下がっている光るものを見ると、本能からそれを叩こうとします。噛んでいまうかもしれません。ガラスやプラスチックのオーナメントが壊れると、鋭い破片が散乱します。そういった危険なものを踏んで肉球を傷つけたり、飲み込んだりしないように、壊れたときにはすぐに掃除する必要があります。
電飾などのイルミネーション
オーナメントと同様に対策は必要です。電源コードや電池に近づけないようにしましょう。電源コードを噛じると、感電の可能性があります。また、電池が液漏れを起こすことがあります。一般的なアルカリ電池の電解液は水酸化カリウムで強アルカリ性なので危険です。
でも、電飾をすべて諦める必要はありません。窓の外に設置したり、フェンスでガードしたり、猫の手の届かない高さに設置するなど、猫が触れることができないようにすればよいのです。ツリーに電飾を飾る場合も同様で、高い位置や枝の内側に巻きつけるなど、猫の手が届かないように工夫しましょう。
観葉植物にも要注意
クリスマスツリーやイルミネーションはこのシーズンを盛り上げてくれます。しかし、それだけでなく、この季節には有毒な植物を飾ることも少なくありません。クリスマスツリーの針葉のほか、ポインセチア、ヤドリギ、セイヨウヒイラギの赤い実には注意が必要です。
また、アマリリスも猫には有毒です。正月花のユリは、腎不全を起こし死に至ることもあるので、特に注意しましょう。
まとめ
クリスマスは私たち同様に、猫にとっても心躍る季節のようです。でも、それはプレゼントやケーキということではなく、いたるところに大好きな “おもちゃ” が溢れているからです。クリスマスの飾りつけが、彼らの好奇心を刺激してしまうのです。
そのため、クリスマスツリーや装飾、愛猫を守るために、できるかぎり猫がアクセスできないように工夫する必要があります。安全を担保して、愛猫とともに素敵なクリスマスシーズンを過ごしましょう。
コメントを送信